アルコール0.5%の“微アル”で話題の「アサヒ ビアリー」ですが、第2弾として「アサヒ ビアリー 香るクラフト」が新発売されました。首都圏、関信越で先行発売されていた第1弾との味の違いは? ノンアル・ローアルコール市場のトレンドはどうなのか?といった点をレポートしたいと思います。

 

↑左が「アサヒ ビアリー」で、右が「アサヒ ビアリー 香るクラフト」。ともにアルコールは0.5%で、希望小売価格は350mlで税込195円です

 

ビアリーは既存のノンアルビールより女性若年層が積極購入

改めて、「アサヒ ビアリー」誕生の背景から解説します。世界的なダイバーシティ(多様性)の流れに付随して、日本においても働き方改革などが提唱されるなか、お酒の飲み方にも多様性が問われるようになっていました。

 

加えて、コロナ禍をきっかけにライフスタイルがいっそう多様化し、自分のペースで人生を楽しむ人が増えてきています。そこでアサヒビールが2020年末に提唱したのが「スマドリ(=スマートドリンキング)」という理念。

 

これは、お酒を飲みたい時、飲めない時、そしてあえて飲まない時、飲む人も飲まない人も、ひとりひとりが自分の体質や気分、シーンに合わせて適切なお酒やノンアルコールドリンクをスマートに選べる飲み方のこと。

 

↑アサヒビールはアルコールに関する取り組みも発表

 

この、「スマドリ」の考え方に基づいて販売されたのが「アサヒ ビアリー」です。2021年の3月30日から首都圏、関信越エリアの1都9県で先行発売され、6月29日からは全国発売が開始しました。

 

↑アルコール0.5%は、法律上の区分では炭酸飲料。飲み過ぎはNGですが、法的にはお酒ではありません

 

「アサヒ ビアリー」の先行発売から2週間後にアサヒビールが実施した調査では「飲用後の満足度」「継続飲用意向度」の数値が高く「今までのノンアルとは味が違う」「こういった商品が欲しかった」という評価が多かったとか。

 

また、ビールテイスト飲料全体と比較すると、「アサヒ ビアリー」は20〜30代の購入金額が高く、また女性若年層の購入が多いのが特徴。(アサヒビール調べ)。女優の本田翼さんとロックバンド「OKAMOTO’S」のハマ・オカモトさんがTVCMに出演していることも関係していそうですが、少なからず若い女性の飲用シーンに確かな影響を与えているようです。

 

↑「アサヒ ビアリー」のTVCMの一部

 

香るクラフトはジューシーなフレーバーが印象的

ここからは、「アサヒ ビアリー」と「アサヒ ビアリー 香るクラフト」それぞれの特徴や味わいをレビューします。基本的な製法に関してはどちらも、オリジナルのベースビールを醸造したあとに、アルコールだけを抜き取る蒸溜技術を採用。これにより、本来のビールを感じさせるおいしさを実現しています。

 

確かにビールに比べればライトですが、それでも「アサヒ ビアリー」は水っぽさがなく、麦汁由来のうまみとコクがしっかり。0.00%のノンアルコールビールテイスト飲料とは一線を画す、リアルなうまさが体感できます。

 

↑グラスに注ぐと泡立ちもパワフル。心地いいのどごしに加えて、苦味やキレに関しても物足りなさは感じません

 

一方の「アサヒ ビアリー 香るクラフト」は、白いパッケージで上品かつやわらかな印象。リリース情報によると、麦のうまみとコクに加えて、フルーティーで華やかな香りに特徴をもたせたとのことです。

 

↑「アサヒ ビアリー 香るクラフト」は、「アサヒ ビアリー」が全国発売された6月29日より、首都圏、関信越エリアの1都9県で発売されています

 

飲んだ第一印象は、「香るクラフト」というネーミングに納得できる、クラフトビール的な香りです。クラフトビールといってもビアスタイルは幅広いのですが、柑橘系からトロピカルフルーツ寄りのジューシーな方向性で、苦味を抑えたセッションIPA(インディアペールエール)や、ペールエールといったところでしょうか。

 

↑こちらも泡立ち良好。華やかな香りに由来するボリュームがありつつ、キレもあってすっきりとした飲み心地です

 

日本で先行していたアルコール度数が小数点以下のビールテイスト飲料に、イケアがスウェーデンの「オムニポロ」とコラボして発売している「Omnipollo Reference Pale Ale オムニポロ レギュラー」(税込290円/アルコール0.3%)がありますが、「アサヒ ビアリー 香るクラフト」はこちらに近い印象です。

 

アサヒビールは「アサヒ ビアリー」の好調を受け、「アサヒ ビアリー 香るクラフト」ともに生産設備を2倍に増強するとのこと。今後、アルコール度数1%以下の商品が他社を含めどんどん出てきたら、ますます市場は面白くなるでしょう。いずにれせよ、“微アル”にはいっそう注目です。

 

 

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