【京東集団(けいとうしゅうだん)※】とは、中国のインターネット通販大手。この7月に宅配便のヤマトホールディングスと包括提携をすることで基本合意したと発表し、話題になっています。

※京東の中国語読みはジンドン

↑中国の北京で行われた京東集団とヤマトホールディングスの調印式。左の二人が京東集団の代表者↑中国の北京で行われた京東集団とヤマトホールディングスの調印式。左の二人が京東集団の代表者

 

京東集団は、中国ネット販売界の風雲児と呼ばれるCEO、劉 強東(リウ・チャンドン)が率いるEC(電子商取引)企業。1998年に設立され、もとは実店舗で電子機器の販売を手がけていましたが、2004年に「京東多媒体網」というサイトをスタートさせ、EC業界へ参入しました。以降は瞬く間に急成長を遂げ、2007年から5年で売上高は約200倍。2014年には米ナスダック市場に上場を果たしました。ちなみに、CEOの劉 強東氏は、最強のネットアイドル「ミルクティー娘」(※)として一世を風靡した19歳年下の章澤天(ジャン・ザーティエン)さんと結婚したことでも有名です。

※ミルクティー娘…章澤天さんの愛称。高校生のとき、ミルクティーを持ったプライベート写真がネット上でかわいいと話題に

 

なお、今年5月に発表された京東集団の1〜3月期の売上高は762億元(約1兆3000億円)。日本でも知名度の高いアリババグループ(阿里巴巴集団)のライバルとして存在感を強めており、同社の「京東商城(JD.com)」と、シェアトップのアリババグループ「天猫Tmall」は、中国2大ECモールとして激しいシェア争いを繰り広げています。

 

京東集団のビジネスモデルは、直販メインの「京東商城」と、海外企業向けBtoCショッピングサイト「京東全球購(JD Worldwide)」を組み合わせて取扱い品目を増やす戦略。2015年6月には京東全球購に日本製品専門の販売サイト「日本館」を設置し、日本企業の取り込みにも力を入れています。

 

アリババとの違いは、直販に強く、購入者まで直接届ける物流をカバーしている点。中国最大の倉庫設備を保有し、独自の物流網を築いています。そのような状況下で、かねてから京東集団と連携を図ってきたヤマトは、今回、ヤマト側がこれまで培ってきた低温物流のノウハウを京東側に提供し、さらに京東集団が日本を中心とした海外製品を輸入し、中国製品を輸出する際などにもヤマトのネットワークを活用する方向性で話が進んでいます。

 

「中国のアマゾン」とも呼ばれる京東集団が、これから世界を巻き込んでどこまで躍進を続けるのか、今後も注目が集まること間違いありません。

 

【一言まとめ】
京東集団は、アリババグループと並ぶ中国の大手ネット通販企業。日本のヤマトホールディングスと提携し、中国・アジアでさらなる躍進を目指している。