1年前、リッキー・ファウラーがカスタムのオデッセイ「バーサ ジェイルバード」パターに乗り換え、結果を出したことは、PGAツアーで反響を呼び、他のトッププレーヤーたちもこぞってこのパターを試すきっかけになった。

しかし、彼の影響力はパターだけに留まらなかった。

2024年「アーノルド・パーマー招待」を前に、ファウラーはドライバーをコブラの新しい「ダークスピードX」に変更した。低スピンの「ダークスピードLS」よりも、若干寛容性の高いオプションである。この変更は、同じコブラ契約選手のゲーリー・ウッドランドの目に留まり、28日開幕の「テキサスチルドレンズ ヒューストンオープン」でXモデルへ乗り換えようとしていた。

ウッドランドはGolfWRX.comに対し、「最近、リッキーと一緒にプレーして、彼はXのヘッドでかっ飛ばしていた。それで、僕も同じものを試して見ようと言う気になったんだ」と語った。

ウッドランドはコントロールとスピン量向上のため、ドライバーを変更した。PGAツアー4勝のウッドランドは、昨秋に受けた脳の手術からボール初速が回復しつつあり、現在は180(マイル)台後半。Xモデルは、彼が使ってきたLSヘッドより、わずかに高い寛容性とスピン量をもたらしている。

ウッドランドの担当レップ、ベン・ショーミン氏によると、新クラブはティショットの右へのミス抑制にも役立っている。「ツアープロの多くは、ミスするなら右へミスしようとしていますが、彼のミスはあまりに右へ行き過ぎていました。あれは(Xヘッドに変更前の)リッキーと同じような感じでしたね。リッキーの変更は右のミスに対し、少し寛容性を高めるのが狙いでしたが、まさにその効力を発揮していました」と説明した。

「ゲーリーは(初速に優れた)LSヘッドからXヘッドに替えて初速のロスがなかったです。その上で少しスピン量が増えて、2200〜2300rpmから2300〜2700になったので、ミスに対してかなり助けになっていますね」。

ファウラーはダークスピード Xドライバーのフェースに、レーザー刻印された3本の線を入れている。ドライバーのクラウンとフェースの色味がマットなブラックとなっているため、その3本線でロフトを視認し易くしているのだ。

ウッドランドは同じXヘッドの中央に垂直のラインを1本入れている。それはロフトの補助ではなく、クラブフェース中央の目印のためだ。

ショーミン氏は「ラインを入れる理由は全く違うんです。ウッドランドのラインは(ウッドランドの)キャディがリッキーのドライバーを見て『おお、あれはクールだ。こっちもラインを入れようじゃないか』みたいな感じになったのです」と明かした。

ファウラーの3本線は元々シャーピー(油性マジック)を用いた実験的試みだったが、レーザー刻印されるようになった。まだ線を用いたプロトタイプ作成の初期段階にいるウッドランドのものはシャーピー。しかし、彼はこのコンセプトを気に入っているようで、ドライバーのみならず、3番ウッドと7番ウッドにもラインを引いていることからも見て取れる。

ウッドランドは「リッキーは今や、僕の頼れるクラブ番長なんだ」とおどける。

ウッドランドのボール初速がフルスピードに戻ってきたことで、アイアンのシャフトをKBSツアーCテーパーリミテッド130Xへ戻したことにも触れておくべきだろう。これまで使用していた125gのシャフトよりわずかに硬めで、特に風に向かうショットでスピン量を抑えるのに役立っている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

<ゲーリー・ウッドランドの使用ギア>

ドライバー:コブラ ダークスピードX(8度)

シャフト:アクラTZ5 70 M5

3番ウッド:コブラ ダークスピードX(14度)

シャフト: アクラTZ5 GW100プロトタイプ

7番ウッド:コブラLTDx LSプロトタイプ(20度)

シャフト:アクラTZ5 GW100プロトタイプ

ドライビングアイアン:ウィルソン スタッフモデル(18度)

シャフト:KBSツアーCテーパー130X

アイアン:コブラ キングMB(4番〜PW)

シャフト:KBSツアーCテーパーリミテッドX

ウェッジ:コブラSB(48度)、タイトリスト ボーケイSM10(52度、56度)、コブラ キング3D(60度)

シャフト: KBSツアーCテーパーリミテッドX(48度)、KBSツアーVテン125

パター: スコッティキャメロンT5 ツアーオンリー