◇海外メジャー◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(9日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7600yd(パー71)

日本勢4人が出場するメジャー最終戦。小平智は「全米オープン」「全英オープン」に続き、キャリアで3大会目の出場となる。「WGCブリヂストン招待」からの2連戦に向け、7日(月)から3日間9ホールずつをプレーして開幕に備えた。

前週に急きょ出場が決まった小平は、キャディに自身のマネジャーを起用。開幕前日は午前7時前にはコースに到着し、全選手のトップで練習ラウンドを行った。連日の雨もあって体感距離も一層長くなり、セカンドショットやパー3の第1打でアイアン型UTを多用。

「本当に長く感じます。あまり日本にはない芝でアプローチが難しい。ハワイよりも深いし、ボールの入り方によっても大きく違う。先週に引き続き難しい。下手になった気分です…」と、その後はバミューダ芝からのチッピング練習を行った。

小平にとって初出場のメジャー最終戦だが、全米プロゴルフ協会は8日(火)、例年8月に行われてきたこの「全米プロ」を2019年から5月に開催することを発表した。小平は「5月になるのは厳しい。100位以内に入るのが難しいですね」と反応した。

全米プロは例年、歴代王者や米ツアー優勝者などの出場資格のほか、特別承認という枠で、世界ランキング上位100位前後の選手に出場権を付与するのが慣例となっている。小平は最新ランクで119位。今年、日本勢4番手として参戦が決まった。危惧するのは「日本はその前(5月まで)に試合があまりない。ランキングがどんどん落ちてしまう時期」ということ。日本ツアーの本格的な開幕は春先で、選手は必然的に世界ランクポイント獲得の機会が少なく、直前で「100位前後」に食い込むことが難しくなる。

それもあって、かねて海外挑戦への思いを口にしてきた小平は「積極的に海外に行きたい。チャンスがあればアジアやヨーロッパのQTを受けたい」と言う。1月から3月にも試合が集中している海外ツアーへの進出は、メジャー出場という目標達成のルートにも合致する。

日本ツアーは2016年から、1月末に「アジアシリーズ」と称し、アジアンツアーとの共同主管競技をシンガポール、ミャンマーで開催しているが、現在はこの2試合のみ。終了後は国内開幕まで2カ月近いオフがある状態だ。寒い日本を飛び出して行う同シリーズの今後の充実は、メジャー出場を目指す選手の手助けにもなり得る。

一方、全米プロのスケジュール変更で、メジャーが4月の「マスターズ」から4カ月連続で開催されることになる。同時期には日本ツアーの主力選手の一時的な流出がまぬがれない。選手はもちろん、ツアーにも世界との密な連携が求められる。(ノースカロライナ州シャーロット/桂川洋一)