◇米国男子プレーオフ第2戦◇デルテクノロジーズ選手権 事前(31日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇パー71(7342yd)

ティグラウンドから眺める景色は、同じではないはずだ。プレーオフ第2戦の舞台となるTPCボストンは昨年から改修を行い、コース全体の距離を100yd以上伸ばした。特に12番パー4は49yd長くなり510ydに。開幕前日にプロアマ戦で最終調整した松山英樹は「特にそこは難しくなっているので、うまく対応したい」と警戒した。

週末の勝負所に差しかかる中盤のホール。12番には新たにフェアウェイ左サイドに大きなバンカーが用意され、その先の右サイドには小ぶりのバンカーが2つ連なる。加えてティから315yd地点でフェアウェイは一度途切れて、ラフが横断する構造。2打目以降のことを考えれば十分な飛距離が必要だが、高いショット精度も要求される。

同ホールについてフェデックスカップランク1位のダスティン・ジョンソンは「優勝争いのカギになる。自分の飛距離だと(中央のラフに)はまる可能性が高い。僕は向かい風の方が良い」と話すと、同ランク3位のジャスティン・トーマスは「ティから見ると(左右のバンカーで)穴があると思った。前の12番は僕にとってベストだったのに、なぜ変えたのかな?」と難易度を伝えた。

松山も「難しいと思う。ティショットもフェアウェイに置いとかないなと、セカンドがタフになる」と話した。この日は1Wで放った1打目でフェアウェイ中央をとらえても、2打目はUTの使用を余儀なくされた。

ショットの状態について「良くなりつつあるけど、試合になると悪くなるのが続く」と松山は言う。この日も自身のスイングフォームを進藤大典キャディにスマートフォンで撮影してもらい、ラウンド中にも何度も腕や体全体の動きをチェック。今週のカギとして挙げたグリーン上では、「WGCブリヂストン招待」「全米プロ」で使用したパターとは違うマレット型モデルでもコース内で調整を続けてきたが、この日はエースのピン型を中心に練習を重ねた。

ポイントランク4位から巻き返しを図る今大会。日本人初の年間王者に周囲の期待は否応なく高まるが、「そこはあんまり考えずにしっかり良いプレーをしたい。感覚をつかんで、残りの試合をやりたい。それを探している段階なので、そこがうまくできるようにしたい」。周囲の声にも冷静さを失わず、目の前の一戦に集中力を高めた。(マサチューセッツ州ノートン/林洋平)