スマホの新しいトレンドとして、ディスプレイが折り曲がる「フォルダブル」が注目を集めています。ですが、スマホの進化はまだまだ止まりません。次なるトレンドとして期待されるのが「ローラブル」。OPPOが昨年11月に発表した「OPPO X  2021」は、なんとディスプレイが伸びたり縮んだりするんです。

 

まずは、どのように伸びたり、縮んだりするのかをご覧ください。

 

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通常は6.7インチの大画面スマホで、サイドキーを長押ししたり、なぞったりすると、画面がゆっくり伸びて7.4インチに。もちろん、ディスプレイがゴムのように伸びるわけではなく、巻き取り式のディスプレイを搭載し、画面を広く使いたい時にだけ、画面を引き出せる仕組みです。

↑普段は6.7インチ画面のフツーのスマホとして使える

 

↑伸ばすと7.4インチの大画面に。折り目のないシームレスでフラットなディスプレイとして利用できる

 

筆者も実際に操作させてもらいました。まるで魔法のように、なめらかに画面が伸縮します。本体の左端に6.8mm幅の中心軸が内蔵されていて、そこをカーブしてディスプレイが巻き取られる仕組み。内部には左右から噛み合わさる仕組みの2 in 1プレートを内蔵し、2つのモーターが均等に動いて、安定した開閉操作を実現しているとのこと。スマホの内部構造ではバッテリーが大きなスペースを閉めますが、バッテリーのカバーも左右に分かれて広がる仕組みになっているそうです。

↑左側に6.8mmの中心軸を内蔵。薄さと耐久性を両立させるギリギリの数値だそう(画像提供:OPPO)

 

↑内部のプレートはこのような構図で、左右に広がる仕組み(画像提供:OPPO)

 

↑2基のモータードライブによる安定した動力システムを採用(画像提供:OPPO)

 

↑伸縮に追従してディスプレイを守る、極めて薄いスクリーンラミネート技術も導入(画像提供:OPPO)

 

約10万回の開閉操作の耐久性が確保されていて、標準的な使い方で5年以上、ヘヴィユーザーでも2〜3年の連続使用を見込めるとのこと。

↑ディスプレイを伸ばした状態の背面(画像提供:OPPO)

 

↑上から見るとこんな感じ

 

↑下部にはUSB Type-Cポートを搭載。マイクとスピーカーは開閉時どちらでも使えるようになっている

 

なぜ魔法のように見えるかと言うと、ディスプレイの伸縮に連係して画面表示も切り替わるから。ホーム画面を表示している場合は、壁紙の表示範囲が広がりつつ、アイコンの感覚も広がります。ウェブページを表示している場合は、左右幅に最適化され、文字や画像が大きく表示されます。

↑6.7インチ画面でGetNavi webを表示させたみた

 

↑7.4インチに伸ばすと画像が大きく表示される

 

↑画面を2分割するマルチウィンドウ利用にも重宝(画像提供:OPPO)

 

↑画像編集時に指での操作がしやすくなる(画像提供:OPPO)

 

↑電子書籍の視認性が向上。電子コミックとの相性も良さそうだ(画像提供:OPPO)

 

通常は1列の「設定」画面の表示が2列になったり、電子書籍の1行に表示される文字数が増えたり、ただ拡大されるのではなく、表示される情報量が増えたり、レイアウトが変わって可読性が向上することがポイント。新しい技術と、それに合わせたソフトウェアとも融合で、スマホの使い勝手も大きく向上しそうです。

 

背面にはトリプルカメラを搭載。そのうち2基は被写体までの距離を細かく計測し、形状も認識するToFカメラ。ARやVRコンテンツを楽しむ端末として開発されていることも推察されます。

↑背面にはメインカメラ+2基のToFカメラをトリプルカメラを搭載。クローズ時はフツーのスマホと変わらないサイズ感だ

 

通常は、曲面ディスプレイを搭載した先進的なモデルに見えて、ディスプレイを伸ばすとタブレットに近い操作感に。シンプルにカッコよくて便利なデバイスです。発売されたら、買いたい! という人は少なくないですよね。筆者もその一人です。しかし、残念ながら、OPPO X 2021は、あくまでもコンセプトモデル(試作機)で、発売の予定はないそうです。

↑側面から見ると、ディスプレイが大きく曲がり込んでいる

 

OPPOは、このOPPO X 2021に関して122件もの特許を取得し、そのうち12件はローラブルメカニズム、つまりディスプレイを巻き取る技術に関するものだそうです。このOPPO X 2021をベースに、近い将来、商用モデルが開発・発売される可能性が極めて高いと思われます。期待して待ちましょう!

 

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