ゴルフは新型コロナウイルスの流行をきっかけに屋外で安全に楽しめるスポーツとして注目を集め、若い世代を中心に新たに始める人が増えています。

 

日本最大手インドアゴルフスクールの「ステップゴルフ」のプレスリリースによると、2021年初夏(4・5月)に開催した無料体験キャンペーンに1690名が参加。2021年秋(9・10月)に開催した無料体験キャンペーンには1950名が参加したそうです。2020年5月に1万1000名弱だった会員数が2021年10月には1万8389名まで増加しています。

 

しかも、20代の入会時におけるラウンド経験の割合は、54%がラウンド経験なしで、女性に限ると68%がラウンド経験なしの新規ゴルファーです。そこで今回は2021年に売れたゴルフシューズを調査し、今どきのゴルファーの動向を探ってみました。

 

【その1】人気だったのは選手着用モデルではないゴルフシューズ

ニューバランス

MGS1001B

ニューバランスと言えば、契約アスリートで女子プロゴルファーの稲見萌寧選手が2020-2021シーズンで9勝を挙げ、賞金女王に輝きました。しかし、2021年に最も売れたのは稲見選手着用モデルの「UG2500」ではなく、選手の着用がない「MGS1001B」でした。このモデルが売れた理由についてニューバランスは次のように分析しています。

 

「日本人の足に合わせ、こだわった履き心地と、通気性、ミッドソールの反発性、確かなグリップ性と屈曲性を発揮するアウトソール、瞬時に最良のフィットが得られるBOA(R)フィットシステムなど、ゴルフに合わせた機能性と斬新なデザインがポイントで、ニューバランスならではの履き心地と機能性で多くのゴルファーに選んでいただきました」

↑2021年はソフトスパイクタイプよりもスパイクレスタイプが売れた

 

2021年にゴルフを始めた人の特徴として、プロゴルフツアーをきっかけにゴルフに興味を持ったわけではないことが挙げられます。今まで取り組んできたスポーツが自由にできなくなったり、周りでゴルフを始める人が増えたりして興味を持った人が圧倒的多数です。

 

そして、すでにコースデビューしている人もいれば、まだ練習場やゴルフスクールでコースデビューの準備をしている人たちもいます。ゴルフシューズにはソフトスパイクタイプとスパイクレスタイプがあり、プロゴルファーは多くの選手がグリップ力の高いソフトスパイクタイプを着用します。

 

ただし、ソフトスパイクは芝生の上を歩くことを想定して設計されているため、練習には向いていません。ゴルフ場でも練習場でもシューズを兼用したい人がスパイクレスシューズを選んでいるようです。

 

 

【その2】史上最軽量スパイクレスシューズが人気だった

フットジョイ 

SUPERLITES XP(スーパーライトエックスピー)

フットジョイのゴルフシューズも多くのプロゴルファーに愛用されていますが、2021年に最も売れたのはツアープロ用のモデルではない「SUPERLITES XP」でした。同シューズはフットジョイの数あるメンズシューズの中で最軽量の269グラム(26.0cm/片足 自社調べ)でありながら、かつてないほど優れたフィット感を実現しています。このモデルが売れた理由をフットジョイは次のように分析しています。

 

「単に軽いだけのシューズではなく、アウトソールのパターンに、世界中のプロゴルファーから絶大な支持を得るスパイクレスシューズ『PRO/SLシリーズ』にも採用される同型状のインフィニティアウトソールを導入しています。これにより、非常に高いグリップ力を発揮し、スイング時の優れたグリップ力と安定性を提供できるテクノロジーをベースに、ゴルフパフォーマンスの向上をサポートします」

↑メンズシューズ史上最軽量を実現しながら、インフィニティアウトソールで高いグリップ力を発揮している

 

「踵・甲部分をまんべんなく包み込むようにホールドする新構造“WRAPID(ラピッド)”を採用したことで、足とシューズの動きをより一体化し、足元のズレやブレを制御し、快適性と安定を両立させています」

 

プロゴルファーの着用も多い2社で、アマチュア向けのスパイクレスシューズが同時に売れているのは決して偶然ではないでしょう。

 

 

【その3】国内男子プロ着用による露出で人気に!

アシックス/ダンロップ

GEL-ACE PRO5 BOA(ゲルエース プロ5 ボア)

アシックスはゴルフシューズ分野でダンロップスポーツと業務提携しています。同社の2021年に発売したゴルフシューズの中で最も売れたのは「GEL-ACE PRO5 BOA」でした。このモデルが売れた理由をダンロップスポーツは次のように分析しています。

 

「国内男子プロゴルファー着用によるテレビ露出や、使用プロの着用感の良さを伝えるコメントムービー配信によるプロモーション効果と考えています」

 

↑こちらは多くの国内男子プロゴルファーが着用するソフトスパイク

 

コメントムービーを見ると、小池一平選手、塚田陽亮選手、植竹勇太選手、片岡尚之選手、稲森佑貴選手の5人がコメントを寄せていました。片岡選手は2021年5月のジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品でツアー初優勝を挙げています。

 

「片岡選手にはクッション性がよくて疲れにくいのと、特にホールド感が高くて履きやすいとコメントをいただきました」とのこと。

 

 

2022年は二極化がさらに加速!

ゴルフシューズ市場は今、プロゴルフツアーを通じて訴求する商品と、アマチュア向けに開発した商品に二極化していますが、今後はその流れがさらに加速していくことになりそうです。

 

そして2021年にゴルフシューズを購入した若い人たちが、数年後に2足目のゴルフシューズを購入するような展開になれば、今のゴルフブームが一過性のものではなく、本当のゴルフ人気が定着するのでしょう。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】