◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 3日目(17日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7063yd(パー72)

31歳になって最初のショットは林の中へ…。脱出に2打を要し、スタートの1番でいきなりボギーをたたいたことを思えば、たくましいカムバックだ。石川遼はその後、キャリアで3回目となる1ラウンド2イーグルをマーク。首位の池田勇太とは6打差の通算12アンダー5位で最終日を迎える。

上位争いから脱落しかけた前半、5番(パー5)のグリーンで大歓声が響いた。残り205ydを5Iで2オンに成功し、奥から10mのパットを流し込んだ。2つ目は後半12番(パー5)。「“ベタピン”は望めない状況」から3UTで250yd先のグリーンをキャッチし、今度は右奥から12mを沈めてみせた。

「ロングパットがこれだけ入ることは、自分で大事にしていることではない」と言いつつ、「ラインの読みがすごく合っていた」一日になった。終盤17番(パー5)で7mのイーグルパットを前に「3つ目が獲れたら最高だ…!」と少々、欲張ったことを反省。2mオーバーさせた後の返しをなんとか決め、「68」でまとめた。

2009年の本大会、11年の「ミズノオープン」以来となる2イーグルはパットの貢献によるところが大きかったが、ロングゲームの安定感はここ数年のスイング改造で求めてきたもの。「PGAツアーの上位の選手は175〜200yd、200〜225ydという距離を、にわかに信じがたい精度で打っている」とかつての主戦場を思い返す。

31歳になった。齢を重ねて「ゴルフを良くしていくためには技術も、メンタルも非常に大事」と実感する。「“引きずらないこと”が大事になってくる」。悪いことだけではなく、良いことも。「“なんとなく”でハマることはあるが、それは次の日にはできない。(ハマったショットが)次の日も打てるか、そうジャッジができるか、は意識しています」と自分への厳しさを持って記憶に刻んでいく。

リーダーボードの頭にいる池田勇太は「トップで一番崩れなさそうな人」。独走の可能性も否定しないが、「良い流れをつかむ(追う)選手が1人、2人いると思う。自分もそこに名を連ねたい。そう余裕はないがバーディチャンスを多く作りたい」と意欲を口にした。ところで、誕生日に欲しいものは?「うーん。炭酸のシャンプー。頭皮がスッキリするらしい。ご褒美に自分で買います」(笑)。もうひとつはお金では買えない。「PGAツアーの出場権しか欲しくないです。プライスレス」(北海道北広島市/桂川洋一)