2018年も始まり、およそ一週間後には世界最大のエレクトロニクス製品・サービスの見本市「CES 2018」が開幕されますが、ますます我々の日常生活においてテクノロジーがめまぐるしく進化していくでしょう。本記事では、そんな新たな年の進化を見逃さないために、生活必需品とまで言えるまでに普及してきたスマートフォンを始め、タブレット、スマートウォッチといった通信関連の商品・サービスに注目して、2017年がどんな1年だったのかを探っていきたいと思います。年中モバイルを追い続ける筆者が昨年で「印象的だったな」と感じた20のネタをピックアップ!本記事では前編に続き、後半の10個をご紹介します。

 

前編はこちら

 

(1)「iPad Pro」に10.5インチサイズが登場し、普及のきっかけに

iPad Proは12.9インチモデルと9.7インチモデルの2種類が展開されてきましたが、2017年に9.7インチが10.5インチモデルへと刷新されました。従来よりもベゼルが薄くなり、旧9.7インチとさほど変わらないサイズ感のまま大画面化した同モデルに人気が集中。

 

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筆者も、空港などでiPad Proを持ち歩いている人をよく見かけるようになりました。

 

(2)LINEの「Clova」が発表され、次第にスマートスピーカー祭りへ

「スマートスピーカー」の先陣を切ったのはLINEClovaでした。7月から先行体験版の受付が始まり、8月から順次発送に。10月の正式版発売では「LINE MUSIC」がセットになったお得なパックも展開されました。

 

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その後、10月にGoogleが「Google Home」関連デバイスを、翌11月にAmazonが「Alexa」とEcho関連デバイスを発売。様々なメディアにスマートスピーカーの比較記事が掲載されるようになり、その実力が次第に明らかになってきましたね。あとはAppleの「Home Pod」がいつ日本市場に参入するのかが気になりますね。

 

(3)久々のSペンにファンが歓喜した「Galaxy Note 8」リリース

サムスンは8月に、スタイラスペンを内蔵するスマホ「Galaxy Note8」を発表しました。国内で取り扱われるNoteシリーズとしては、NTTドコモが2014年10月に発売した「Galaxy Note Edge SC-01G」から3年ぶりとなる新モデルとなります。

 

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同機は、「S8/S8+」に採用された縦横18.5:9のインフィニティディスプレイを踏襲するほか、トレンドであるデュアルレンズの背面カメラを搭載。また、Sペンを使ってアニメーションを描く機能など、新機能がふんだんに追加されています。国内未発売の「Galaxy Note7」で生じた発火問題を見事乗り越え、安全性にもしっかりと配慮した同機。2017年を代表する名機の一つに仕上がりました。

 

(4)シリーズの象徴であるホームボタンを撤廃――「iPhone X」に衝撃走る

新設された社屋「Apple Park」にあるスティーブ・ジョブズ・シアターにて、スペシャルイベントが開催されました。やはり、注目はシリーズ10周年を迎えたiPhone。ホームボタンを撤廃した「iPhone X」のデザイン変更は大きな話題となりました。

 

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象徴的な変化は、ホームボタンがなくなったこと。画面下部には、ホームインジケーターバーが表示され、ここをスワイプアップすると、ホーム画面に戻ります。また従来シリーズでは、ホームボタンに指紋認証機能が搭載されていましたが、これも廃止。そのかわりTureDepthカメラシステム(インカメラ)に組み込まれた「FaceID」機能で、顔認証を利用するように変わりました。

 

(5)ついにセルラー通信機能を搭載した「Apple Watch Series 3」も話題に

iPhone Xと同日に発表された「Apple Watch Series 3」も大きな進化を遂げました。リューズにある赤丸が目印の「GPS+セルラーモデル」では、ウォッチ単体で通信を利用することが可能に。つまり、iPhoneが手元になくても、通話などの機能を利用できます。ただし、通信を利用するには大手3キャリアとの専用プランを契約する必要です。

 

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また、小さな変化ですが、気圧高度計を内蔵したことも改良点の一つ。ランニングなどの際にどのくらいの高度変化があったのかを測定できるようになりました。ちなみに、ディスプレイ内部にアンテナを忍ばせることで、従来デザインをほぼ変えずに通信機能の追加が実現されていることもポイント。

(6)Androidベースのコミュニケーションロボット「Xperia Hello!」登場

ソニーのスマートプロダクトから、コミュニケーションロボット「Xperia Hello!」が登場。瞬き、首をかしげるなどのジェスチャーによる感情表現が可能で、胸部にはタッチディスプレイが搭載されています。

 

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「ハイエクスペリア」と呼び掛けて、音声コマンドにて操作。ディスプレイをタッチする必要があることもあります。どことなくスマートスピーカーっぽいですが、あくまでもコミュニケーションロボットという扱いです。卓上に置けて扱いやすいサイズ感がポイント。そして、顔認識により、登録者を見かけると、ニュースや交通情報などをガンガン話し掛けてきます。能動的に発話できることは、同機ならではの特徴です。

 

(7)NTTドコモから2つ折りのスマホ「ZTE M」が発表される

NTTドコモが冬春モデルとして発表したZTE製のスマホ「M Z-01K」は、2つ折りにたためるディスプレイを搭載。

 

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普通のスマホとして使うときの「通常モード」、広げて1枚のディスプレイとして表示する「大画面モード」、各画面を別々に使用する「2画面モード」、同じ画面を表示する「ミラーモード」の4つを切り替えて使用できる。同機は2018年1月以降に発売予定。気になる人は年明けからチェックしておきましょう。

 

(8)トレンドはAIチップ内蔵のCPU! SIMフリーでは「HUAWEI Mate 10 Pro」が先行搭載

今年発表されたiPhoneでは、チップセットに機械学習処理を行うための「ニューラルエンジン」が組み込まれました。また、SIMフリースマホでもHUAWEIが提供するハイエンドモデル「Mate 10 Pro」がAI対応チップセットを搭載しています。

 

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こうしたチップセットの恩恵は利用者には直接的に見えづらいものですが、大きな部分では、機械学習的な処理の負荷を低減・効率化しています。それにより、どうやらレスポンスのアップや、電池持ちの向上が期待できるらしいです。

 

Mate 10 Proでは、カメラにもAI対応チップセットを上手く活用しています。具体的には、被写体を自動的に認識し、花や食べ物など、被写体に合わせた撮影モードの調整を実行可能。2018年のハイエンドモデルには、こうしたAIチップセットを活用した端末が増えるかもしれませんね。

 

(9)「Xperia XZ Premium」がMVNOでセット販売開始へ

HUAWEIを筆頭に、ASUSやモトローラなど、海外メーカーが中心を担っているSIMフリー市場。日本メーカーからは、目立った端末がしばらく登場していませんでした。そんな中、11月にソニーがXperia XZ PremiumをSIMフリーモデルとして販売すると発表。国産ハイエンドモデルの取り扱いは非常に稀なので、「おっ……」と目に留まります。

 

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しかし、複数キャリアで販売されるわけではなく、あくまでも「nuroモバイル」限定のセットプランで購入できるというものに留まりました。

 

(10)GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」が日本上陸へ

Googleは12月、日本においてVRのプラットフォーム「Daydream」の提供を開始しました。また、Googleストアにて、VRヘッドセットの「Daydream View」も販売しています。

 

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なお、ラインアップはチャコールブラックの1色のみ。ちなみに、Daydreamをサポートしている端末は、限られており、既存の全てのスマホで利用できるわけではないので注意が必要です。NTTドコモでは、LGのV30+を購入する場合には、Daydream Viewがプレゼントされるキャンペーンも実施しています。なくなり次第終了となるので、お得に試したい人は早めに。

 

2017年を振り返り–2018年はAIの普及に注目

こうして振り返ってみると、2017年は多くのメーカーにとって「変革」が求められた1年だったのかもしれませんね。2018年はこうした変革が受け入れられて、洗練されていくのか、または新たな変化が求め続けられるのか、気になるところです。また、AIがスマートフォンやスピーカーなど、私たちの身近な場所に進出してきた1年でもありました。こちらは2018年も増々私たちの生活に深く関わってくることになるでしょう。少しずつAI任せになっていく生活は、少し怖くもありつつ、同時に楽しみでもあります。