◇海外メジャー◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(8日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7600yd(パー71)

全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)は8日(木)、主催する4大メジャーのひとつ「全米プロゴルフ選手権」を2019年大会から5月開催に変更すると発表した。これに伴い、PGAツアーは5月のフラッグシップトーナメント「ザ・プレーヤーズ選手権」(フロリダ州TPCソーグラス)を3月開催とすることを明らかにした。

「全米プロ」は1969年から8月に開催され、例年メジャー最終戦に位置付けられてきたが、昨年は8月の「リオデジャネイロ五輪」でゴルフが正式種目に採用されたことに伴い、7月に行われた。

全米プロゴルフ協会のピート・ベバックアCEOは「8月には避けられない五輪という現実がある」と説明。8月開催の「全米プロ」は猛暑下となったケースも多く、5月に移動することで選手のパフォーマンスが向上することも期待した。例年4月の「マスターズ」に続くメジャー第2戦となる2019年大会は、ニューヨーク州ベスページ州立公園・ブラックコースで開催される。

一方でベバックアCEOは、PGAツアーの将来的な日程変更も理由に挙げた。今回の「全米プロ」の開催時期移動を提案したのはジェイ・モナハン新コミッショナー(2017年1月〜)が率いるPGAツアー。AP通信などによれば、ツアーは例年8月下旬から9月中旬に開催される全4試合のプレーオフシリーズを、今後は9月の第1月曜日(労働者の日)前後に完了させる日程にしたい意向があるという。

ツアーのクライマックスを現在よりも2〜3週間前倒しにするのは、同じ9月上旬に、米国で絶大な人気を誇る全米フットボールリーグ(NFL)や大学フットボールが開幕し、世間からの関心が散漫になりがちという現状認識があるためとみられる。今回の日程変更決定で、ツアーは19年以降「全米プロ」がなくなった8月にプレーオフシリーズを実施できる。

同じスポーツというジャンル内でのパワーバランスを考慮し、少しでもプロゴルフへの注目を高めようとする策だ。

一方、3月に移ることが明かされた「ザ・プレーヤーズ選手権」も、2006年までは3月に行われており、再び「マスターズ」の前哨戦として注目を集めるメリットがある。5月開催よりも風が強まる土地柄で、コースの難度が高くなるとも見込まれている。

欧州ツアーはこの日、5月に開催していたフラッグシップトーナメント「BMW PGA選手権」を2019年から9月に行うことを発表した。ゴルフ界のカレンダーで、メジャーの開催日程変更はビッグニュース。“玉突き”のようなスケジュール見直しが今後、世界中で発生してもおかしくない。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)