唯一無二のザクザクした食感から、絶大な人気を誇るチョコバー「ブラックサンダー」。コンビニやスーパーなど、全国で販売されている“黒い雷神”は、日本を代表するチョコ菓子のひとつです。

 

チョコバーとして独自の地位を築いているブラックサンダーは、その知名度を活かして、コンビニスイーツなど多彩な製品とのコラボを行なっています。そう、ブラックサンダーは、もはやチョコバーだけではなくなっているのです。

 

そんな国民的チョコバーが、なんとホテルとコラボ。それも、ホテル限定のチョコバーを出した……というわけではなく、ホテルの部屋自体をブラックサンダーにしてしまったというのです。愛知県豊橋に出現した、異色の「ブラックサンダールーム」を取材しました。

 

いたるところにブラックサンダー!

ブラックサンダーとコラボしたホテルは、JR豊橋駅と直結した「ホテルアソシア豊橋」。2022年6月11日に開業25周年を迎えるという同ホテルが、ブラックサンダーの製造元・有楽製菓に声をかけたことで、ホテルと菓子という異色のコラボが実現しました。

 

同ホテルが有楽製菓に声をかけた理由は「豊橋を盛り上げるようなアニバーサリー企画をしたかったから」。というのも、国内で販売されているブラックサンダーの9割以上は豊橋市西部に位置する有楽製菓の「豊橋夢工場」で製造されています。ちくわやカレーうどんが名物となっている豊橋ですが、ブラックサンダーも、それらに負けないご当地名物なのです。

↑誰しも、見かけたことはあるであろう、ブラックサンダーのパッケージ

 

↑豊橋市街では、ブラックサンダーラッピングの市電も走っています。1両しかないので、出会えたら幸せだとか。筆者は運よく、ホテルの窓から撮影することができました

 

そして生まれた「ブラックサンダールーム」は、部屋のいたるところに遊び心が詰まったものに。部屋に入ってまず目に入るのが、巨大なロゴがあしらわれたベッドカバー。“黒い雷神”のロゴがドンと鎮座するそのカバーは、ブラックサンダーの甘さに負けない圧倒的な存在感を誇ります。

↑ベッドカバーを飾るブラックサンダーのロゴ。コラボルームは2部屋用意されており、ベッドカバーのデザインはそれぞれ異なっています

 

ベッドの上には、これまでのブラックサンダーのロゴの変遷がわかるボードがあります。1994年に誕生したこのチョコバーは、味のブラッシュアップはもちろんのこと、ロゴデザインも代々変化してきました。現在のデザインは6代目で、稲妻の部分をより強調したものになっています。

↑ベッド後ろの壁に並ぶ歴史解説。現在のデザインに近くなったのは、2003年以降です

 

もっと細かいところを見ていくと、枕やクッションはブラックサンダーのパッケージをそのまま巨大化させたデザインです。また、壁掛けのアートも、もちろんブラックサンダー。

 

黒い雷神だらけなこの部屋からは、チョコの甘い香りがいまにも漂ってきそうです。ホテルで最も高級な部屋といえばスイートルームですが、この部屋は、“スイートルーム以上にスイート”かもしれません。

↑枕はブラックサンダーのパッケージがそのまま大きくなったようなデザインです

 

↑枕をひっくり返してみると、裏までしっかりパッケージ仕様に。原材料名から栄養成分表示までちゃんと細かく書いてあります

 

↑ソファのクッションは、トースト専用ブラックサンダー仕様。本品を乗せたトーストは、コラボ期間中、ホテルの朝食ビュッフェで提供されます

 

↑壁面アート。鮮やかな色合いが、食欲を誘ってきます

 

社員の遊び心が詰まった、細かな仕掛けに心が躍る

ブラックサンダールームのなかでも特に目立つところを紹介してきましたが、隠し要素も散りばめられています。たとえば、部屋のカーテンを開けると……ご当地商品や限定品など、変わり種ブラックサンダーのパッケージがあしらわれたド派手な壁面が姿を表します。

↑カーテンの裏側には、変わり種のパッケージがずらり!

 

部屋のクローゼットを開けば、ブラックサンダーのパッケージでできたマフラーが出現。この部屋に泊まるのであれば、このマフラーを首に巻いて記念撮影をしたいものです。ちなみにこちら、ホテルのスタッフによる手作りだそう。こんなところにも愛が詰まっています。

↑クローゼットに収納されたブラックサンダーマフラー。薄いフィルムでできた製品パッケージの中に綿をつめたものを繋ぎ合わせて作られています

 

↑クローゼット横の壁面には、あのマフラーを首に巻いた有楽製菓の現社長・河合辰信さんの写真が飾られていました。河合社長について、同社の社員の方によれば「遊び心のある社長」とのこと。まさにその通り! な写真です

 

テーブルの上には、宿泊客が有楽製菓に向けたリクエストを書ける「夢ノート」が設置されています。コラボ期間終了後、このノートは有楽製菓の担当者がしっかり確認するとのこと。ファンからのリクエストが、新たなテイストのブラックサンダーを産むこともありそうです。

↑卓上には、夢ノート(写真左)のほか、「室長からの黒い挑戦状(クイズ)」(写真中央)、ブラックサンダーコラボスイーツの案内が置かれています。夢ノートの上に写っている小さな物体は、ブラックサンダーのロゴをあしらった鉛筆削り。部屋のあちこちに新しい発見があります

 

↑夢ノートの1ページ目には、社長直筆のメッセージが。書き直しをそのままにしているところが、むしろ温かみを感じさせます

 

特に「芸が細かい!」と思わされたのが、ルームキーのデザイン。ブラックサンダーのロゴがあしらわれている“だけ”かと思いきや、実はそうではありません。

↑コラボルーム限定のルームキー

 

ルームキーのロゴと製品ロゴの相違点は2箇所。「黒い雷神」の表記が「雷神ルーム」に、「美味しさイナズマ級!」が「快適さイナズマ級!」にそれぞれ変わっています。「イナズマ級の快適さってなんだよ!?」と思われる読者もいるかもしれませんが、そこは遊び心で脳内補完しておきましょう(笑)

 

ちなみにこの文言、ホテル側からの発案だったそう。同社の担当者は「まさか、快適さイナズマ級! で有楽製菓側のOKが出るとは思わなかった」と語っていました。有楽製菓の誇る遊び心を可能な限り活かそうとする、ホテルアソシア豊橋の心意気が感じられるエピソードです。このルームキーは持ち帰りOKなので、ここでしか手に入らない記念品にもなります。

↑通常のロゴ(写真右)とルームキー。たしかに文言が違います

 

豊橋限定のコラボスイーツのおみやげも

今回のコラボ企画では、コラボルームの宿泊客限定で、ブラックサンダーづくしなプレゼントが用意されています。そのひとつが、豊橋限定のブラックサンダーコラボスイーツのおみやげです。

 

豊橋が誇る老舗和菓子店「お亀堂」の名物・あん巻きの“あん”がブラックサンダーになった「ブラックサンダーあん巻き」、これまた豊橋名物である50年以上のロングセラースイーツとコラボした「ブラックサンダーピレーネ」のうち、好みの1種をもらうことができます。

↑ブラックサンダーあん巻き。ホテルで受け取れるのはスイーツとの引換券で、豊橋の駅ビル内の店舗で引き換える必要があります(なお、本写真は取材時のもので実際に引き換えられるのは1個)

 

ホテルのロビーではチェックイン時に、ウェルカムドリンクならぬ「ウェルカムサンダー」として、ブラックサンダーミニバーの掴み取りにチャレンジできます。この掴み取りには、通常のチョコ味のほか、メロン味など限定販売のフレーバーも入っています。

↑ホテルロビーでチャレンジできる「ウェルカムサンダー」

 

↑筆者が掴み取りにトライしたところ、15個のブラックサンダーミニバーをゲット。ノーマル8個のほか、変わり種も7個獲得できました

 

このほか、コラボルームに宿泊した人が有楽製菓の豊橋夢工場まで出向くと、ブラックサンダー詰め放題(1000円)が、1回無料になるという特典もあります。工場は豊橋市の西部、浜名湖寄りに位置しているため、豊橋駅からは距離がありますが、ファンならば訪れてみたいスポットです。

↑豊橋夢工場での詰め放題なら、40個以上のブラックサンダーを手に入れられます

 

ホテルアソシア豊橋のブラックサンダールームの開設期間は6月1日から8月31日までとなっています。ツインルームの2部屋が用意されており、宿泊費は1室2万2096円〜。96円という端数は、ブラックサンダーの「クロ」にちなんだものです。宿泊の予約受付はすでにスタートしており、ホテルによれば現時点でも多くの問い合わせが入っているそう。胃袋だけでなく、心までブラックサンダーに満たされたいというファンの方は、豊橋を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

【ブラックサンダールーム概要】

●ホテルアソシア豊橋
愛知県豊橋市花田町西宿(JR・名鉄豊橋駅直結)

●部屋の仕様
ツインルーム(30平米、禁煙)

●部屋数
2室

●料金
2万2096円〜(1〜2名利用の1室税込料金。朝食付き)

●予約方法
ホテルアソシア豊橋公式ホームページから申し込み