◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 事前情報(20日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

レギュラーシーズンをポイントランキングトップで終えた松山英樹は、プレーオフでの不振により、7位に後退して最終戦(第4戦)を迎えた。年間王者の称号と1000万ドル(約11億円)のボーナスを獲得できるかは、今大会で優勝しても他選手の成績に左右される。だが、10年の歴史を持つプレーオフシリーズでは、痛快な逆転劇も見られてきた。

ランキング上位5人は最終戦の優勝が年間王者に直結する一方で、6位以下の選手たちは、他選手の動向もカギになる。フェデックスカップレースが始まった2007年以降、6位以下の選手がシーズンウィナーとなったのは3例。10年のジム・フューリック(11位から)、11年のビル・ハース(25位)、そして前年のロリー・マキロイ(6位/北アイルランド)だ。

ちなみに、年間王者と最終戦優勝者が異なったのは2シーズンだけ(2008年ビジェイ・シン、09年タイガー・ウッズが年間王者に)。松山も「結局そうなんですよね。だからいいんじゃないですかね、7位でも」と、前週までの戦いぶりを悔いる様子もない。1年間の長い戦いの締めくくりに臨む気持ちは至ってシンプル。「何も考えてないですね。良いプレー、ベストなプレーができればそのチャンスはありますし、できなければ最下位で終わるだけ」

もちろん大金はプロアスリートにとって、松山にとっても大きな魅力。「そりゃそうです。(欲が)ないとおかしいです。1000万ドル取ったら?そうだな、ロリーみたいに家の改装でもしますか(笑) もう一軒買う?そんなわけないでしょ」。そうはいっても、ゲームに臨む姿勢まで変える必要はない。「“10億”のためにプレーしているわけではないんで。ボーナスですよ、あれは」。求めるのはあくまで、シーズン4つめの優勝。その1勝の先に、アジア勢初のビッグタイトルがあれば言うことはない。

今大会はプロアマ戦がなく、大会前日にはスポンサー関係者と出場プロの昼食会やレッスン会が行われた。松山は前年に続き、午前中にパッティンググリーンでアマチュアにアドバイスした。その後、イン9ホールをコースチェック。後半にかけて前日よりも1Wショットの打ち直しが減った。

30人だけが臨める最終戦の舞台に、ツアー本格参戦1年目から毎年、足を踏み入れている。過去3大会は22位、12位、5位と着実に順位を上げている。直近4年連続出場を果たしている選手は、松山のほかジョーダン・スピース、ダスティン・ジョンソン、パトリック・リード、ジェイソン・デイ(オーストラリア)、マット・クーチャーだけ。エリートの中のエリートプレーヤーである証しを最後に見せたい。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)