P&Gジャパンは2021年10月1日、電動歯ブラシブランド「Oral-B by Braun」の新製品「オーラル B iO7 ブラックオニキス」を発売しました。市場想定価格は2万9800円(税別)で、最上位シリーズ「オーラル B iO(アイオー)」をより多くのユーザーに使ってもらうべく価格を抑えたモデルとなっています。また、来年の2022年1月28日にはさらに価格を抑えた「オーラル B iO6 グレーオパール」(市場想定価格2万4800円・税別)を発売する予定で、同社ではこれら新製品の発売を機に、手磨きブラシから電動歯ブラシへと切り替える「はみがきスイッチ」運動を推進していく考えです。

↑左から、2020年に発売になったフラッグシップモデルのオーラル B iO9、6モード搭載・3Dトラッキングシステム非搭載のiO8、新発売のiO7、2022年発売予定のiO6

 

マスク生活で口内環境に意識が高まる流れを受け、新モデルを投入

2020年秋に発売したフラッグシップモデルの「オーラル B iO9」は、スタート価格3万9800円(税別)という国内電動歯ブラシ市場における平均売価の4倍の価格にもかかわらず、2か月分の出荷予定数を1日で出荷するほどの人気となったそう。その理由は、新型コロナウイルスの蔓延で健康および衛生環境に対する意識が高まり、また、長期的なマスク生活で自分の口臭を気にするようになったことで、口腔環境に対して意識が高まったため。その結果、自宅でより質の高いオーラルケアを実践したいというニーズが増大し、高価格帯の電動歯ブラシに注目が集まったのでは、とP&Gでは分析しています。

 

この流れをさらに加速すべく、同社はより求めやすい価格のiO7を発売することとしました。本機は歯磨きという本質的な機能・性能は上位機種のiO9と同じ。歯の一本一本を包み込むようにフィットする丸型回転ブラシに、「遠心マイクロモーション」を加えることでブラシの毛一本一本が振動し、毛の先端までパワーを伝えて歯垢をこすり取ります。この「遠心マイクロモーション」を生み出すため、リニアモーターカーと同じ原理のリニアマグネティックシステムを搭載。モーターが生み出すパワーを余すところなく毛先に伝えます。

↑独特の丸型回転ブラシと、毛先まで振動して歯垢をこすり落とす遠心マイクロモーションにより、手磨きよりも高い歯垢除去力を発揮するとのこと

 

↑リニアモーターカーと同じ原理のリニアマグネティックシステムを搭載。磁気のパワーをそのままブラシの毛先まで伝達し、遠心マイクロモーションを生み出します

 

このほか、光るリングで最適なブラシ圧をガイドする「スマート押し付け防止センサー」も搭載。押し付け圧が強すぎると歯と歯ぐきを傷めてしまい、逆に弱すぎると歯垢がきちんと除去できませんが、同センサーによって最適な圧力を色の変化で教えてくれるので、強すぎず弱すぎない絶妙な力加減で磨くことができます。

↑スマート押し付け防止センサーにより、白(弱い)→緑(最適)→赤(強い・写真)に光るリングで最適なブラシ圧を教えてくれます

 

フラッグシップモデルよりお手頃価格になった理由

このように歯垢除去力はフラグシップモデルと同等ということですが、ではどこを削ることで価格ダウンを実現したのでしょうか? 1つはブラッシングモードを7つから5つに減らしたこと。「標準」「やわらか」「歯ぐきケア」「ホワイトニング」「しっかりクリーニング」は搭載し、「超やわらか」と「舌クリーニング」の2つのモードを省いています。さらに、iO9で搭載した、スマートフォンで歯磨きした位置を確認できる「3Dトラッキングシステム」も省略しています。

 

ただし、「人工知能ブラッシング認知機能」は搭載しているので、スマホでブラッシングの確認は可能。「3Dトラッキングシステム」は外側・内側・噛み合わせ面など16エリアに分割してブラッシングを立体的に捉えるのに対し、「人工知能ブラッシング認知機能」は6エリアに分割して検知するのみで、内側・外側といった立体的な把握はできません。このほか、表示パネルがカラーからモノクロになり、トラベルケースが充電非対応になったという違いもあります。

↑iO9ほど精緻ではありませんが、AIがリアルタイムでブラッシングを判断し、磨き残しを教えてくれます

 

なお、充電はiO7では急速充電対応のマグネット式を採用しており、3時間で満充電になります。一方、2022年に発売する「オーラル B iO6」は、充電台に従来の差し込み式を採用することで、さらにコストダウンを図っています。ただし、満充電までに最大12時間かかります。

↑iO7は急速充電対応のマグネット式充電スタンドとカバー付きブラシホルダーを付属

 

↑iO6は従来型の差し込み式充電スタンド(急速充電非対応)を付属

 

替えブラシに関しては、iO9が標準の「アルティメイトクリーン」2本を付属しているのに対し、iO7とiO6は「アルティメイトクリーン」1本に加えて新開発の「ジェントルケア」を1本付属。これは、2種類の凹凸毛を4000本密集させて歯ぐきのキワから歯間までを優しく磨き上げることができるブラシです。ブラシ自体がやわらかいので、「超やわらかモード」が省略された点をこの新付属のブラシでカバーできそうです。

 

iOシリーズで歯磨きの質が上がったのを実感

P&Gジャパンでは「はみがきスイッチ」運動の一環として、自社の社員約3500人にiOシリーズを無償提供したとのことです。まずは、社員がその魅力を知らなければ、ということですね。筆者も長年、電動歯ブラシを愛用していますが、手磨きに比べて少ない力と時間で歯がツルツルになる快感を味わってしまったため、手磨きにはもう戻れない身体となってしまいました。

 

筆者もiOシリーズを試してみたところ、歯の一本一本を包み込むように磨き上げる独特のブラシ形状と、光るリングで適切なブラシ圧を教えてくれる機能で、歯磨きの質がより上がったように感じます。緊急事態宣言は解除されましたが、まだしばらくはマスク生活が続くことでしょう。最上位の性能を持つiOシリーズが求めやすくなったこの機会に、みなさんも「はみがきスイッチ」を試みてはいかがでしょうか。