今年のうどん業界における大きなトピックといえば、“うどん研究家”として活動している井上こんさんの店「うどんスナック 松ト麦」が、間借り営業を卒業して正式開業したことでしょう。とはいえ筆者は未踏で、いつか行きたいと思っていた矢先、ナイスな案内をいただきました。

 

それが、井上さんが手掛けた商品「ふくうどん」を監修レシピ付きで送ってくれる、というもの。

↑届けられた、「ふくうどん」が入ったキット

 

キットには、「ふくうどん」や井上さん考案のレシピとともに、エバラ「プチッとうどん」の全6フレーバーが。井上さんのレシピも、この「プチッとうどん」を活用したものでした。そこで、井上さんのレシピを再現するとともに、筆者も独自のレシピを考えてみました。

 

まずはうどん研究家の麺とレシピで調理

「プチッとうどん」は2016年に誕生し、現在は全6種類の味がラインナップしています。ブランド名には“うどん”とありますが、そうめんやパスタなど、様々な麺にマッチする味わいになっていて、筆者はサラダのドレッシングとして活用したこともあります。

エバラ
プチッとうどん
(釜玉うどん、すだちおろしうどん、魚介とんこつ醤油味、四川風麻辣うどん、担々ごまうどん、ゆず塩鯛だしうどん)
各249円(税込)

 

1袋にポーション容器が4個入っていて、1個でうどん1人分。麺にかけてサッと和えるだけで、本格的な味わいが楽しめます。

↑定番の「プチッとうどん 釜玉うどん」。焼津産のかつお節と瀬戸内産煮干しのうまみを効かせた、甘めの讃岐風しょうゆダレです

 

2021年には新商品も仲間入りしていて、それが「プチッとうどん ゆず塩鯛だしうどん」。鯛だしのうまみと、焼いた鯛の香ばしさ、爽やかなゆず風味の絶妙なバランスが特徴です。

↑「プチッとうどん ゆず塩鯛だしうどん」。ベースのだしつゆに、ゆずの皮と大根おろしを加え、爽やかで上品な塩味に仕上げています

 

デビュー以来人気が高まり、2019年以降は、冷やし麺の需要が高まる春夏において同年には販売金額が143%、2020年には549%(ともに2018年比)に伸長するなど、大拡大しているとか。

 

ではまず、井上さんが考案したレシピのなかから、「プチッとうどん すだちおろしうどん」を使った一杯を作ります。

↑「プチッとうどん すだちおろしうどん」。すだちの鮮烈な香りとシャープな酸味が印象的。大根おろしが入っていて、ジューシーなテクスチャーになっているのも魅力です

 

使用する麺はもちろん「ふくうどん」。福岡出身の井上さんが、地元で古くから愛されてきた小麦品種「チクゴイズミ」を選び、ツルッとなめらかでモチモチな食感に仕上げているのが特徴です。

↑「ふくうどん」。4人前つゆ付きで1296円(税込)

 

「ふくうどん」の茹で時間は10分(温かいうどんの場合は9分)。その間に具材を作ります。レシピは簡単。具材に使う下記の食材(A)を入れて、混ぜるだけ!

 

【材料】
・プチッとうどん すだちおろしうどん

・ふくうどん

・A)さば水煮缶(約100g)
・A)麺つゆ(3倍濃縮の場合小さじ1/2)
・A)水にさらした玉ねぎ(1/4個)
・A)ごま油(適量)
・A)マヨネーズ(大さじ1)

・ねぎ
・ごま

 

↑具材は、茹でている時間で完成できるほど簡単

 

茹で上がったうどんを冷水にさらし、丼にのせたら「プチッとうどん すだちおろしうどん」をかけ、先ほど混ぜた具材を盛り付けて、ねぎとごま(ともに適量)をあしらえば完成です。

↑ポ―ションの口をプチッと折って開封。1容器1人前で、使いやすいのもポイントです

 

↑「ふくうどん」は平打ちタイプの麺

 

レシピ通りに茹でると、ツルッとしなやかなのどごしがありながらも、福岡のうどん的なホワッとしたニュアンスもある絶妙な弾力。麺の味わいも小麦の甘味を感じられ、クオリティの高さがわかります。

 

次は、筆者がオリジナルのレシピで作ってみました。

アレンジ麺のベースダレとしても大活躍!

選んだフレーバーは、前述の新作「プチッとうどん ゆず塩鯛だしうどん」。ゆずといえば高知、鯛といえば愛媛(ともに生産量日本一)ということで四国にインスピレーションを受け、各県の4つの食材を用いた一杯を作ることに。

↑四国の食材がこちら。麺は香川の讃岐うどんでもいいのですが、初夏ということで小豆島そうめんを使います

 

使用したのは香川の小豆島そうめん、徳島の鳴門わかめ(わかめ生産量全国3位)、高知のかつおのたたき、愛媛の松山あげです。

 

【材料】
・プチッとうどん ゆず塩鯛だしうどん

・[香川]小豆島そうめん

・[徳島]鳴門わかめ
・[高知]かつおのたたき
・[愛媛]松山あげ

・白髪ねぎ
・青ねぎ

 

調理はこれまたいたって簡単。お湯を沸かしている間に、塩蔵タイプのわかめは水で戻し、かつおや松山あげはカットするなど下準備をします。沸騰した湯にそうめんを入れて2分程度茹でたら冷水でしめ、丼に盛ったら「プチッとうどん ゆず塩鯛だしうどん」をひと回し。

↑こちらも、ポーション容器を開封すると柑橘やだしの香りが漂ってきます

 

そうめんの上に、4つの素材を盛りつければ、もう完成。かつおのたたきはツナ(まぐろ)缶ならぬかつお缶で代用するもよし、松山あげが入手しづらいようなら普通の油揚げでOKです。なお、筆者はあしらいとして白髪ねぎと青ねぎを仕上げにまぶしました。

↑ツルシコの食感で、プツッとした歯切れも素晴らしいそうめん。清涼感あふれるゆず塩鯛だしの味わいとも相性抜群です

 

鯛とかつおがケンカするかもと思いましたが、食べてみるとそんな心配は無用。むしろ上品な鯛と力強いかつおが仲よく調和していて、ゆず塩の風味もかつおの塩たたきを連想させる効果を発揮。トータルで、太陽と海の恵みが豊かな、四国らしい大自然のおいしさを堪能できました。

 

鶏のうまみをベースに、刺激たっぷりの後引く辛さ!

そして筆者オリジナルのレシピはもうひとつ。“悪魔的アレンジ”という方向性で「プチッとうどん 四川風麻辣うどん」をベースに考えてみました。

↑「プチッとうどん 四川風麻辣うどん」。鶏のうまみをベースに花椒(ホアジャオ)のシビれる爽やかな辛さと、唐辛子の後引く辛さを効かせた刺激的な味が特徴です

 

目指したのは、より本格的な中国の味。そこで、食ツウにファンが多い“辺境中華”御用達の食材を使うことに。

↑コアな食材はラム肉の粗挽きミンチと花椒、そして花椒より香りが鮮烈な青山椒。さらに極めつけは、四川〜雲南に居住する民族「彝(イ)族」の伝統スパイス「ズマグニ」です。麺は「ふくうどん」を使いました

 

ミンチがなければ包丁でラム肉をみじん切りにするか、豚など一般的なひき肉でもOK。これを炒めたら食べるラー油と混ぜ、炸醤(ザージャン。中華肉みそ)的なものを作ります。手間がかかるのはこれだけ。あとは茹でたうどんを丼に盛り付け、これまでの手順同様に仕上げるだけです。

 

【材料】
・プチッとうどん 四川風麻辣うどん

・ふくうどん

・ラム肉の粗挽き
・花椒
・青山椒
・ズマグニ
・食べるラー油

・きゅうりの千切り
・ねぎ
・卵黄

↑麺は茹で上げそのままでも、水でシメてもOK。仕上げに、千切りにしたきゅうりとねぎ、そして卵黄ものせます

 

↑ルックスこそ台湾まぜそばのようですが、味はかなりサディスティック。とはいえ味のベースに「プチッとうどん」の鶏のうまみがしっかり効いているため、シビ辛でもおいしさを下支えしてくれます

 

もともとのうま辛さに、ヒリつく刺激がリフレイン。トッピングした粗挽きスパイスの、ジャリッとしたアクセントもたまりません。途中から卵黄をつぶして混ぜればマイルドなコクが包み込み、ラストは飲めるようにフィニッシュできます。辺境スパイスは花椒だけでもいいので、辛いもの好きな人は、ぜひお試しあれ。

 

そのままでも十分おいしくて、アレンジ麺のベースダレとしても大活躍してくれる「プチッとうどん」シリーズ。うどんは冷凍タイプをレンチンすれば茹でる必要がなくて、より簡単です。これからのアツい季節に、麺と一緒にまとめてどうぞ!