SIMフリースマホ市場で販売台数を伸ばし、2020年はau(KDDI)とソフトバンクから5G端末もリリースしたOPPO。好調の要因として、日本市場に参入してから3年目を迎え、知名度が浸透してきたことに加え、米国からの制裁によってファーウェイが不振に陥っていることも挙げられるでしょう。しかし、シンプルに “いいスマホ” を作っている点も見逃せません。

 

筆者の印象では、OPPOのスマホって、デザインがよくて、使い勝手もよくて、価格以上の性能を備えていると思います。実際に使った人の「OPPOって結構いいかも」という評判が徐々に広まってきたのかなぁと。

 

そんなOPPOが2020年11月20日に発売したSIMフリースマホが「OPPO A73」。3万800円(税込)という安さで、有機ELディスプレイと4眼カメラを搭載するという充実仕様。価格以上の満足度をもたらしてくれるのか? 2週間ほどトコトン使ってみました。

↑OPPO A73の価格は3万800円(税込)

 

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↑6.44インチの大画面ディスプレイを搭載し、OSはAndroid 10ベースのColorOS 7.2。家電量販店、ECサイトなどで購入できるほか、多くのMVNOも取り扱っている

 

有機ELを採用し、画面内に指紋センサーを内蔵

OPPO A73は6.44インチの有機ELディスプレイを搭載しています。3万円前後のスマホは液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じく有機ELを採用し、解像度もフルHD+(2400×1080)と十分。しずく型ノッチを採用することで、90.7%という高い画面占有率を実現しています。

↑左右のベゼルが細いことに加えて、しずく型のノッチにインカメラを搭載

 

有機ELは視野角が広く、鮮明な画質が得られるだけでなく、実用面でもメリットがあります。画面内に指紋センサーを搭載しているので、スピーディーなロック解除が可能。インカメラによる顔認証にも対応していますが、マスク着用を求められることが多いご時世ではやはり指紋認証のほうが便利ですよね。

↑画面内指紋センサーを搭載し、画面オフの状態から指紋マークに指を当てるだけでロックを解除できる

 

↑指紋マークに触れた時のアニメーションを選べるなど、自分好みのカスタマイズができるのも魅力

 

薄さと軽さは、手にした瞬間に実感できる

OPPO A73を手にして最初に感じたのはボディの薄さ。6インチ以上の大画面のスマホは厚さが8〜9mmの機種が多いのですが、OPPO A73の厚さはわずか7.45mm。重さも約162gと軽めです。

 

右側面に電源ボタンを搭載し、左側面に音量ボタンを配置。底部にはUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを備えています。サイドフレームをメタル調にすることで、よりシャープでスリムな印象になっています。

↑サイズは約159.8×72.9×7.45mm。左側面には音量ボタンとSIM/microSDスロットを搭載

 

↑右側面には電源ボタンを搭載

 

↑底面部にUSB Type-Cポートと3.5mmのイヤホンジャックを搭載。リモコンマイク付きイヤホンも付属している

 

背面パネルはレザーのような質感で、滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点。クリアケースが付属していますが、薄さや手触りを重視するなら、裸のままで使うのもアリでしょう。

↑背面には4眼カメラを搭載。サイドフレームと同色のOPPOのロゴプレートがアクセントに。カラバリは、この「ダイナミック オレンジ」のほかに「ネービー ブルー」がある

 

↑同梱のクリアケースを着けると、カメラ部の出っ張りが相殺される

 

AIによる自動補正は “やりすぎ感” があるかも……

背面に搭載されている4眼カメラは、メイン(1600万画素)+超広角(800万画素)+モノクロ(200万画素)+ポートレート(200万画素)という構成。モノクロとポートレートは単独で機能するカメラではなく、濃淡や被写界深度を得るためのセンサーと捉えるのが妥当でしょう。

↑4眼カメラは、メイン(1600万画素/F2.2)+超広角(800万画素/F2.2)+モノクロ(200万画素/F2.4)+ポートレート(200万画素/F2.4)という構成で、電子式手ブレ補正に対応

 

OPPOのカメラには「AIダズルカラー」という機能があります。これをオンにすると、AIがシーンや被写体を認識して自動で最適な設定が行われる仕組み。しかし、筆者が使ってみたところ、AIによる設定が必ずしも理想的な設定にはならない印象。AIダズルカラーによって、不自然なほどに彩度が上がることもありました。ナチュラルな色調を好む人は、AIダズルカラーをオフにしたほうがいい場合もあるでしょう。

 

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パフォーマンスは上位モデルのReno3 Aと同等

CPUはSnapdragon 662(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は4GB。現在販売されているスマホの中では低めのスペックですが、基本アプリの操作で不便を感じることはないはず。カメラを起動したり、撮影モードを切り替えたりするときに、タッチレスポンスがワンテンポ遅れたり、データサイズが大きいゲームの起動に時間がかかったり、その程度のことです。

 

ちなみにOPPOは、おサイフケータイや防水・防塵に対応するOPPO Reno3 Aという上位モデルも人気です。Reno3 AはSnapdragon 665(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は6GB。A73に近いスペックなので、スマホの処理速度を比較するベンチマークを測定できる「GeekBench 5」というアプリで、ベンチマークスコアを比較してみました。

↑OPPO Reno3 Aのベンチマークスコア

 

↑OPPO A73のベンチマークスコア。ほぼ同等の結果だった

 

ご覧のように、大きな差はなかったので、OPPO A73は、OPPO Reno3 Aと同等のパフォーマンスを得られると考えていいでしょう。薄型ながらバッテリー容量は4000mAh。ヘヴィユーザーでなければ、1日で電池が切れてしまう心配はないでしょう。

↑電池持ちはいいが、さらに2つの省エネモードを備えているので安心

 

↑急速充電に対応し、約2時間でフル充電できる

 

なんとeSIMが使えて、DSDVにも対応

ネットワークは4Gまでに対応し、ドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの全キャリアのSIMで利用可能。SIMスロットに装着できるSIMカードは1枚だけですが、eSIMも使えます。

 

eSIMとは組み込み型のSIMで、事業者が発行する電話番号などの情報を読み込んで通信サービスを利用できる仕組み。物理SIMとeSIMを同時に利用するDSDV(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。

↑スロットにはnanoSIMとmicoSDカード(最大256GB)を装着可能。なお、内部ストレージは64GB

 

↑eSIMは、通信事業者が発行するQRコードを読み取ってデータをダウンロードするという一般的な方法でインストールできる

 

今のところ、日本でeSIMを提供している事業者はIIJmioと楽天モバイルだけですが、海外では多くの事業者が提供しています。今は簡単に海外には行けない状況ですが、コロナが収束したら、海外出張・旅行に重宝することでしょう。

 

従来のOPPOのスマホと同様に、コスパの高さが魅力のA73。気になる人は、お店で実機に触れて、薄さと軽さを体感してみてくださいね。MVNOによっては、キャンペーンで大幅な割引を行うこともあります。これからの価格動向にも注視してください。

 

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