富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、5月16日に“DAY1”と銘打った発表会を開催し、レノボ傘下入りしたFCCLの今後に活動について言及しました。

↑登壇した富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰 代表取締役社長

 

FCCLは1981年のFM-8を皮切りに、富士通を支えるパーソナルコンピュータをリリース。1993年に登場したFMVシリーズは、現在でも販売されている人気シリーズとなっています。

↑FM-8から37年間、日本のPCを支えてきたFCCL

 

現在多くのPCメーカーが台湾などで製造しているのに対して、FCCLは川崎で開発し、島根で生産する国内生産一貫体制となっています。そのため、顧客のニーズに即座に応えることができ、さまざまな要望にも対応できるわけです。

 

なかでもビジネスや教育の分野でのBtoB市場に強く、保険セールスでは74%、小学校・中学校では66%のシェアがあり、どちらも業界シェアNo.1となっています。

↑保険セールスや小学校、中学校でのシェアNo.1。すぐに契約できるよう即時起動ができたり、子供たちがうっかり落としても大丈夫なように堅牢性を担保するなど、国内生産だからこそのフレキシブルさが結果に繋がっている

 

一方で、BtoCのPCは年々縮小傾向にありますが、15万円以上の高価格帯のPCは伸びており、そこには注力していくとのこと。高価格帯のPCといえばゲーミングPCを真っ先に思い浮かべる筆者ですが、eスポーツが注目されている今、FCCLにもゲーミングPCを出して欲しいところです。

 

そんなFCCLが今後目指していくのは、エッジコンピューティングやAIの分野の強化。今年の1月にはパソコンにAIアシスタントの「ふくまろ」を導入し、これまでのPCとの向き合い方を変えてきています。

↑AIアシスタントのふくまろ

 

今回の発表会では、Edge AIプラットフォーム「Infini-Brain」を公開。複数のAIソフトを同時に動かして、1台で様々なデータを処理することが可能です。ワークステーション10台分に匹敵する性能を持ち合わせながら、省電力も実現しています。

↑Edge AIプラットフォームInfini-Brain

 

↑Infini-Brainによるデモ画面。カメラで撮影した人物の動きを骨格表示し、解析しています

 

最後に、今回の発表会DAY1が同社の誓いの日と位置づけ、振り返った時に起点となった日にしたいと語り、DAY1000、つまり約3年後にはさらなる進化を伝えたいと締めくくりました。

 

ITや家電の発表会としては新商品のお披露目であったり、新サービスの解説であったりすることが多いですが、会社としての理念や今後展開のみを発表するというのは、それだけ意気込みがあることが伝わってきます。