今年もバレンタイン/ホワイトデーの季節になりましたが、昨今のコロナ禍でいつもとは違う楽しみ方になりそうです。そんな折、興味深い家電がイギリスからやってきました。カカオブランド「ホテルショコラ」による「ベルベタイザー」というチョコレートドリンクメーカーです。家で楽しむにはうってつけ!ということで、早速使ってみました。

↑日本では昨年12月16日から販売開始。本体価格は税込1万円。写真のホワイトのほか、コッパーとチャコールグレーの3色展開です

 

日本上陸開始24時間で250台が売れた!

基本情報からお伝えすると、「ホテルショコラ」はイギリス全土に120以上の店舗があり、日本では2018年に1号店が誕生。2019年には表参道に初の路面店がオープンし、日本には19店舗(2021年2月8日時点)展開されています。

 

「ベルベタイザー」は同ブランドが、英国の家電メーカー「デュアリット」社と共同開発し、2018年から発売開始。本国では延べ20万台の販売台数を誇るヒット製品となっており、日本でも先行予約販売の開始から24時間で250台の受注を突破するなど、好調な滑り出しを切っています。

↑パッケージの中に入っていた一連のセット。本体のほかに電源プレート、フタ、ウィスク(かくはんと泡立てを行うパーツ)が付いてきます

 

↑変形A4の「GetNavi」本誌との比較。本体重量は1.1kgで、女性でも片手でスマートに取り回しができるサイズだと思います

 

「ベルベタイザー」の使い方は、ミルク(牛乳、豆乳、ナッツミルク、アーモンドミルクなど多彩に使用可)と専用のチョコレートフレークを入れてボタンを押すだけと簡単。設定などは不要のワンボタンで、使いやすいのも魅力です。

↑別売りのチョコレートフレークは1袋税込250円。日本では12種類がラインナップしていて、筆者はそのうちの5種を試してみました

 

↑こちらがウィスクの裏側。古くから南米諸国でホットチョコレートを作る際に使用する木製の泡立て器「モリニーニョ」を想起しているとか。マグネットが内蔵されていて、注ぐ際に傾けても落ちてきません

 

ミルクとチョコレートフレークの分量を変えることで様々なメニューを作れますが、まずは基本のホットドリンクから試してみます。本体内側にある「MAX」の目印までミルクを注ぎ、続いて1袋ぶんのチョコレートフレークをイン。フタを閉め、ボタンを押して待つだけです。

↑まずは「MAX」の線まで入れます。この量で約220ml。冷たいミルクの場合、完成まで約2分30秒かかるそう。なお、右手でも左手でも注げるように、片口ではなく両方に注ぎ口が付いている点も見逃せません

 

↑続いてチョコレートフレーク。まろやかで心地よい味の「ミルキー 50%」を使いました。この%はカカオ含有量の割合です

 

インスタントのココアとは一線を画すウマさ

ボタンを押すとウィスクが回転し、ミルクとチョコフレークをかくはんしていきます。同時に温めるのですが、本体は二重構造になっているため触れても熱さを感じることはなく安全。なお、この温度と回転に「ベルベタイザー」独自のこだわりがあります。

↑撮影のため、フタを開けています。とはいえフタをしていなくてもゴボッとこぼれるようなことはありません。音も「フォーン」という程度でうるさく感じることはないと思います

 

↑ボタンは本体下部にあり、動作中は白く点灯。最適な温度に達すると、自動で停止します

 

70℃以上になるとカカオバターが分離するため、それ以下の最適な68℃になるように設定されています。しかもゆっくり余熱で68℃になるよう、その手前の66℃程度でヒーターはオフになるとか。また、回転が速すぎると泡がモコモコになり最良の口どけが損なわれるため、最適な速度で理想のテクスチャーになるように回転数も制御しているそうです。

↑きわめてシルキーなタッチ。このベルベットのようなテクスチャーが「ベルベタイザー」という名の由来です

 

↑ほんのりアロマ(泡)が立ったなめらかなフォームで、心地よい飲み口。温度もちょうどよく、子どもや猫舌にはうれしいポカポカ感です

 

使用したフレーバーが「ミルキー 50%」ということで、甘やかな風味を感じるスイーツライクなテイスト。このあと同じ要領でもうひとつの定番「クラシック 70%」を試しましたが、こちらは甘さやコクなどが好バランスでより大人な味わいだと思いました。

↑「クラシック 70%」も絶品。フレークを少量残しておいて、完成後にふりかけると映えのアクセントになると気付きました

 

洗浄も想像以上に簡単でした。チョコレートは油分を含んでいるためベタついて落ちにくいと思っていましたが、ウィスクも本体も表面的な部分は洗剤を使わずともOK。お湯でサッと洗い流した後に、洗剤を付けたスポンジなどで洗えばブラシなどでゴシゴシしなくても大丈夫です。

↑本体は底に電源プレートとの接合部分があるので、そこに気を付けて洗いましょう

 

ここからは、その他のドリンクにトライしてみます。まずはアイスショコラから。レシピは、最初に注ぐミルクを「MIN」のラインまでにし、チョコレートフレークを入れて電源をオン。とけて混ざったら冷たいミルクを「MAX」ラインまで足し、氷を入れたグラスに注いで完成です。

↑混ぜる前。ミルクが少ないので、チョコレートフレークを入れても分量はこのような感じ。カカオの割合が多めの「ダーク 85%」で試しました。色もやや黒めです

 

↑エスプレッソ感のある、ビターなアイスチョコレートドリンクが完成しました。キリッと冷たくて、カカオの深みや酸味が余韻にしっかり。気分転換によさそうです

 

味の総評としてはさすがの英国プロダクトで、お店と遜色のないクオリティ。チョコレートそのもののコクや香り、ビター感、テクスチャーと、すべてがインスタントのココアドリンクとは一線を画す別格のおいしさです。

 

専門店クオリティのスイーツが自宅で作れる

スイーツ作りにも挑戦してみました。アイスショコラ同様にミルクを「MIN」まで入れ、一方のチョコレートフレークは2袋と倍の量入れて電源オン。完成したら好みの器に注ぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて待ちます。

↑カカオ65%のスーパーミルクチョコレートにブラッドオレンジの香りを加えた「オレンジ」を2袋使用

 

↑ミルクは少なめにしていますが、チョコレートが2倍なのでトータルの量はそこそこあります

 

温かいまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がって電気の負担になるだけでなくほかの食材にも悪影響になるので注意を。ちなみにこのレシピで作れるのは、チョコレートムース。冷蔵庫に入れたら2時間以上冷やし、固まるのを待ちます。

↑完成! 表面のクレマはやや硬め、液体だったチョコレートはイイ感じにトロトロになり、かなり絶妙な仕上がりに作れました

 

「オレンジ」はブライトな柑橘の酸味が効いているので、チョコレートムースにも向いていると思いました。時間は少々かかりますが、専門店クオリティのスイーツが自宅で作れると思えばこの程度の手間は問題ないでしょう。そして最後は本場スペインスタイルのチュロスにトライ。

↑チョコレートフレークは、マルドン海塩を加えた、ユニークなキャラメルミルクチョコレート「ソルトキャラメル」を使用

 

日本のチュロスはドーナツのような味付けですが、発祥国のスペインでは生地そのものは甘くなく、濃厚なチョコレートドリンクやソースにディップする「チョコラテ コン チュロス」が定番。日本のようなワンハンドスイーツではなく、カフェやバルのような店で楽しむのが主流です。これを再現してみました。

 

↑レシピはチョコレートムース同様、少量のミルクに対してチョコレートフレークを2袋入れ、濃厚な味わいに仕上げます

 

↑市販のチュロスが糖蜜のようなグレーズでコーティングされていたので甘すぎになってしまいましたが、チュロスとチョコレートのマッチングはやっぱりウマい!

 

チョコレートソース自体も、まろやかな塩味とキャラメルの優しい甘さがとけ合って心地いい味わい。濃度はチョコレートムースと一緒なので、残ったら冷やして固めてスイーツとして食べるのもいいでしょう。

↑ミニクロワッサンをディップして自家製チョコクロにするのもオススメです

 

チョコレートの原料であるカカオはメキシコ原産で、古代文明では「神様の食べ物」としてあがめられていたとか。そして、いまのように固形の食べ物になったのは近代になってからのことで、それまでは飲み物として親しまれていたのです。

 

最近、ココア風の飲料である「ミロ」が品切れするほど大ブレイクしていますが、「ベルベタイザー」も売れているということで、チョコレート飲料にヒットの兆しを感じます。しばらく続きそうなおうち時間を楽しむアイテムとしても、本機は要チェックだといえるでしょう。

 

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