一眼レフカメラのエントリー向けとして高い人気を誇るEOS Kissシリーズの最新モデル「X9」。バリアングル式タッチパネル液晶の搭載で向上した使い勝手を中心に、その性能をチェックしました。

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キヤノン
EOS Kiss X9
実売予想価格 8万460円(EF-S18-55 IS STM レンズキット)
7月28日発売

シリーズ上位モデルと同等の、有効約2420万画素を実現。バリアングル式液晶モニターや像面位相差AFの「デュアルピクセルCMOS AF」を採用し、操作性に優れます。わずか450g強の軽量ボディも魅力。カラーはブラック、シルバー、ホワイトの3種類が用意されています。

●撮像素子:約22.3×14.9㎜、有効約2420万画素CMOSセンサー ●最高感度:ISO拡張51200 ●動画:フルHD/60p ●液晶:ワイド3.0型 約104万ドット ●サイズ:W122.4×H92.6×D69.8㎜

 

【私がチェックしました】

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ライター・エディター
河野弘道さん

カメラ専門誌「デジキャパ!」スタッフ。動きモノや高感度撮影では主に一眼レフを使用。

 

上位機と同等のセンサーで画質も十分なクオリティ

EOS Kissシリーズは現在、上からX9i、X9、X80の3クラスをラインナップ。X9は中間に位置します。前モデルのX7は400g強と軽量を追求したカメラでしたが、本機もその流れを踏襲。小型ながらグリップが深く、女性でも片手で扱えます。

20170721_y-koba6 (3)↑撮影時の質量も約453g(ブラック)と軽量。グリップが深く、片手でも持ちやすいため、ライブビュー撮影が快適です

 

X7からの大きな進化点は、バリアングル式タッチ液晶の搭載。地面すれすれから煽ったり、上から見下ろしたりと、様々なアングルでの撮影が容易に行えるようになりました。ライブビュー時のピント合わせも速くて正確。広いエリアでAFが機能するため、一眼レフ初心者でも失敗は少ないでしょう。ただし、ライブビュー時の連写は秒間約3.5コマなので、動きの速い被写体を撮るときは秒間約5コマ連写の光学ファインダーに切り替えるのがベターです。

20170721_y-koba6 (5)↑ライブビュー撮影時のAFは高速かつ正確で、タッチシャッターにも対応。ただし、連写は秒間3.5コマにダウン

 

20170721_y-koba6 (4)↑上下左右に回転するバリアングル液晶モニターを採用。写真の縦横にかかわらず、自由なアングルで撮影できます

 

搭載するセンサーやエンジンは上位機と同等で、一眼レフならではの精細感や、背景ボケを得られます。動画はフルHD/60pながら、プロの現場でも用いられる技術を搭載。ピント合わせが容易で、滑らかな映像を撮れました。

※次の2枚の作例はクリックすると大きく表示できます。ただし、原寸ではなく、長辺3000ピクセルにリサイズにしたものです

20170721_y-koba7_2 (1)↑夕焼け空の複雑なグラデーションを滑らかに再現。これは、上位モデルと同等の信号処理能力を持つ14bit A/D変換によるもの

 

20170721_y-koba7_2 (2)↑ISO25600で夜景を撮影。高性能な映像エンジン「DIGIC 7」がノイズを抑制し、高感度撮影でもくっきりと美しい画質を実現

 

また、スマホ連携も秀逸です。一度ペアリングすれば、カメラの電源を入れると自動でBluetooth接続。専用アプリを利用して、カメラ内画像の閲覧やスマホ端末への保存が行えます。一眼レフの高画質写真を、手軽にSNSでシェアできるのも本機のウリです。

 

総合評価、ファインダー撮影時のAF性能は物足りなく感じましたが、ライブビュー撮影は快適。操作系統が右手側に集中させるなどの工夫も光ります。高級感こそないものの、この価格なら“買い”とおすすめできます!