◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 初日(28日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)◇曇り(観衆1376人)

国内男子ツアー開幕戦でプロのクラブをチェックしていると、あるクラブの多さに気づく。どのメーカーのどのクラブか?すぐにピンときた方は、よっぽどのクラブマニアか情報通。その正体はテーラーメイドのフェアウェイウッド「Qi10」だ。

「Qi10」のFWは3機種あるが、一番上級者モデルである「Qi10ツアー」ではない。流行っているのが、ツアー現場で「コア」と呼ばれるスタンダードモデルだから面白い。クラブを撮影のためにヘッドカバーを外していると、「あら、またQi10だ」と金太郎飴のように「コア」が出てくる。

「コア」ユーザーはテーラーメイド契約選手なら岩崎亜久竜が3、5W。国内開幕戦に出ていない中島啓太は3W、久常涼は7Wに入れている模様。契約外選手では蝉川泰果(3W)、桂川有人(3、5W)、宮本勝昌(3W)、佐藤大平(3W)ら。今週は投入しなかったものの試した選手も多く、木下稜介、谷原秀人、今平周吾、比嘉一貴、重永亜斗夢、平田憲聖(平田はツアーをチョイス)…と数えきれないほどだ。

それほど多くの選手が食いつくのは、ひと足早く始まっているPGAツアーの影響が大きく、中でも松山英樹のチェンジは衝撃がデカかった。「SIM2」を長らく替えられなかった男が、数多くのスプーンを試した結果、たどり着いたのが「Qi10コア」だった。替えたばかりの「ジェネシス招待」で優勝したのは既報の通り。松山以外でもロリー・マキロイ(3、5W)、スコッティ・シェフラー(3W)と世界ランクトップ2が「コア」を選んでおり、それもダメ押しになった。

桂川有人はまさにその事実に背中を押された一人。東建の開幕直前にヘッドを注文、「マキロイさんとかシェフラーさんとかが一気に替えてすごく気になっていて…。絶対にいいんだなと思って」と練習日に打って、即投入を決めた。

それにしてもいったい何がいいのか?岩崎亜久竜は「飛ばしたい時は飛ばせるし、止めたい時は止めることもできる。その両方とも打ちやすいフェアウェイウッドってあんまりない」と万能性を絶賛。「見た目もスッキリしたので構えやすくなりました」と、カオの良さも向上。ネックが接着式でもありシャフトからの流れもスッと見えるようになった。

テーラーメイドのフェアウェイウッドは、コリン・モリカワの「SIMロケット」(5WはQi10コアにスイッチ)や、ブルックス・ケプカの「M2 TOUR」、ジェイソン・デイ(オーストラリア)の「SIM MAX」など、未だに手放せない選手が多い名器ぞろい。今回の「Qi10コア」も、また名器リストに加わる予感がする。(三重県桑名市/服部謙二郎)