今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、家で過ごす時間、いわゆる「巣ごもり」が著しく増えました。そんな中、ホームセンター大手のカインズでは、どんな売れ行きの変化があったのでしょうか。「お家時間」に関わる【お掃除アイテム】【キッチンアイテム】【室内DIYアイテム】の3カテゴリーに分けて、今年売れた商品を全3回でカインズ昭島店の立野 武店長に聞きます。

 

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第2回目の今回は、【キッチンアイテム編】。「コロナ禍以前は、料理をしたことがなかった」という人でも、巣ごもりでの自炊を迫られた今年は楽に、合理的に料理できるアイテムや、料理にまつわる消耗品がよく売れたそうです。それではさっそく見ていきましょう。

↑カインズ昭島店・立野 武店長

 

【今年売れたキッチンアイテム①】レンジで楽に調理できるシリコンスチーマー

↑「レンジで楽チン シリコンスチーマー丸型 グレー」1280円(税込)。サイズ約W230×D200mm×H90mm

 

立野 武店長(以下、立野) カインズでは「毎日の家事を楽にする」をテーマにした「楽カジ」と呼ばれる商品を数多く展開しているのですが、今年特によく売れたのが、こちらです。シリコンでできているスチーマーで、同梱のレシピ通りに素材を入れ、レンジでチンすればすぐに出来上がる商品です。料理が苦手な人や準備が面倒な人も、巣ごもりで調理する機会が多かったことから、特にコロナ禍の今年に売れたのではないかと思っています。

 

【今年売れたキッチンアイテム②】転がらず置き場に困らない菜箸

↑「箸先がつかない菜箸」398円(税込)。サイズ約330mm

 

立野 料理を始めた人からよく聞くのが「菜箸の置き場に困る」というもの。立てておける器などがない場合は、横に置くしかないわけです。その場合、箸先が置き場に直接ついたらマズいのですが、この商品は、横置きした際に、箸先が置いたテーブルなどの表面につかないよう、真ん中に突起を設けて浮くようになっています。また箸そのものも転がらないよう、角ばった造形を採用。一見普通の菜箸に見えるかもしれませんが、なかなかの優れもので、ドイツのレッド・ドット・デザイン賞、iFデザインアワード2020を受賞した商品です。

 

【今年売れたキッチンアイテム③】同時に焼けるフライパンホイル

↑「分割型フライパンホイル(26cm用 20枚入り)」298円。サイズ約W130×D130×H40mm

 

立野 フライパンの仕切りとして使え、例えばフライパンでハンバーグを焼きながら、同時にきのこ、コーンなどの添え物を焼くことができるホイルです。忙しい人には時短になりますし、ガスコンロを複数使わなくて良いので、便利なアイテムですね。ホイルのツヤ消し面にシリコーン樹脂のコーティングが施されており、油を使う必要もなく、加熱後にサラッとはがせるところも利点です。

 

【今年売れたキッチンアイテム④】しなる素材のターナー

↑左、「しなるナイロンワイドターナー」298円(税込)。右、「しなるナイロンミニターナー(右)」248円(税込)サイズ約W230×D50×H20mm

 

立野 通常のターナーは硬いため、調理中、フライパンや鍋の角度に合わせて料理をすくう必要があります。しかし、このターナーは、ナイロン製でしなりやすく、料理をすくいやすく、特に目玉焼きなどでは、卵をくずさず取り出すことができます。機能性と価格の安さで、今年は特に売れた商品です。

 

【今年売れたキッチンアイテム⑤】細菌の増殖を抑制するアルミホイル

↑「しっかり切れるホイルケース(ホワイト)」598円(税込)に装着したイメージ

 

↑ 「詰め替え用アルミホイル(幅25cm×33m)」198円(税込)

 

立野 素材自体が抗菌性を持つアルミホイルで、表面、裏面とも細菌の増殖を抑制する効果があります。強度や耐熱性などの素材の特性は従来のホイルと変わらないですが、コストパフォーマンスの良さもあって、特に今年はよく売れました。

 

【今年売れたキッチンアイテム⑥】ピタッと切れてピッタリ付き、熱にも強い食品用ラップ

↑「食品用ラップケース スパッと切れるラップケース 30cm ホワイト」598円(税込)のイメージ

 

↑「詰め替え用 抗菌 食品ラップ (幅22cm×60m)」128円(税込)

 

立野 「抗菌アルミホイル」同様、この商品もよく売れました。使い方は一般的な食品用ラップと変わらないですが、よく伸びる素材を採用しているため、食器にピッタリくっつき、しっかり使えば液体のものでもこぼれません。こちらも価格の安さと相まって、支持のあった商品です。

 

【まとめ】カインズが提唱していた「楽カジ」がコロナ禍にマッチ

ーー今年は、それまでは料理をしなかった人も、巣ごもりでキッチンを使う機会が多かった年だったように思います。

 

立野 そうですね。男性はもちろんですが、普段なら会社に出勤されていて、外食の機会が多かった女性でも自宅で料理されることが多かったと思います。しかし、リモートワークで仕事をしながら同時に自宅で料理するというのは、大変だったんじゃないかなと思います。

 

ただ、新型コロナウイルスが収束しても、いずれは夫婦双方が働きながら料理をする、家事をする時代になるだろうとも思っていまして。そういった点では、カインズでは早くから展開していた「楽カジ」のキッチンアイテムが、たまたまコロナ禍での需要にマッチし売れ行きは好調でした。

 

ーーそういった意味では、前回紹介していただいた【お掃除アイテム】と、今回の【キッチンアイテム】双方を求めて、特にカインズの商品を求めるお客さんが多かったのでしょうか。

 

立野 そうですね。やはりカインズは「暮らしに必要なインフラ」を取り揃えていますので、業績自体は増収でした。特に緊急事態宣言中は、「お店を開けてくれていて良かった」という声も非常に多くいただきました。従業員の感染対策などは大変でしたし、どういった商品が本当に求められているものかを考えるのも手探りの面がありましたが、この経験を元に、来年以降の営業や展開にも活かしていきたいと思っています。

↑「新型コロナウイルス感染防止を最優先に、真摯に営業したことで、ユーザーからの信頼を得ることができました」と立野店長

 

カインズで今年売れたキッチンアイテムは、機能的で価格が安く、しかも「楽」に家事ができるという商品が中心だったようです。次回は【(室内)DIYアイテム編】を紹介します。お楽しみに!

 

撮影/黒飛光樹

 

 

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