今年2月、パイオニアから音声と通信による画期的な車載システム「NP1」が登場し、大きな注目を集めたのは記憶に新しいと思います。そのNP1のもう一つの特徴が通信によって随時アップデートし、機能を進化させていくことです。その待望の第1回目が5月18日に行われることになりました。その詳細をお伝えしましょう。

↑“会話するドライビングパートナー”「NP1」。音声コマンドを認識しているときはスピーカー部が白く光る。写真は車内側

 

アップデートによって機能を常に最先端へと進化

電動化に自動運転など、自動車を取り巻く環境は今、劇的なまでに変化を遂げようとしています。そうした中、カーナビやドライブレコーダー機能を音声で使いこなす画期的な車載システムとして、パイオニアからこの2月に登場したのが、“会話するドライビングパートナー”NP1です。

↑車外前方から見たNP1。カメラ部はドラレコとして使用。上下を反転させることで左/右側のいずれでも取り付けに対応できる

 

NP1では、従来のカーナビのようにディスプレイを備えず、様々な操作を音声によって行うことを基本としています。そのため、たとえばカーナビの目的地設定やルート案内、ドライブレコーダーの任意記録もすべて音声で行います。これにより、ドライバーは前方から視線をそらすことなく安全に操作できます。

↑NP1は少し大きめのドライブレコーダーといったサイズ。ミニバンやSUVならサイズはほとんど気にならない

 

そして、NP1はこれらの基本機能に加え、新たな機能の追加についてもアップデートできるという特徴も備えました。この機能こそNP1の先進性を表す大きなポイントとなっているのです。NP1本体には通信機能を備え、機能アップはすべてOTA(Over-The-Air)で行われます。つまり、常に最新の状態で車載機能を使えることが、NP1ならではの魅力となっているのです。

 

実はNP1が発表された時点で、アップデートは定期的に行われることが発表されていました。その第一弾として公表されていたのが『Amazon Alexa(以下:アレクサ)』への対応です。そして5月18日、第1回目となるアップデートが実施されることとなり、待望のアレクサへの対応を果たすこととなりました。

 

聴きたい音楽をアーティスト名や楽曲名から簡単検索

では、アレクサへの対応により、NP1はどんな進化を遂げるのでしょうか。よく使われるものとしては、音楽再生やニュース、天気予報などが挙げられます。音楽ならあらかじめBluetooth経由でカーオーディオと接続しておくことで、聴きたい曲がカーオーディオの迫力あるサウンドで楽しめるようになります。特にAmazon Primeの契約をしておけば約200万曲のコンテンツから聴きたい楽曲が音声で呼び出せるようになるのは大きな魅力です。

↑NP1を通じてAmazonが提供する音声アシスタント「アレクサ」の利用が可能となります

 

使い方はとても簡単です。たとえば聴きたいアーティストがあるとしましょう。その時はアレクサとのウェイクアップワードの後に、「(アーティスト名)の曲をかけて」「(アーティスト名)の曲を聴きたい」と発すれば、自動的に対象アーティストの楽曲が絞り込まれて再生されます。

 

他にも「80年代のJ-POPが聴きたい」「朝に合う曲をかけて」「おすすめのプレイリストをかけて」といったコマンドにも対応しています。これらは特に定型のコマンドがあるわけではなく、思いついたまま曲をリクエストすれば、ほとんど認識して対応してくれます。今までのように車内にCDなどを持ち込むことなく、好きなアーティストの楽曲をとことん楽しめるなんて、これを体験したらほとんどの人がNP1を手放せなくなることでしょう。

 

天気予報では「(対象地)の天気は?」「今週の天気は?」とコマンドを発するだけ。リンクしたスマホに保存してあるスケジュールも「明日の予定を教えて」と告げればすぐに応えてくれます。クルマを長時間運転していて「単調でつまらないなぁ」と思ったら、世間話として「今日は何の日?」とか、謎かけなどを話しかけて反応を見るのも面白いでしょう。他にもアマゾンならではの買い物にも対応しているのも見逃せません。

 

NP1を使いこなすなら「Amazon Prime」加入がおすすめ

ただ、これらのサービスをフルに楽しむには「Amazon Prime」の加入がオススメです。年額4900円、月額500円(いずれも税込)の費用がかかりますが、アマゾンで買い物したときの「お急ぎ便」が利用できるほか、Prime Video対象の映画・TV番組が見放題になり、音楽も200万曲が聴き放題となるメリットがあります。NP1ユーザーなら加入しておいて損はないはずです。

 

今回のアップデートはアレクサへの対応だけにとどまりません。ナビ機能としては、進行方向や車線に応じた検索が可能となり、高速道路入口などの検索もできるようになりました。ドライブレコーダーでは車内側カメラの画質が自然な色合いに改善されるそうです。また、NP1と連携して使うスマホアプリ「My NP1」のユーザーインターフェースも改善が図られるとのことです。

↑NP1の様々な機能を司るのがスマホアプリ「My NP1」。今回のアップデートでインターフェースの改善が測られている(写真は旧バージョン)

 

さらに6月上旬には、NP1独自で天気予報が可能となるほか、現在の時刻や場所が確認できるようになります。また、ナビ機能としては渋滞情報を問い合わせができるようになるだけでなく、トンネル内での位置情報更新が可能となって案内が継続できるようになるとのこと。このアップデートも大きな魅力となりそうですね。

↑My NP1の「ドライブコール」を使えば、相手が直接道案内してもらえたりもする(写真は旧バージョン)

 

次回の大型アップデートは夏を予定。この時の進化にも期待しましょう。

 

 

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