ステイホームからの解放を求めて、アウトドア熱がいっそう高まる昨今。家電類でも、電池駆動で場所を問わずに使えるアイテムが注目を集めています。そこで今回紹介するのが、きわめてユニークな電池式のドリップメーカー「oceanrich Plus」(オーシャンリッチ プラス)。クラウドファンディングでデビューした当時から多くの支援者を集めた傑作ですが、改めて深掘りレビューしたいと思います。

 

↑「oceanrich Plus」。写真のブラックのほか、レッドとローズゴールドがあり、楽天市場内のメーカー公式ページで5478円

 

3000人以上の支援を集め1年半で累計4万台を突破

「oceanrich Plus」はアタラシイものや体験の応援・購入サイト「マクアケ」で3000人以上の支援を集め、その後の販売から約1年半で累計4万台の出荷を突破した「oceanrich」の進化版。給湯できる容量が増え、ドリップバッグにも対応したのがアップデートの内容です。まずは基本的なスペックから紹介しましょう。

 

↑筆者のiPhone 8との比較。W130×D115.5×H140.5(mm)というサイズ感、製品重量は240g(電池含まず)。直径約5〜11cmのカップに対応しています

 

↑パーツはこの通り。本体と台座(右下)は取り外しができます

 

大きなウリは、電池で駆動するという利便性のほか、小さく軽いというコンパクト設計、それでいて機能性と汎用性も高いという点にあります。電源は単四電池が2個。スイッチひとつというシンプル設計で、なおかつドリップ後の消し忘れを防ぐ自動停止機能を搭載(5分で停止)しています。

 

↑新品の電池2本(別売り)で、約200回使用することができるそう

 

↑スイッチはこの位置に。そのすぐ右の側面にあるのが電池ボックスです

 

機能面の特徴は、回転しながらドリップすることで自然な抽出を実現するところ。スイッチを押すと給湯サーバーが毎分約4周・360度回転し、お湯を一定の速度で注ぎます。これによって「の」の字にゆっくり注ぐハンドドリップ技法を再現します。

 

↑各ディテール。給湯サーバーはお湯が注ぎやすいように開口部の広いクープグラスのような形状になっていて、かつ50mlごとに線入りで注ぐ湯量が一目でわかります

 

ドリップ穴は外側に1mm、内側に1.2mmの異なる穴を設け、底面を傾斜にすることで最後に残るお湯までスムーズに注湯。2つの穴から最も適した流速と流量を均等にまっすぐ淹れることで、全体にお湯を行き渡らせる設計となっています。

 

↑付属の計量スプーンはクリップ内蔵式で、引っ掛けたり袋留めに活用したりできる点もユニーク

 

雑味のない味に。エコや汎用性の高さも魅力!

ここからは、いよいよドリップにトライ。計量スプーンで豆を計りステンレスフィルターに入れます。本体にセットしたらスイッチをオン。すぐに「ウィーン」を回り始めるので、上からお湯を流し込んでドリップが完了するのを待ちます。

 

↑フィルターは耐久性の高いステンレス製を採用。目が細かいので、コーヒー豆は細挽きタイプでも使えます

 

ステンレスフィルターは豆に含まれている油分を取り出すので、抽出の際にコーヒー豆本来の甘みと深い味わいを引き出し、個性をより感じられるのも特徴。また、何度も洗って使えるのでペーパーフィルターよりエコで経済的という点も魅力です。

 

↑抽出時間は約180秒。ポタポタとドリップされ、芳醇な香りがただよってきます

 

一連の流れを動画で撮ったので、こちらも参考に(撮影のためフタは外しています)。静音性にも優れているので、家族や同居人などが寝ている場合でも気を遣わずに楽しむことができます。

 

 

↑雑味のないおいしさ。抽出後のフィルターを見ると、全体に湯が行き届いているのがわかります。なお、フタ(上記右の円形の黒いアイテム)は抽出後のドリッパー置きとして使えるのでテーブルを汚すこともありません

 

コーヒーの味は豆と焙煎に左右される部分が大きいのですが、ハンドドリップの淹れる&待つという所作をワンボタンでお任せできる点は嬉しいところ。また、ドリップバッグを使えるようになっていることも見逃せません。

 

↑ドリップバッグを使えばご覧の通り。抽出後のフィルターから廃豆を除去する作業が手間だと感じる人には大助かりです

 

↑電池を内蔵する本体以外は丸洗いOKで、衛生面も優秀。台座が外せるのはこのためでもあります

 

茶葉など、コーヒー豆以外をドリップできる汎用性も本機のメリット。そこで、緑茶を抽出してみることに。使い方は、ステンレスフィルターに茶葉を入れて、コーヒー同様にドリップするだけです。

 

↑お茶をドリップすることはなかなかないので、新鮮味があります

 

淹れてみるとこれもいい感じ。一般的に、お茶はドリップする飲み物ではありませんが、違和感のないおいしさです。急須やお茶用ポットを持っていない人には嬉しい機能だといえるでしょう。

 

↑完成。もちろん紅茶やハーブティーなどにも対応しています

 

今回使ってみて、コーヒーマシンを置くスペースがない人、アウトドアなど電源がない場所で楽しみたい人、ドリップ派ながら少しずつ淹れるという所作が面倒だと感じている人には特にオススメの一台だと思いました。「当てはまる!」という人はぜひチェックしてみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】