新型コロナの流行が始まってからテーブルやドアノブなど、身の回りの除菌もすっかり日常の風景となりました。とはいえ小さな子どもがいたり、ペットがいる家庭のなかには「アルコールや化学薬品で除菌をするのは抵抗がある」という人も多いのではないでしょうか。そんな人にぜひ使ってみてほしいのが、スチームクリーナー。今回は、コンパクトかつアクセサリーがシンプルで、手軽に使えるケルヒャーのスチームクリーナー「SC MINI」(実売価格1万780円・税込)をご紹介します。

↑今回はケルヒャーの「SC MINI」を使ってみました

 

付属品を省略して買いやすい価格を実現

スチームクリーナーとは、蒸気を当てることで、頑固な油汚れも浮き上がらせて落とせる掃除機器。密閉したボイラーで水を熱してスチームを発生させるため、約100℃の高温スチームの噴射が可能です。さらにケルヒャーの場合、正しく使うことでウイルスやバクテリア菌を99.99%除去できることを実証。アルコールを使わず、水だけで除菌できるアイテムとして注目されているのです。

 

今回使用したSC MINIは、ケルヒャーのスチームクリーナーの中でもコンパクトな「SC1 EasyFix」シリーズの付属品を省略したもの。アクセサリーが多いと掃除する場所に応じて付け替えることができるメリットがある一方、使わないアクセサリーが無駄になってしまうのが難点でした。

 

SC MINIは逆に、アクセサリー類をハンドブラシとマイクロファイバーカバー2枚と最低限にすることで、「SC1 EasyFix」の半額以下の1万780円という価格を実現。除菌アイテムとして使いたい人は、これだけあれば十分ですし、必要なアクセサリーがあれば買い足すこともできます。

↑先端にハンドブラシを装着し、マイクロファイバーカバーで覆うだけ

 

さっそく箱から出してみると……思った以上にコンパクト! ドライヤーより大きく、電気ケトルより小さい印象です。重量は1.6kgで、持ち上げるぶんには重く感じませんが、ここにスチーム用の水を入れ、実際に使うと重量感がどう変わるか気になるところ。まずバルブを開けて、ボイラータンク内に規定量の水200mlを入れました。このとき水を入れすぎるとスチームが水っぽくなってしまうそうですが、少ないと使える時間が短くなってしまうので、きっかり200ml入れました。

↑タンクの入り口は狭いので、こぼさないように注ぎ口のある計量カップなどを使うと便利

 

スチームの量と勢いがスゴイ!

バルブをしっかり閉めたらコンセントを挿して電源を入れ、1分ほど経過したところで、内部でポコポコと沸き上がるような音が。そして3分経過したころには、逆に音が静かになり安定した様子。特にスタンバイOKを示す合図はありませんが、使えそうな雰囲気になりました。

↑電源を入れるとスイッチが緑色に点灯。加熱が完了したらこの色が変わるのかしら? ……と3分間見守りましたが、特に変化はありませんでした(笑)

 

まずはテーブルを除菌してみることに。スチームボタンを押すと……すごい勢いでスチームが噴射されました! その勢いに一瞬ひるみましたが気を取り直し、テーブルに押し当てながらゆっくり動かして全体を拭きあげました。取扱説明書には動かすスピードの目安は書いていませんでしたが、除菌効果を得たいならじっくりスチームを当てたほうがいいはず。

↑スチームボタンを押すと、たっぷりのスチームを噴射!

 

ちなみにスチームは、ハンドル上部にあるスチームボタンを押している間だけ噴射されます。意図せずに押すのを防ぐためか、ボタンは少し硬めになっており、親指でボタンを押しながらテーブルを拭くのがちょっと大変でした。やがて、テーブル全体が30秒かからずに掃除&除菌完了! スチームの量がたっぷりで、しっかり除菌できた安心感があります。気分もさっぱり爽快です!

↑スチームボタンを押しながら、テーブルを拭きあげていきます

 

↑高温スチームなので、水拭きに比べると乾くのも早い! ただしクロスに水が溜まってくると、少し水滴が目立ちはじめます

 

200mlの給水で約6分使えるため、残りの時間でほかの場所も除菌しました。除菌したいのは、人がよく触れる場所かつ、高温スチームを当てても素材の変質が心配ない場所。わが家ではドアノブや布製ソファを除菌しましたが、カーテンなどに使ってもよさそうです。電源コードが4mと長いので、リビング周りならコンセントを差し替える必要もなく、ひと通り除菌できました。

 

なお、本機は安全上、タンク内部の圧力が高かったり温度が高かったりする間は、給水口を開けることができない設計になっており、途中で水を追加することはできません。1日1回6分と割り切って使うのが現実的です。

↑ドアノブにシューッとひと吹き。簡単に除菌が完了しました

 

↑洗えないソファも、薬剤を使わずスチームで除菌できて安心!

 

↑まだスチームが出るようなので、ペットのケージも除菌しました

 

キッチンの油汚れもスチームでスッと落ちた!

せっかくのスチームクリーナーなので、やはりキッチン周りの油汚れも落としたいところ。都合の良いことに、コンロ周りに1か月以上放置していた油汚れがあるので、こちらを落としてみることに。

↑換気扇から油が流れ落ちていました。換気扇の掃除も必要ですが、まずは壁の掃除から

 

油汚れは、専用の洗剤を使えば落とせますが、キッチン周りで化学洗剤を使うのは抵抗があるし、使用後は洗剤成分をしっかり取り除かないといけません。そういう意味でも、スチームだけで落とせたらうれしいところ。そこでさっそく縦に伸びた油汚れにスチームを当ててみたところ……みるみる落ちていく!

↑汚れの蓄積にもよると思いますが、拍子抜けするほど簡単に落ちていきます! 何度がゴシゴシこすることを想定していただけに、これはうれしいポイントです

 

惜しい部分を強いて挙げるとすれば、前述のようにスチームボタンを押し続けなければならず、しかも今回は垂直にも力をかけていかなければいけないのがちょっと大変だったこと。とはいえ、上から下に下ろしていくだけで、油の筋はほとんど落とすことができました。一方、蓄積したガンコな汚れは何度スチームでこすっても落ちなかったので、洗剤の力を借りることに。やはり汚れは蓄積する前にこまめに掃除するのが一番ですね。

↑スチームをかけながらサッとこすっただけで、これだけキレイになりました

 

ちなみに、壁面をスチームクリーナーで掃除するときは、少し注意したいことがあります。使い続けるとマイクロファイバーカバーがたっぷりスチームを吸い、垂直に持って使うと、熱めのお湯がポタポタ垂れてくるのです。さすがに火傷するほどの熱さではありませんでしたが、ちょっと気をつけたほうがいいかもしれません。

↑水分をたっぷり吸ったマイクロファイバーカバー。水の重みで下の部分が垂れ下がっています

 

↑マイクロファイバーカバーは洗って何度も使えます

 

まさかの衣類のシワ伸ばしに最適!?

今回、ちょっと試してみたいことがありました。なんと衣類のシワ伸ばしにも使えるというのです。確かに100℃のスチームがたっぷり出るならシワ伸ばしにはうってつけ。目からウロコです。さっそくTシャツのシワを伸ばしてみると、これまたびっくり! 普通の衣類スチーマーより格段にシワが伸びました!

↑きれいなマイクロファイバーカバーに付け替えて、Tシャツのシワを伸ばしてみました

 

↑シワが目立っていたTシャツ(左)が、あっという間にキレイになりました(右)。一般的な衣類スチーマーよりシワを伸ばす力が強い!

 

衣類スチーマーとして使用する場合も、高温やスチームに弱い衣類には使わないよう気をつける必要がありますが、これこそ洗えない衣類のニオイ取りや除菌に活躍してくれそうです。

 

このように除菌アイテム、スチームクリーナー、そして衣類スチーマーとしてマルチに活躍するSC MINI。途中で水を追加できないのが惜しいところですが、家庭に一台あれば間違いなく役立つアイテムだと感じました。

 

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