パナソニックは、新しいスタイルの一体型オーディオシステム「SC-UA7」を発表。リビングぐらいの広い部屋でも、テレビやスマホの音を手軽にグレードアップできる製品を目指したという本機の実力を、パナソニック汐留ミュージアムでひと足先に体験してきました。

20170720_y-koba8 (1)↑パナソニックの一体型オーディオシステム「SC-UA7」。9月8日に発売で、価格はオープンですが8万円前後で販売される見込みです

 

前方3面に配置したスピーカーがワイドに音を広げる

今回パナソニックが発表したSC-UA7は、縦置き1本バータイプのサウンドシステム。通常のステレオスピーカーの場合は左右2本のスピーカーを必要としますが、SC-UA7は本体に高域から低域まで幅広くカバーする合計10個のスピーカーユニットを搭載しています。さらに、実用最大出力が総合1100Wというパワフルなデジタルアンプを内蔵。前方3面に配置したスピーカーをパワフルに駆動して、180度のアングルへワイドに音を広げます。

20170720_y-koba8 (2)↑前方3面にスピーカーユニットを配置

 

開発・設計に携わったPanasonic AVC Networks Singapore社の池浦寛生氏は、音づくりのポイントについて「単体で立体的な広がりのあるサウンドが楽しめるだけでなく、本体を可能な限りコンパクトにしながら、力強くスムーズな低音を余裕を持って鳴らせるようにチューニングしました」と語ります。

20170720_y-koba8 (6)↑設計・開発を担当した池浦寛生氏

 

その鍵を握っているのが、重低音を受け持つスーパーウーファーを背中合わせに配置する独自技術。本体下側のエンクロージャーに2基のユニットを背中合わせに配置することで、エンクロージャー内部の不要な共振を抑え、透明感と量感を併せ持つサウンドに仕上げています。下側のエンクロージャーにはさらに、4つの「Airquake Bass」と呼ぶ独自のポートを設けて前方方向へ無駄なく空気圧を送り出します。実際、ボリュームを上げて音楽を再生しながらスピーカーの前面に手をかざすと、空気に押し戻されるような圧が感じられました。

20170720_y-koba8 (3)↑重低音を再生するスーパーウーファーを、エンクロージャーの中に背中合わせに配置したことでクリアで力強い低音を再生します

 

さまざまな音楽ソースやシーンに対応

再生入力できる音楽ソースもバラエティに富んでいます。Bluetoothでスマホとペアリングすれば、スマホに保存されているMP3/AAC形式の音楽ファイルや、Spotify、Google Playミュージックなどの音楽配信サービスの楽曲をワイヤレスでストリーミング再生ができます。本体に内蔵する4GBのメモリー、またはUSB端子に接続した記憶媒体の中にあるMP3/AAC形式の音楽ファイルの再生にも対応します。テレビなどホームシアター機器には光デジタルケーブルで接続できるので、リッチなサウンドを加えたいならSC-UA7との組み合わせが有効です。このほかにもワイドFMチューナーが内蔵されています。

 

本体は物理リモコンのほか、天面のタッチセンサーコントローラーによる操作に対応しています。プリセットされているイコライザーは7種類。ミュージックにBGM、シネマのほか、夜も音楽を楽しみたい場合に重宝する「ナイト」などから選べます。低音の量感も「D.BASS」機能により7段階から調節ができ、イコライザーと掛け合わせて設定することも可能。専用のスマホアプリ「Max Juke app」を用意すれば、聴きたい楽曲の簡易なキューリストも作れます。

20170720_y-koba8 (4)↑天面にタッチセンサー式のリモコンを搭載

 

リビングでの「据え置き」需要が高まっている

SC-UA7の商品企画を担当したパナソニック株式会社 アプライアンス社の秋本正仁氏は、「最近は据え置きタイプのオーディオ機器を積極的に購入する40〜50代のユーザーから、専用のオーディオルームだけでなくリビングでも気軽にBGMとして音楽を楽しみたいという声が高まってきています」と語ります。本機はそうした「よりシンプルにいい音を楽しめるオーディオ」に注目するユーザーをターゲットに、あえてシンプルな機能に絞り込んだところが特徴です。

20170720_y-koba8 (5)↑商品企画を担当したパナソニックの秋本正仁氏

 

リビングで違和感のないよう、本体カラーは落ち着いた、インテリアにも良く馴染むグロッシーブラック。上下のエンクロージャーの間には、消灯も含めて明るさを段階的に調節できる青色のLEDサインを内蔵しています。秋本氏は「まずはブラックからスタートして、ほかのカラーバリエーションは反響をみながら検討します」と説明します。

 

ちなみに、今回のSC-UA7の記者発表イベントは、リビング空間での使用を意識した製品ということもあってか、パナソニック汐留ミュージアムで10月1日まで開催中の企画展「AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展」の展示スペースの一角を特別に使って行われました。これは、展示室を住空間に見立てながら、深澤氏がプロダクトデザインを手がけた家電や家具、ビジネスギアなどが一望できるというもの。同ミュージアムでは20世紀フランスを代表する画家・ジョルジュ・ルオーの常設展示も行われているので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください!

20170720_y-koba8 (8)↑10月1日まで開催されている「AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展」

 

20170720_y-koba8 (10)↑深澤氏の代表作である、auが2003年に発売した携帯電話「INFOBAR」

 

20170720_y-koba8 (12)↑画家ルオーの印象的な作品が常設展示に並ぶ