パナソニックには「ナノイー」という、同社製品で幅広く使われている微粒子イオンがあります。同イオンは近年、格段の進化を遂げており、それに伴って同社の家電も性能が向上。さらに、同社は家電を単体で使うのではなく連携して使うことで、室内環境をより快適にする機能を高めています。キーワードとなるのは「10倍×2倍が2台」で、今回の「2台」とはエアコンと加湿空気清浄機のこと。両者を自動で連動させることで、どのようなメリットが生まれるのでしょうか? 以下、詳しくみていきましょう。

 

菌の水素を抜き取って抑制する微粒子イオン「ナノイー」を搭載

まずはパナソニックのルームエアコン「エオリア」の新製品から紹介していきましょう。「エオリア」は「健康で快適な空気と暮らそう。」というコンセプトのもと開発された製品。新製品の「エオリア」Xシリーズは、独自の「ナノイーX」を搭載し、部屋の空気の質やエアコン内部の清潔性にこだわっています。

↑ルームエアコン「エオリア」Xシリーズは11月21日発売。容量は2.2kWから9.0kWで、実売価格は28万3800〜44万8800円

 

パナソニック独自の「ナノイー」とは、空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンのこと。さまざま物質に作用しやすいOHラジカルを含んでいる点が特徴です。OHラジカルは、水分子(H2O)から水素を1つ奪ったもの。とても不安定なので、安定するために、菌などとくっついて菌から水素(H)を抜き取り、水(H2O)に戻りたがります。一方、菌などは水素が抜き取られるので抑制されるというわけ。

 

なお、OHラジカルは単独だと空気中ですぐに消えてしまいますが、「ナノイー」の場合は水に包んで放出するので、広く遠くまで行き渡るという特性を持っています。

↑「ナノイー」は、ナノサイズの水のカプセルに多くのOHラジカルを包み込んだ状態になっています

 

最もOHラジカルの量が多いのは「高濃度の『ナノイーX』」

では、「ナノイーX」の菌の抑制効果を示す実験の模様を見てみましょう。下の写真をみてください。透明な樹脂製のプレート2枚に菌のスタンプをして、片方を「ナノイーX」がある環境に置いてしばらく放置します。左が「ナノイーX」を当てた環境で、43秒経過したところ、スタンプが薄れてきている(菌が抑制されている)のがわかりますね。

↑ブラックライトで菌のスタンプ(ツノがついたバイキンマーク)が光る仕組みです

 

↑ナノイーを当てた方は(左)薄れてきていますが、放置しただけのスタンプ(右)は形がはっきり残っています

 

パナソニックではOHラジカルの量で「ナノイー」「ナノイーX」「高濃度の『ナノイーX』」というように名前をつけており、OHラジカルの量は、「ナノイー」の10倍が「ナノイーX」、さらに「ナノイーX」の2倍が「高濃度の『ナノイーX』」となっていて、OHラジカルの濃度によって、脱臭や有害物質の分解スピードなどに違いが出てきます。「エオリア」Xシリーズに搭載されているのは最もOHラジカルの量が多い「高濃度の『ナノイーX』」です。

↑OHラジカルの量によって名前が異なります

 

↑「ナノイーX」で実証されている効果。カビや菌、ウイルスをはじめ、ニオイや花粉など空気の困りごとの助けになります

 

高濃度の「ナノイーX」を搭載し、立体的な気流を作り出す加湿空気清浄機

この、高濃度の「ナノイーX」を搭載したのが、新製品の加湿空気清浄機 F-VXT90(実売価格10万4230円)です。

↑加湿空気清浄機 F-VXT90。11月2日発売。空気清浄適用畳数は〜40畳、加湿適量床面積は〜24畳/〜15畳(プレハブ洋室/木造和室)、加湿量は300〜870ml/時間。外形寸法は約H640×W398×D287mm、質量は約11.7kg

 

F-VXT90は、開口部と2枚のルーバー形状を見直した「3Dフロー花粉撃退気流」を採用。立体的な気流を作り出し、効率よく部屋全体に気流を循環させます。これにより、床上30cm付近にたまりやすい花粉をパワフルに吸引するとのこと。なんと従来品よりも約1.5倍多く集じんするというので、花粉が気になる人にはうれしいですね。

↑新製品では中央付近の吸引効率がアップしています

 

アプリを活用した「うるおい暖房」でエアコンと空気清浄機が連動する

今回の新製品の「エオリア」XシリーズとF-VXT90は、IoT連携で連動運転できる機能を備えています。その名も「うるおい暖房」。

 

冬は暖房を使うと乾燥が気になりますが、専用の「エオリアアプリ」で「うるおい暖房」を選択すると、エアコン暖房に合わせてF-VXT90の電源が入り、加湿運転を自動で開始します。ちなみに、すでにF-VXT90の電源が入っている場合でも、リモコンから「暖房」を作動させると、F-VXT90が加湿モードで運転を開始します。

↑専用アプリでエアコンと空気清浄機との連動運転「うるおい暖房」を設定できます

 

これならいちいち自分で加湿器のモードを切り替えなくていいので簡単ですし、誰がスイッチを入れても自動で加湿運転ができます。「加湿を忘れてた!」なんてこともないので、いつでも快適ですね。

 

しかも、空気清浄機とエアコンを一緒に使うとダブルで高濃度「ナノイーX」を発生させるので、花粉やニオイの抑制スピードもアップするとのこと。これはうれしい!

↑高濃度の「ナノイーX」を搭載したエオリアと加湿空気清浄機をダブルで使うと、花粉抑制スピードや脱臭スピードがアップします

 

ちなみに、パナソニックによれば暖房運転をする際、暖かい空気が上にたまりますが、そこでエアコンと空気清浄機を対面に設置すると、より気流が効率良く循環するとのこと。両者を持っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

↑エアコンと空気清浄機の置き方にも気をつけましょう

 

なお、空気清浄機にも「ミルエア」アプリという専用アプリを用意しており、自分だけの運転モードが設定できる「わたし流運転」を備えました。

 

これは、花粉、ハウスダスト、PM2.5、ニオイ、湿度、運転音の気になる度合いを入力することで、ユーザーの悩みにあった運転モードを設定できるというもの。しかも、1週間後には通知が届き、設定内容を見直して更新できるため、使っていくうちに自分好みにカスタマイズできるとのこと。「わたし流運転」は4件登録できるので、季節ごとに設定を変えるなど、使い分けができそうです。

 

排熱を再利用した「新・エネチャージシステム」で冷房時の省エネを実現

最後に、面白い機能として、ルームエアコン「エオリア」Xシリーズの「新・エネチャージシステム」にも触れておきましょう。パナソニックのエオリアは2011年から、運転中に排出された熱エネルギーをチャージ(蓄熱)して暖房エネルギーとして有効活用する「エネチャージシステム」を搭載しています。これにより、霜取り運転中にも暖房が止まらない暖房を実現してきました。

 

今回は、新たに回路構造を変更し、これまで活用されていなかった熱エネルギーを冷房時にも有効活用。設定温度をキープしながら除湿をし続ける「快湿制御」運転を実現し、ジメジメしない快適な冷房を実現。運転のON/OFFを繰り返さないので、約10%省エネになるといいます。さらに、室外機の進化で、冷房立ち上げスピードも15%アップしたとのこと。

 

省エネ性や快適性を高め、「高濃度の『ナノイーX』」も搭載する「エオリア」Xシリーズ。空気清浄機と連携して加湿する機能も実用的です。ウイルス対策の面からも空気が気になる時期だけに、この冬はぜひ注目してみてください。

↑これまでの「エネチャージシステム」。霜取り運転時にも、暖房がとまらないのは「エネチャージシステム」のおかげ

 

↑「エネチャージシステム」を夏の冷房にも活用します

 

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