◇国内男子◇マイナビABC選手権 初日(26日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217yd(パー72)

最終18番(パー5)。6mをねじ込むバーディフィニッシュで観衆を沸かせたが、1オーバーの63位という結果に笑顔はない。国内ツアー復帰3戦目の石川遼は3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「73」と落とし、予選カットライン(60位まで)の圏外でホールアウト。1オーバーは、同大会に出場中の弟・石川航(17=浦和高3年)と同じスコアで初日を終えた。

1アンダーで迎えた後半15番(パー5)で痛恨のダブルボギーを喫したが、起点となったのは復調を目指す1Wからだった。1打目は右サイドにある林の、さらに右へ。ホールに戻す木越えの2打目は左ラフまで突き抜けると、3打目もグリーン左のラフに外す。バンカー越えのロブショットはピンを4mオーバーし、1m強オーバーした返しがカップをなめて4オン3パット。一気に1オーバーまでスコアを落とした。

14番までは納得の1Wショットが多かっただけに、「良い感じかな?と思っていただけに苦しい」と肩を落とす。さらに、「ドライバーに気を取られすぎて、アイアンとアプローチも良くなかった」という言葉を象徴したのが16番(パー3)。「狙いよりも40ydも右に出た」というグリーンから遠く離れたバンカーに打ち込んだ一打を、苦笑いで振り返った。

コース内にあるスコアボードで、弟・航のスコアも逐一チェック。前半を自身と同じ1アンダーで折り返す健闘を見て、「信じられなかった。素直にすごいと思った」という。最終的なスコアでも兄弟が並んだリーダーボードは、苦しい現状をより顕著に物語る。「とにかく練習と試合を繰り返すしかない」とホールアウト後もドライビングレンジに向かい、1Wを中心に振り続けた。(兵庫県加東市/塚田達也)