子供やその親世代に大ヒット中の短編小説集『5分後に意外な結末』をドラマ化した『4週連続オムニバスDRAMA 5分後に意外な結末』(読売テレビ/日本テレビ系)。その名の通り、5分後には予想外の結末が待ち受ける数々のドラマをオムニバス形式で送ります。そのナビゲーター役として、作品の合間に放送されるのが飯尾和樹さんと莉子さんが演じる学園ドラマ(?)。時代についていけていない結島先生を演じる飯尾さんに、撮影エピソードから作品の魅力などを語っていただきました。さらに、趣味の話では度々遭遇する“謎現象”や、なんとなく役立ちそうな意外な特技の話も飛び出しました!

 

飯尾和樹●いいお・かずき…1968年12月22日生まれ。東京都出身。O型。お笑いコンビ「ずん」のボケ担当。相方はやす。『ZIP!』(水曜日・日本テレビ系)、『ノンストップ!』(木曜日・フジテレビ系)、『さんまのお笑い向上委員会』『VS魂グラデーション』(ともにフジテレビ系)、『飯尾和樹のずん喫茶』(BSテレ東)などにレギュラー出演中。現在公開中の映画『沈黙のパレード』をはじめ、映画、ドラマなど俳優としても活躍中。新著『師匠!いらしたんですか』(PARCO出版)も発売中。

 

【飯尾和樹さん撮り下ろし写真】

 

見どころは本格的なドラマと、
はしゃいでるおっさんと莉子ちゃんのさばき方です

──『5分後に意外な結末』では、莉子さんとのお芝居がありつつ、ナビゲーターでもあります。今回のようなポジションをどのように受け止めていますか?

 

飯尾 ナビゲーターなので、芝居部分は少ないんだろうなと思ってたんです。莉子ちゃんとのやりとりが2ターンくらいあるくらいかなと。だとしたら、学校の先生役は初めてだけど楽しんでやれそうだなとお気楽に考えてました。ところが、いざ台本を見たら意外としっかりお芝居があって“ラクして楽しい”だろうと考えてた自分が恥ずかしくなりました(笑)。脚本が長く付き合いのある舘川範雄さんだったので、僕のキャラクターに合わせてくれたんだと思います。いい意味で生徒になめられている隙だらけの結島先生は、まさしく僕でしたね(笑)。

 

──各エピソードの最後は、りさ(莉子)からのムチャぶりを受けた結島先生のアドリブで締まりますよね。

 

飯尾 僕、本業では“追い込まれ芸”なんで、この後どうなっちゃうんだろうって自分でもドキドキするような感覚は嫌いじゃないんです。MCに「何かあるか?」って言われたら、何もないくせに「あります!」と言っちゃって、どうしよう……ってスリルを感じながらセンターに向かっていく自分がいるんです。結局、ドMなんでしょうね(笑)。今回の現場でも監督さんから「最後は飯尾さんが好きに表現してください」って言われて「はい、わかりました」と返事してから、「どうしよう……どうなるんだ、俺」なんて考えてましたがドキドキしつつも楽しんでいた気がします。莉子ちゃんも面白かったんですよ。僕が何をやっても「おっさんが何かやってるな」くらいで特に相手にせずスッと進めていく感じが気持ちよかったです。

──普段、映画やドラマじっくり見るタイプと伺ったんですが、今回のようなショートドラマはどのように感じましたか?

 

飯尾 どれも面白かったです。怖い話や感動する話、よく考えたらゾっとする話など、かなりバラエティ豊かなラインナップで、しかも短い中にもきちんとオチがついてるのがすごいなと感心しました。俳優の皆さんの演技もあって、どれも本当に“ちゃんとしたドラマ”でした。驚いてスタッフの方に「どれも本格的じゃないですか!」と言ったら、「そりゃそうですよ。なんだと思ってたんですか!(笑)」って返されてしまいました。確かに、そりゃそうでしたね(笑)。

 

──ご自身が出演する、ナビゲートパートの見どころも教えてください!

 

飯尾 はしゃいでるおっさんの莉子ちゃんの見事なさばき方。もう、これに尽きると思います!(笑)

 

僕の持論ですが、“緑と赤と黄色があると何でもおいしそうに見える”

──飯尾さんの趣味についてもお聞かせください。趣味やハマっていることは何ですか?

 

飯尾 上手い下手は別にして料理が好きですね。そこで最近知ったのが「灰汁取りブラシ」でこれにハマってます。料理上手な人に聞いた話では、灰汁の近くにうま味もあって、オタマだとそれも一緒にすくい取っちゃうらしくて。その点、ブラシだと灰汁だけきれいに取ってくれるし、見てても気持ちいいしですごい楽しいんですよね。かっぱ橋に行って買ったので、ワクワクしながら使ってます(笑)。

 

──仕事以外でも料理はされるんですか?

 

飯尾 します。僕にはストレス発散なんです。以前、専門家の方に「ベーコンや肉を炒める音は脳をスッキリさせる」や「コーヒーの香りはストレスを軽減する」と聞いたこともあって、まさしく僕にとってはそうなんですよね。別にストレス発散ではなかったと思いますが、中・高生の頃から学校から帰ってきてカレーを作ったりしてました。大人になって盛り付けの大事さもわかってきました。あくまで僕の持論ですが、“緑と赤と黄色があると何でもおいしそうに見える”なので、茶色い食べ物にはパセリとトマトとレモンを添えるようにしてます(笑)。

──灰汁取り以外に使って便利だった、お気に入りの調理器具はありますか?

 

飯尾 ラッキー池田さんからいただいた、フライ返しとオタマの中間をいくシリコン製のスプーンは便利でかなり使ってます。調理はもちろんですが、盛り付けも液状のものをすくうこともできて万能なんですよね。あれは感動ものです。

 

──かっぱ橋道具街(調理器具や食器がそろう専門店が多い商店街)にはよく行かれるんでしょうか。

 

飯尾 前はよく行ってました。見てるだけでも楽しいし、いろいろ欲しくなって寸胴とか買っちゃいましたもん。ほかにも楕円形のカレー皿やラーメン用のどんぶりを買ってました。ただ食器類って3つ買って、家に帰るとだいたい1個は割れてるんですよね。あんなに新聞紙でくるんでもらったのにおかしいなって思う謎の現象なんですが、多分帰りに浅草に寄って飲みに行くからだと思います。皆さんは車で行くか、買ったら真っすぐ帰るか、一度帰って食器を置いてから飲みに行くか、をお勧めします(笑)。あと、個人的には鉄のフライパンを使いこなしたいなという夢があります。今はテフロン加工の便利なものがありますが、鉄の鍋を使いこなしてこそ! みたいな感覚があるんですよね。

 

──得意料理を教えてください!

 

飯尾 基本的になんでも作りますが、カレーでしょうか。スパイスを調合するようなこだわりのカレーじゃなくて、市販のルーから作る普通のカレーですけど。好きなのは、キャベツを丸ごと入れるカレーです。丸ごとの状態で八等分に切って、そのまま入れてドンと入れて煮込むとトロトロのロールキャベツみたいになっておいしいんですよ。キャベツなんで、僕は「キャレー」って呼んでます(笑)。なんだかんだ、結局カレーが好きなんですよね。明日から10日間断食してくださいって言われたら、その最後の晩餐には迷わずカツカレーを選びます。

 

僕と一緒に歩くと紫外線カットできます!?

──料理以外で好きなことやハマってることはありますか?

 

飯尾 好きというより本能に近いですが、道を歩く時に日陰を探すのがかなり上手です。僕はロケ芸人なので一年中外を歩いていますが、だいたい6月ごろから日陰を意識し始めますね。単純に街路樹側を歩けばいいってことでもなくて日の位置や道路の構造を考えて「ここを歩きましょう」ってすぐ判断します。だから僕と一緒に歩くと、意識高い系の女性ばりに紫外線を何割かカットできるかと思いますよ(笑)。これから冬にかけてはあまり発揮しない特技ですが。

 

──そういった日々の積み重ねがしみやシワの原因になるので、それは意外に素晴らしい特技な気がします(笑)。

 

飯尾 そうですね。信号待ちの時だって、信号機の細〜い影に沿うように立ってますから。常に気を抜かずにいることが大切なんですよ。日陰ができない信号機では、20m前に察知して手前の街路樹の日陰で待機してます。昨今の夏はそれくらい危ない暑さであるってことなんですけどね。太陽に舌打ちしたくなりますもん。一方で、冬ロケでは太陽は神様。太陽を探して歩くようになって、姿を見ると感謝すらしますから。そんな太陽に、いくら夏だからって舌打ちなんかしたくないんですよ、僕は。だから日陰探しがうまくなったんだと思います。

 

 

4週連続オムニバスDRAMA 5分後に意外な結末

9月22日(木)読売テレビ/日本テレビ系 深0・29〜

(STAFF&CAST)
原作:桃戸ハル編・著(「5分後に意外な結末 ベスト・セレクション」シリーズ/講談社文庫、『5分後に意外な結末』シリーズ/学研プラス)
脚本:本田隆朗、富安美尋、舘川範雄
演出:守屋健太郎、佐藤善木

出演:飯尾和樹(ずん) 莉子
北乃きい / 城桧吏 / 濱田龍臣 / 鶴見辰吾
野村周平 / 前川泰之 / 秋田汐梨 / 古川雄輝 ・ 笠松将

 

撮影/干川 修 取材・文/伏見香織