最近、画面でデバイスをコントロールすることが時代遅れになりつつあることをご存じでしょうか。

 

AmazonのAlexaやGoogleホーム、AppleのSiriなど音声で操作するデバイスが増えたことで、スケジュール管理や電話の受け答え、家の気温調整から日常雑貨の購入まで画面を一切見ずに声だけで済ませることが可能になってきています。

 

その流れでいま、スマートリングの「ORII」がKickstarterで評判に。これはなんと、画面を見ないで操作できることのありがたさをさらに推し進める、人に優しいプロダクトなのです!

 

スマートフォンを出さずに操作できるスマートリング「ORII」

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指輪ガジェット「ORII」の仕組みは簡単。指輪をはめた指を耳元の骨に当てることで、骨伝導により音を伝えるというもの。

 

そう、指を耳元に当てるだけで相手の声が聴こえ、自分の声が相手に届くのです! 何でしょうか、これは。未来なんでしょうか。まるでSF映画のようです。

電話がかかると指輪がバイブレーションで教えてくれるので、応答するときも画面を一切見なくて済みます。ノイズキャンセリング機能もついているので、周囲の音が大きくてもちゃんと通話できるそうです。またスピーカーで相手の声が流れるわけではないので、自分のまわりの人には電話の内容は聴こえません。

 

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もちろん、指輪を通して自分のスマートフォンに入っている音声アシスタントを呼び出すことができます。ということは、音声アシスタントがしてくれることすべて、スマートフォンを取り出さずに指を耳元に当てて話しかけるだけでやってくれるということ。

 

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つまり、カレンダーの予定通知、予定設定、アラーム、リマインダー通知、メッセージ送受信、天気予報、翻訳、予約、道順検索と挙げればキリがないこれらの機能が「ORII」に指を通して話すだけで使えるのです。これはすごい!

 

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耐水加工もされているので、日常生活でも面倒な取り外しは不要。アプリを通じてどの通知を「ORII」経由で受け取るかを選ぶこともできるので、必要のないバイブレーションを次から次へと受け取ることもありません。

 

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Kickstarterですでに目標金額を大幅にこえる780万円ほどを獲得しており、「これはすばらしいアイデア。手に入れるのが待てない!」というコメントが集まっています。お値段はひとつ約1万1000円、日本への発送料は1700円となっています。発送予定は来年の2月です。

 

スマートフォンを出さずに通報できるスマートリング「Nimb」

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同じスマートリングでも、ひとつの機能に特化しているものもあります。「娘や妻、家族にプレゼントするプロダクト!」と女性からサポートの声が集まっているのはKickstarterで見事資金を獲得した「Nimb」です。

「Nimb」は自分のスマートフォン経由でインターネットにつながることができ、指輪の内側のボタンを押すと事前に設定した友人や家族、警察、民営のセキュリティ会社、自分のまわりにいる人々、に自分の居場所とともに緊急の助けを求める通知を送ることができます。

 

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現在は新規予約は受け付けていないようですが、公式ウェブサイトでニュースレターに登録することはできます。一般販売を開始した時の小売価格は約1万7000円を予定しているとのこと。

 

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このプロダクトはクリエーターの一人である共同創立者キャシーさんの体験から生まれたそうです。彼女は治安のいい、すぐ近くに警察署がある場所で突然見ず知らずの通り魔に襲われるという経験をしました。

 

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そのとき、彼女は大声をあげることで一命を取りとめましたが、同じような境遇で助けを呼べない女性もたくさんいます。こういった恐怖を日常的に感じている人々に、助けをすぐに求められるデバイスを作りたいと思って「Nimb」が生まれたそうです。

 

確かに、暗闇で怪しい人影がこちらに走ってきた時に、とっさにスマートフォンを取り出してロックを解除して、という冷静さや時間がないかもしれません。そんな時に「Nimb」があればポチっと内側のボタンを押すことで通報ができるわけですね。

 

コメントでは友人や家族にプレゼントしたい、という声がたくさんあがっているのも納得です。「この指輪があなたの命を救うかもしれない」と多くのメディアが取り上げ、キャンペーンも見事成功に終わっています。

 

デザイン、機能を完成させるために何度かのスケジュール遅延を繰り返して、予約者のなかには不満の声もあがっているようですが、「ちゃんとしたプロダクトを開発するために時間が必要なのはわかる。このプロダクトをサポートします」という声も書き込まれています。

 

ウェアラブルのなかでも気軽さが高い指輪。そのデザインから「多くの機能は期待できないかな?」と思いがちですが、感心してしまうようなガジェットが生まれているんですね。