新型コロナ禍が長く続くなかでビデオ通話などの回数が増えてきましたが、iPhoneやMacで音声通話がクリアに聞こえるようになる隠し設定が注目を集めています。

 

Twitterユーザーのcan duruk氏は、iPhoneとAirPodsの組み合わせで通話しているとき、(コントロールセンター内に)「声を分離(Voice Isolation)」なる隠し設定を見つけたとつぶやいています。

 

この機能はiOS 15やiPadOS 15、ないしmacOS Montereyをインストールした製品なら、ほぼ例外なく使えるものです。空間オーディオをサポートしている製品は、本機能も対応しているようです。

 

一応アップルはFaceTimeの公式ガイドでも案内はしていますが、非常に見つけにくく、通話中のときのみ設定にアクセスできます。右上隅から下にスワイプして(Macでは右上隅をクリック) コントロールセンターを開き、「声を分離」ボタンをタップします。

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ほか「標準」は元のまま。そして「ワイドスペクトル」は自分の声と周囲のすべての音を拾うものであり、コンサート会場の音をそのまま相手に届ける以外は使いたくはなさそうです。

 

さて「声を分離」は、自分の声だけをはっきり聞こえるようにして、それ以外の音は除去されます。The VergeのライターがiPhoneで設定をオンにして試したところ、約3m先で吠えていた犬の声が完全に消え、交通の音もほぼすべて聞こえなくなったそうです。またMacBookではファンの音も、キーボードを打つ音も、完全に遮断されたと述べています。

 

ただし「声を分離」には、2つの問題があります。1つはiOSやmacOSの共通設定はなく、通話アプリごとに有効にする必要があること。2つ目は、対応するアプリが限られていることです。

 

もっともiPhone用アプリの対応状況はかなり良く、Snapchat、WhatsApp、Slack、Signal、Instagramでもすべてサポートされている一方で、意外なことにTikTokでは使えません。またZoomのiOSに対応していましたが、Macでは使えず。さらにブラウザ内のアプリではコントロールセンター内のメニューが使えないため、Google Meetなどは除外されます。

 

実はiPhone 12以前のモデルでは電話のノイズキャンセリング機能はありましたが、iPhone 13シリーズでは使えなくなっています。それはバグではなくアップルが意図した通りの動作であり、今後は「声を分離」を使おう、という記事もありました。

 

これほど優れた「声を分離」機能がほとんど知られていないのは非常にもったいないことであり、アップル公式にアピールを望みたいところです。

 

Source:The Verge,Apple