◇米国男子◇バーバゾル選手権 事前情報(19日)◇RTJゴルフトレイル グランドナショナル(アラバマ州)◇7302yd(パー71)

プロアマ戦に出場した石川遼はパー4で、あと一歩で1オンという好ショットを披露した。同伴競技者からの要望に1打で魅せた。開幕を翌日に控え、灼熱のアラバマで復調に向けて最終調整した。

気温34度。肌が痛くなるほど強い日差しで、汗のしたたり落ちる酷暑。右ドッグレッグの7番(358yd)で石川は、ティグラウンドから右斜め方向のグリーンを目がけて強振した。

フェアウェイの右サイドに大きな池が構えており、1打目は真っすぐ“刻む”が定番のホール。ティグラウンドで3Wを手にした石川は、「(1オン)狙えるかな?」と笑顔で何度か素振りをした。ミスをすると池ポチャ確実。一度はアイアンに持ち替えたが、同伴競技者4人から英語で懇願された。

「(プロアマ戦は)お客さんが楽しんでくれるのが一番だから」。再び3Wを手にして右に出て左に曲がるドローボールを放つと、大きな放物線を描いて池越え。キャリーでグリーン奥のカラーまで運び、ラフに止まった。ここから楽々寄せてバーディを奪った。

本戦ではティの位置がより前方に設定され、1オンルートは木などの障害物で遮られる。久々のプロアマ戦で「(同伴競技者も)盛り上がってくれたし、良かった」とサービス精神旺盛の石川らしい1発だった。

コースチェックにも余念がない。警戒するのは、バミューダ芝だ。熱帯地域などで見られる粘り気の強い芝を「好き」とした上で「ラフになるとフライヤーになりやすい」。芝目も強く、逆目からのアプローチは難度も増す。「打ち方も変わってくるし、難しさも出てくる。ジャッジが大事になる」と気を引き締めた。

前回出場した2015年は、4日間60台を出して23位とまずまずの相性。アップダウンの激しい会場で関係者が「米国の試合会場で1、2番目に暑い」と言う当地は、あすの気温も30度を優に超える予報だ。ラウンド後も氷を首に当てるなどしながら、ショットの正確性を高める調整を夕方まで続けた。(アラバマ州オペライカ/林洋平)