◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 3日目(20日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7398yd(パー71)

石川遼がシーズン開幕戦勝利に向け、3日目を終えて首位に2打差の暫定3位につけた。連日の雷雲接近による順延で、この日は第2ラウンドの残り10ホールと、第3ラウンドの9ホールを消化。計27ホールを残した最終日を前に通算7アンダーとし、逆転に望みをつないだ。

中断、再開の繰り返しにも石川は動じなかった。午前7時40分に再開した第2ラウンドの残りホール。出だし9番で7m、続く10番で9mを沈めて2連続バーディを決めるなど、同ラウンドで「66」をマーク。7アンダー首位タイで決勝ラウンドに進んだ。

約3時間の休憩のあと、午後2時40分開始の第3ラウンドでは最終組に入り、1番でティショットを放った直後に中断に入った。1時間後に再開すると、すぐに5mを沈めてバーディ。続く2番(パー3)も10mを流し込んで2連続とした。「良い感じで思ったところに打てるようになってきている」というパッティングが上位進出を後押し。3番では1Wショットを左サイドのペナルティゾーンに入れ、3ラウンド連続で同ホールをダブルボギーとしたが、続く4番(パー5)で3mのバーディチャンスを生かした。

後半10番の第1打直後にこの日2度目の中断のホーンを聞き、そのまま翌日順延となった。最終日は27ホールの長丁場。最終ラウンド前の組替えは行わないため、自身最後の優勝となっている2016年8月「KBCオーガスタ」以来の“最終日最終組”をプレーする。悪天候の影響で54ホールに短縮される可能性もあるため、まずは同組で首位に立つチャプチャイ・ニラト(タイ)を早くとらえたい。

上位争いをしながら、石川は「まだまだです。ここまでは予想できないほど伸ばせている。スコアはあまり考えずにやりたい」と、昨年から取り組んできたスイング修正の向上具合を冷静に見つめる。予選36ホールを世界ランキング10位、セルヒオ・ガルシア(スペイン)と回り、「彼のショットの安定感は思っていた通り。差はたくさんある」と痛感した。

それでも周囲からの期待は大きい。日本勢では現在トップ。タイトル争いから漏れた宮里優作(通算2オーバー57位)も「うれしいなあ…。そのまま行ってほしい」と、新選手会長の活躍を喜ぶひとり。上位4人に付与される「全英オープン」の出場権もかかる一番。2季ぶり、ツアー通算15勝目の意味は大きい。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)