◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

DPワールドツアー(欧州ツアー)の転戦を経て、約3カ月ぶりの国内ツアーで2アンダー9位タイの好発進を決めた比嘉一貴。キャディバッグの中を久しぶりにのぞくと、その14本は“ガラッ”と替わっていた。

ビッグチェンジのひとつがドライバーだ。今週から契約するブリヂストンの新しいヘッド「B1ST」にスイッチし、シャフトもグラファイトデザインの「ツアーAD DI」から同社の「IZ」に替えていた。ドライバーを替えた決め手は、そのシャフト変更がきっかけだったという。

「新しいドライバーは4月ぐらいからずっとテストしてきたんですが、スピン量が足りなくて…打感と実際に飛ぶ球が一致していなかったんです。いろいろ試した上で、最終的に『そういえばシャフト違いはまだテストしていなかった』という話になって」と、その経緯を振り返る。

夏場にIZを渡されたが、欧州を転戦していた比嘉はシャフトの存在を忘れていたという。「僕もなかなかテストする時間がなくて、先日久しぶりに家に帰ったときにIZがあることを思い出して、今回ヘッドと一緒に持ってきたんです。その組み合わせで打ったら結構よくて」。水曜日のプロアマ戦時点では、すでにその1本に絞られていた。「試合で使ってみないと分からないので」と、さっそく初日から新ドライバーと新シャフトの組み合わせで臨んだが、初日の成績を見る限り手応えは悪くないのだろう。

DIとIZはともに手元調子だが、「IZのほうが若干先が走ります」(ブリヂストンのツアー担当)と、シャフトを替えてスピンが入るようになったことが比嘉にとって大きかった。「僕は低い球も打ったりいろんな球を打つので、やっぱりある程度スピン量がないとコントロールが難しかった」という比嘉の望む一本に、ついに仕上がったわけだ。ちなみに「球を上げたい」という理由から、シャフトの長さを45インチから45.25インチにしている。

ドライバーと同じぐらいのビッグチェンジがボールだ。ブリヂストンの次期モデルであろう「ツアーB X」へスイッチ。それも今週スタッフから渡されて、いきなり実戦投入を決めたというから驚くしかない。試合前の段階では「トラックマンのデータを見るとボール初速が2マイル(mph)上がって、飛距離が10yd近く伸びていた」(比嘉のバッグを担ぐ神田キャディ)というから、替えない手はなかったのだろう。新ヘッドと新シャフト、そして新ボールの組み合わせは相性が良さそうだ。

さらに大きな変化(変化がありすぎる…)がもうひとつ。長らく使ってきたスコッティキャメロンのマレット型から、「アマチュア時代に一回使ったかどうかですが、トーナメントに出てからは初」というピン型パターに替えた。比嘉といえば、いつも慣性モーメントの大きそうな大型マレットを使っている印象が強いが、なぜ今回はピン型をチョイスしたのか。

「(入射が)アッパーになっている(悪い)癖がついていて、打点がちょっと下目になっていたんです。ミスが分かりやすいピン型にして、(打点を)ちょっと修正しながら、という感じです。実際にすごくいい転がりなので、こういう綺麗なグリーンで試したかった」というのが変更の理由。モデル名はスコッティキャメロンの「T22 ニューポート プロトタイプ」で、インサートが入るモデル。さらにストロークの安定性に定評のあるL.A.ゴルフのシャフトを挿している。

欧州ツアー1年目となった今季はシード獲得を逃したが、来年も少ない出場機会ながらも欧州で戦うことを表明した比嘉。ドライバーもボールも、パターもガラッと替えて心機一転、今年の悔しさを糧に再び世界へ挑む。

<比嘉一貴のクラブセッティング>

ドライバー:ブリヂストン B1ST (ロフト10.5度)

シャフト:グラファイトデザイン TOUR AD IZ 6X

フェアウェイウッド:テーラーメイド SIM(5番18度)、キャロウェイ エピック SPEED(7番21度)

シャフト:グラファイトデザイン TOUR AD DI 8X(5番) 、グラファイトデザイン TOUR AD PT 8X(7番)

アイアン:スリクソン ZX5 Mk II(4番)、ブリヂストン B-Limited 220MB (5番〜PW)

シャフト:NSプロ モーダス3 システム3 ツアー125(硬さS)

ウェッジ:ブリヂストン BRM2(51度)、ブリヂストン ツアーB プロトタイプ(55、60度)

シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー ウエイトロック(S200)

パター:スコッティキャメロン T22 ニューポート プロトタイプ

ボール:ブリヂストン ツアーB X ボール(次期モデル)