ダイソンは、同社初となる全方向駆動コードレスクリーナー「Dyson Omni-glide(ダイソン オムニグライド)コードレスクリーナー」を発表。今回は、その発表会で使った実機について、詳しくレポートしていきます。なお、本機は4月7日(水)に発売済で、直販価格は6個のツールが付属する「Dyson Omni-glide Complete(SV19 OF)」が6万4900円(税込)。直販限定で7個のツールが付属する「Dyson Omni-glide Complete+(SV19 OF COM)」が6万9300円(税込)。

↑Dyson Omni-glideのサイズ/質量は幅208×奥行1077×高さ132mm/1.90kg(バッテリー、パイプ、標準クリーナーヘッド含む)。最長運転時間(クリーナーヘッド/非モーター駆動ツール)はエコモード 約18分/約20分、強モード 約5分/約5分で、充電時間は約3.5時間

 

あらゆる方向に滑らかに動かせるヘッドを新開発

ダイソン オムニグライドの大きな特徴は、ヘッドが前後左右斜めとあらゆる方向に滑らかに動かせること。ヘッドの底部には360°回転する4つのキャスターホイールを配置しており、床面との抵抗を抑えたことで、全方向へスライドさせることが可能となりました。

↑こちらが「Omnidirectional Fluffyクリーナーヘッド」。指で触れている部分がキャスターホイールで、全部で4か所あります。ちなみに、ブラシの青と赤の部分が床を傷つけずに大きなゴミを取るナイロンフェルトブラシ。黒い部分が微細なゴミを除去するカーボンファイバーブラシです

 

↑テニスのバックハンドのように、片手で横に払うような動きも可能

 

↑ヘッドを滑らせるようにしてスムーズにゴミを吸い取りました。ユーザーは特に力を入れていない様子です

 

あらゆる方向に曲がるネック構造を採用し、手首を回転させるだけでヘッドの向きを変えることが可能。手首の動きだけで、イスの脚に沿わせて掃除することもできます。さらに、前後に配置された2つのブラシバーは連動して同じ速度で回転するため、押しても引いても大きなゴミから微細なホコリまでを同時に吸い取ります。このヘッドをダイソンは「Omnidirectional Fluffy(オムニディレクショナル フラフィ) クリーナーヘッド」と名付けました。

 

ヘッドが小さめで小回りの良さは抜群

実際に使ってみると、確かにスルスルと思い通りの方向に動かすことができます。ほうきのように左右に往復させたり、壁に沿って動かしたり、狭い隙間にヘッドを滑りこませたりできるうえ、ヘッドが小さめで本体も軽いので、小回りの良さは抜群です。

↑ヘッドをタテにして、すきまにさし込むことも可能です

 

また、モーターやサイクロン、クリアビン、フィルター、ハンドルを直線的に配列した設計を採用。これにより、ソファやベッドなど低い家具の下もフラットに寝かせてさし込むことができ、スムーズに掃除できます。

↑直線的な構造のため、ほぼ水平に倒してベッドの下にヘッドを入れることができます

 

ダイソン自慢の強力なモーターも健在。毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymium(ダイソン ハイパーディミアム)モーターを搭載し、パワフルで変わらない吸引力を実現しました。また、製品全体で5段階にわたりゴミを捕集する設計により、0.3ミクロンもの微細な粒子を99.99%捕えるとのこと。加圧ゴムシールが捕集したゴミが空気中に漏れるのを防ぎ、部屋の空気よりもキレイな空気を排出するとしています。

↑小型軽量ながらパワフルなモーターを搭載

 

電源スイッチは常時ONで操作できるボタン式を採用

続いて、本体の細部を見ていきましょう。電源スイッチは従来のトリガー式ではなく、ボタン式を採用。常時電源ONで操作できるので、持ち方や持ち手を自在に変えて操作する本機にとってはこのほうが便利です。バッテリーはハンドル部分に内蔵され、着脱が可能。別売のバッテリーを購入して交換して使うことも可能です。ゴミ捨ては従来モデルと同様、ゴミに触れることなくワンタッチで行えます。

↑ボタンはハンドル部分に2つだけ。上が電源ボタンで、下がMAX(強)モードのボタン

 

↑バッテリーはカンタンに取り外しできます

 

↑ゴミ捨ての様子。本体裏の赤いスイッチを押しながら、クリアビン(ダストボックス)を前にスライドさせれば、フタがパカッと開いてゴミが自然に落ちるしくみ

 

3種類のアタッチメントと専用充電ドックが付属

付属のアタッチメントはミニ モーターヘッド、卓上ツール、コンビネーション隙間ノズルの3種類。直販限定のDyson Omni-glide Complete+にはLED隙間ノズルも付属します。

↑左からミニ モーターヘッド、コンビネーション隙間ノズル、卓上ツール

 

↑パイプを外して卓上ツールを装着すると、コンパクトなハンディクリーナーに

 

↑ミニ モーターヘッドを装着するとふとんクリーナーに。適度な吸い付き感があって、ゴミをしっかり吸い取れている感覚があります

 

↑コンビネーション隙間ノズルは、先端にブラシをスライドさせて使用可能。接するモノを傷つけずに掃除できます

 

このほか、3つのアタッチメントを収容できる自立式の専用充電ドックが付属。本体とツールをすっきりと収納しながら常時充電ができ、次の掃除のときにもすぐに取り外して使うことができます。

↑白のカラーリングで清潔感のある専用充電ドック。すべてのツールを左右のパイプにスポッとはめて収納できます

 

「BALMUDA The Cleaner」と比べずにはいられない

ちなみに、ダイソン オムニグライドを見た家電メディア関係者がおそらく全員、思ったことがあります。それは、本機が昨年11月に発売されたバルミューダの「BALMUDA The Cleaner」によく似ている……ということ(ダイソン オムニグライドは韓国で昨年7月に先行発売)。2つのブラシによる浮いているような操作感、ヘッド底部のローラー(キャスターホイール)、自在に曲がるジョイント部……そっくりですね。

↑バルミューダの「BALMUDA The Cleaner」(実売価格5万9800円)。2つのブラシをそれぞれ内側に回転させ、床面との摩擦を低減。クリーナー自体が浮いているかのようなの操作感を実現するとともに、2つのキャスターを搭載してあらゆる方向への移動を実現しています

 

そっくりなアイテムなので、比べずにはいられない……! というわけで、ダイソン オムニグライドとBALMUDA The Cleanerの使用感を(記憶を頼りに)比較してみると、BALMUDA The Cleanerのほうが浮いている感触があり、移動の滑らかさで言えばこちらが上という印象です。また、ヘッドの大きさはBALMUDA The Cleanerが幅300mm、ダイソン オムニグライドは幅208mmなので、一度に掃除できる面積はBALMUDA The Cleanerのほうが大きいといえるでしょう。

 

なお、バルミューダは約3.1㎏とやや重いですが、メインとなる機構がヘッド付近に配置され、重心が下部にあるため、滑らせて操作するぶんには本体の重さを感じることはありません。とはいえ、やはりヘッドを持ち上げて段差やモノを避けるような動作は苦手。一方、ダイソン オムニグライドは重心がハンドル側にあり、重さは1.90㎏と軽量です。その点、段差やモノが多い狭小な住宅では、軽くて小回りの利くダイソン オムニグライドが活躍する場面も多いはず。シンプルな大空間にはBALMUDA The Cleaner、モノが多く狭い住宅にはダイソン オムニグライド、といった住み分けが成立するかもしれません。あとは、“メカメカしい”掃除機が好きならダイソン、ミニマルなイメージを好むならバルミューダ、とデザインで選ぶか。ちなみに、アタッチメントの種類と完成度はダイソンに軍配。現状ではこのようなイメージです。あとはユーザーがどのように反応するのか、面白いモデルであることは間違いないので、引き続き注目して見ていきましょう。

↑日本の品質部門を統括するジェームズ・シェール氏。「床の上で過ごすことが多い日本人にとって、素足で感じられる清潔さが必要。本機はそれを実現できる新しい製品」と語りました

 

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