2021年に発売された掃除機で、家電のプロが高く評価したモデルは何なのか? それは、「個人的に自宅で使いたいモデル=本気でほしい掃除機」を聞けばいい! というわけで今回は、検証企画で数多くの最新クリーナーに触れてきた家電ライター・平島憲一郎さんにお願いし、3つのモデルを挙げてもらいました。そのうち2モデルは言わずとしれたあのブランドの新製品……ですが、残りのひとつは「いままでの掃除の概念を変える」画期的なモデルとのこと。平島さんのオススメのコメントとともに紹介していきます!

 

【その1】「掃除しなきゃ!」という心理的ハードルを下げてくれる

パナソニック

パワーコードレス MC-NS10K

実売価格7万2600円(税込)

掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドックを新開発。掃除が終わるごとに、本体のフィルターケースにたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに自動で収集します。これにより、スティック本体のゴミ捨てが不要になり、クリーンドックのゴミ捨ては月1回でOKに。ダストボックスを分離したことで、本体はスリムかつ軽量となり、手元にかかる重量も約0.45kgと軽く、軽快に操作できます。また、クリーンドックには微粒子イオン「ナノイーX」の放出デバイスを搭載。掃除後にスティックを戻すと、1日あたり約4時間「ナノイーX」が放出され、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭します。

SPEC●充電時間:約3時間●運転時間:HIGH約6分、AUTO約10〜15分●集じん容積:スティック0.05 L、クリーンドック0.8 L●サイズ/質量:スティック幅213×奥行130×高さ1030mm/1.5 kg、クリーンドック幅134×奥行282×高さ417mm/13.0 kg

↑掃除が終わったら、そのままヘッドをクリーンドック(充電台)にスライドさせればOK。すぐにクリーンドックが本体のゴミを吸い取ってくれます

 

↑クリーンドックの紙パックにゴミを溜めるしくみ

 

【平島さんのオススメコメント】

ゴミ自動回収機能でゴミ捨ての手間を大幅に減らせるのが本当に便利。他の掃除機メーカーも、「その手があったか! 」と悔しく思っているのではないでしょうか。クリーンドックからの着脱のスムーズさ、「からまないブラシ」採用でブラシの毛がらみの手間が大幅に減ることなど、掃除中だけでなく、掃除前と掃除後の手間を減らすことで、「掃除しなきゃ!」という心理的ハードルを下げてくれます。連続運転時間は短いのですが、気になる場所をちょこちょこ掃除するのに最適。運転時間を延ばし、一度で部屋中の完結させるダイソンとは別のアプローチながら、掃除の概念を変える製品だと思います。

 

【その2】「いますぐ掃除したい!」と思わせる“ザワザワ感”がある

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim

実売価格8万6900円(税込)〜

※写真はDyson V12 Detect Slim Total Clean

先端にレーザー照射ユニットを備えたヘッドを新搭載。下方1.5度の角度にレーザー光を照射し、肉眼では見えにくい微小なホコリを可視化します。吸気口のピエゾセンサーで吸引したゴミのサイズと量を計測し、液晶画面にリアルタイム表示。ゴミの量に応じて吸引力を自動調整し、ゴミの多い場所ではパワフルに掃除しつつムダなバッテリー消費を抑えます。吸引力は従来モデルのDyson Digital Slimの1.5倍、最長運転時間も約60分になり家中の掃除に対応。

SPEC●充電時間:約3.5時間●最長運転時間(クリーナーヘッド/非モーター駆動ツール):エコモード約50分/約60分、中モード約30分/約30分、強モード約5分/約5分●クリアビン容量:0.35L●サイズ/質量:W250×H1095×D234mm/2.2kg(Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド装着時)

↑レーザーの照射で床のホコリが浮かび上がります

 

↑本体背面の液晶ディスプレイには、吸引したゴミのサイズと量を表示

 

【平島さんのオススメコメント】

こちらは掃除のハードルを下げるというより、一度掃除を始めるとやめられなくなる掃除機。ホコリを見つけてちょっと掃除するつもりがその先にホコリがあり、それを掃除し終えるとその先にもまたホコリが見え、結局、部屋中を掃除してしまう……という。明るい室内でも緑色のレーザー光で微小なゴミをはっきり照らし出す、光と影のコントラストに「いますぐ掃除したい!」と思わせる“ザワザワ感”がありますね。特に、床に落ちたペット(猫)の毛に「こんなに落ちていたのか」と驚きました。掃除後の床にゴミがまったくない爽快感もピカイチ。ゴミを残さず取り除く“ミッション・コンプリート”感も感じられ、これまでにない掃除体験が味わえました。

 

【その3】先駆者としての「一日の長」を感じる。デザインにも惚れた!

アイロボット

ルンバ i3+

実売価格7万9800円(税込)

インテリアに馴染むファブリック調のグレーボディを採用。付属するクリーンベース(自動ゴミ収集機)は、ルンバ本体がベースに戻るたびにダストボックスの中身を吸引し、内部の紙パックにゴミを収納してくれます。クリーンベースは最大60日分のゴミを収納できるため、ゴミ捨ての手間が減るのがメリット。独自のゴム製のデュアルアクションブラシと、10倍にアップしたパワーリフト吸引で、大きなゴミからハウスダスト、ペットの毛まで逃さず取り除きます。家具の下に挟まれることがないよう、リアクティブセンサー(バンパーセンサー)で上部の圧力を感知し、後退する機能も搭載。スマートスピーカーにも対応しています。

SPEC●充電時間:約3時間●稼働時間:最大 75分(清掃完了まで 自動充電&自動再開)●クリーニングシステム:3段階クリーニングシステム●サイズ/質量:φ342×H92mm(本体)、W310×D390×H490mm(クリーンベース)/約3.2㎏(本体)

↑本体のゴミを自動で排出し、クリーンベース内の紙パックに取り込みます

 

↑上部の圧力を感知するリアクティブセンサーテクノロジーを搭載。奥が低くなっている家具の下など狭い場所への進入を回避します

 

【平島さんのオススメコメント】

自動ゴミ収集機を付属したモデルとしてはリーズナブルな価格設定(9万9800円)だったルンバ i3+が、10月の価格改定でさらに7万9800円に値下げし、より高コスパになりました。掃除後のゴミ捨て不要なのがとにかく快適で、掃除のことを考えるのは掃除の前に床上の小物をザッと片付けるときだけ。多少のコード類が床上にあっても、巻き込み防止機能が付いているため、ほぼ走行不能になることがありません。基本のゴミ除去性能も文句なしで、様々な状況に最適な動きで対応する点を含め、ロボット掃除機の先駆者らしい「一日の長」を感じました。洗練されたファブリック調デザインにも惚れ惚れします。

 

【教えてくれたのはこの方!】

家電ライター

平島憲一郎さん

数多くのクリーナーを検証してきた家電のプロ。実体験に基づいた詳細なレポート記事に定評があり、GetNavi webでは1万字を超える濃厚レビューが好評を集めています。