ペーパークラフトといえば、簡単に組み立てられるけど大幅にデフォルメされていて、本物とはだいぶ形状が違うと思っていませんか。そんな常識を覆す超リアルなペーパークラフトが雑誌の付録として登場しました。それが「歴史群像」8月号の付録、「戦艦『大和』超精密ペーパークラフト」です。

 

↑付録『大和』の全景。水面の部分でカットされているウォーターライン・モデル

 

↑就役前の昭和16年(1941)10月、高知県宿毛湾沖を全力航行中の『大和』(写真=National Archives)

 

専門家の考証を踏まえて誕生した、1/700スケール・全長37.6センチの本格派!

スケール(縮尺)は艦艇プラモデルでは一般的な1/700で、組み立てると全長37.6センチになります。船体下部は水面のラインでカットされたウォーターライン・モデル。『大和』の代名詞、46センチ主砲の砲身が上下動し、主砲塔も回転。当時の写真等、史料を踏まえて造形考証を行い、昭和20年(1945)4月6日に沖縄へ向けて最後の出撃をする直前の姿を再現しています。

 

たとえば、下の写真は沖縄に向けて出撃した大和が米軍機の攻撃を受けている場面ですが、写真の『大和』の甲板の縁にほぼ全周に及んで白い四角形のマーキングが施されているのが見えます。ペーパークラフトではこうした細部も再現しています(※一部、細かくなりすぎて作れなくなりうるパーツはデフォルメしています)。

 

↑昭和20年(1945)4月7日、米軍機の猛攻を受ける『大和』。こののち『大和』は撃沈された(写真=Naval History & Heritage Command)

 

↑主砲は砲身が動き、砲身も回転する

 

 

“史上最強の戦艦”『大和』とは?

『大和』といえば、世界最大の46センチ主砲を3門備えた砲塔3基を装備した「史上最強の戦艦」として知られています。この砲塔1基の重さは、なんと駆逐艦1隻分に相当する2779トン。主砲の最大射程は42キロメートルで、概ね東京駅から直線距離で大船駅までに相当します。全長は263メートル、最も高い艦橋の頂部の高さは喫水線から40メートルに達しました。

 

しかし、このように何もかもが破格の戦艦『大和』は、登場した時にはすでに海戦の主役の座を空母に奪われていました。日本軍は真珠湾攻撃に複数の空母を集中使用しましたが、それによって航空機の時代の幕があけ、その母艦たる空母が新時代の海の王者となったのです。そして『大和』はその力を発揮しきれないまま、昭和20年(1945)4月、米軍の猛攻を受ける沖縄に向けて出撃、同月7日、押し寄せる米軍機の攻撃により撃沈されました。

 

「ステイホーム」が続きそうなこの夏、あなたも『大和』を作ってみませんか?

本付録は全32ページの冊子になっていて、パーツが並んだ「展開図」のページと組み立ての手順や道具などの解説で構成。丁寧にわかりやすく解説されているので、初心者でも問題なく作れるはず。

↑付録冊子と完成状態

 

↑付録冊子の内容。左側が組み立て方説明、右側がパーツが並ぶ「展開図」

 

さらに本誌では、完成させたペーパークラフトを用いて『大和』の特徴や設備を解説。解説記事を読みながら完成品を見ることで、「立体的な教材」として『大和』の特徴をより深く理解できます。

 

↑本誌記事の付録解説ページ。組み立てた『大和』を使ってその構造と歴史を解説いているのでわかりやすい

 

歴史群像ホームページで無料でダウンロードできる「海面ジオラマシート」に載せた状態

 

まだしばらくは「ステイホーム」が続きそうですが、ペーパークラフトの『大和』の制作に没頭するのもよいのでは。

 

古今東西の「戦い」に関する記事も充実!

 

「歴史群像」8月号は、付録以外の記事も充実。今号の特集は「【作戦ドキュメント】インド洋作戦」「参謀 辻政信の生涯〜その戦略・作戦の是非」「共産党軍vs.国民党軍 金門島の戦い1949」の3本。この他、「徳川慶喜と渋沢栄一」「近現代火砲講座」「北方世界の戦国史」「図説・佐世保要塞」「満鉄「あじあ」号」「独ソ開戦前夜、スターリンは何を考えていたのか」など、読み応え満載の内容です。

 

【書籍情報】

歴史群像8月号

特別定価:1150円 (税込)

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