◇米国男子◇バーバゾル選手権 事前(18日)◇RTJゴルフトレイル グランドナショナル(アラバマ州)◇7302yd(パー71)

日米の往復で過密日程を組む岩田寛が米ツアー残留に向けて揺れる思いを明かした。「もちろん、こっち(米国)でやりたい気持ちが強いけど…」。来季の米ツアー出場権をかけた入れ替え戦出場を視野に入れつつも、シード喪失の可能性がある国内ツアーでの戦いぶりも気がかりだ。

米ツアーでは今季、“準シード”の身分の岩田は試合数が限られている。太平洋を行き来する強行日程。加えて、「気持ちはあるんです。でも技術が追いついていかない」と周りのレベルの高さを改めて痛感した。だが、「なかなか、あきらめきれない」と息を吐いて苦笑いする。

米国での目下の目標は、レギュラーシーズン終了時点でのフェデックスカップランク200位以内で出場できる4試合の入れ替え戦での出場権獲得だ。現在は195位と圏内にいる。

しかし、主に9月に行われる入れ替え戦は、日本ツアーが盛んになる時期と重なる。現在、岩田は日本で賞金ランク55位と、シード当確とはいえない状況。「そこが悩みどころというか…。自分の状態が良ければ(入れ替え戦に出場したい)と思うけど。難しいですね…」と葛藤する。

アラバマでの開幕2日前は、気温35度の暑さの中で18ホールの練習ラウンドを行った。左に散るショットにうなだれる場面もあり、「どうすれば良いか、わからなくなっている。良くなったと思っても、すぐに悪くなるし」と汗をタオルで拭った。渡米前に出場した国内男子ツアー「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」ではショットの手応えを口にしたが、「あれは…。幻でしたね…」とポツリ。首の不調を訴えるなど万全ではない様子だった。

不安や悩みもあるが、まずは「1戦1戦、目の前の試合」と集中する。夢舞台をあきらめない36歳は、最後の1人になった午後7時を過ぎても練習グリーンでひたむきに汗を流した。(アラバマ州オペライカ/林洋平)