7月11日、アウディはフルモデルチェンジを受けた新型「アウディA8」を発表。ガソリン、ディーゼルいずれのエンジンにも、すべてマイルドハイブリッド仕様としたこともニュースだが、その一方で、将来の自動運転に向けた新技術の搭載も話題となっている。

20170718_hayashi_LV_06

それが自動運転のレベル3に相当する加速・操舵・減速(制動)の自動化の実現だ。新型アウディA8に採用された「アウディAIトラフィックジャム パイロット」は、中央分離帯により対向車線が区切られた高速道路などでは60km/hを上限に自動運転が可能となる。市場によってこの新機能は段階的に導入するとアウディでは発表しているが、完全自動運転に向けた取り組みが着々と進んでいることは確かだ。

 

そんなアウディでは現在、将来に向けてロボットを使った研究を進めている。アウディはシュトゥットガルトにあるフラウンフォーファー研究所と協力して、未来的なドライビングシミュレーター「ロボットカー」を特別に製作。“25th Project”というプロジェクトを進めている。今日、クルマを運転する人は、1日平均約50分を運転する時間に費やしているという調査結果から、アウディはその運転に費やす約1時間分に、クルマがどのように役立てられるかを研究するものだ。

20170718_hayashi_LV_07

この研究は、車載のインテリジェント・ヒューマンマシンインターフェースがユーザーの個人的な好みを学習し、クルマが柔軟に対応すれば、ドライブ中の時間をさらに有効に使うことができるだろうという考えに基づくもの。例えば、子どもとのふれあい、家族や友人との電話、読書、ネットサーフィン、映画観賞など、リラックスしたり、生産性のある質の高い時間を過ごせるようにするためだ。

20170718_hayashi_LV_08

人間がリラックスできる環境とは何か、人の脳活動を測定してみると、外乱要素の少ない方がリラックスできることが判明。車内では、ウインドーからの光が薄暗く、ライトの設定が最適で、デジタルメッセージが表示されない環境であることが、研究によって導き出された。

20170718_hayashi_LV_09

アウディでは、これらの研究結果を将来のクルマの機能に採用すべく、今後も研究・開発を積極的に推進していく構えだ。