気になる新車を一気乗り! 今回の「NEW VEHICLE REPORT」はBMWの新型2シリーズ・クーペとボルボのピュアEVクーペとなるC40リチャージを取り上げる。前者はBMWの伝統を守るコンパクト、後者はSUVとのクロスオーバーという違いはあるが、いずれも輸入車のクーペらしさを感じられるモデルだ。

※こちらは「GetNavi」 2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】4WDでも後輪駆動のBMWらしさを満喫!

クーペ

BMW

2シリーズ・クーペ

SPEC【M240i xDriveクーペ】●全長×全幅×全高:4560×1825×1405mm●車両重量:1710kg●総排気量:2997cc●パワーユニット:直列6気筒DOHC+ターボ●最高出力:387PS/5800rpm●最大トルク:51.0kg-m/1800〜5000rpm●WLTCモード燃費:10.9km/L

 

パワフルかつ爽快な伝統の操縦性は健在!

他の2シリーズとは異なり、引き続き伝統の後輪駆動レイアウトをベースとする2ドアクーペが登場。先代と比較すればボディは特に前後方向が拡大されているが、それでも現行BMWのなかでは最もコンパクトな後輪駆動モデルというポジションを保持している。

 

日本向けのパワーユニットは、4気筒2Lガソリンターボと3L直列6気筒ガソリンターボの2タイプ。トランスミッションはいずれも8速ATとなるが、駆動方式は2Lが後輪駆動なのに対し、3Lは4WDを組み合わせているのが先代モデルとの大きな違いだ。

 

今回はその最上級グレードとなるM240iに試乗したが、4WDとはいえ後輪駆動的なハンドリングを披露する点はいかにもBMW。現状先代モデルに用意されたMTの設定はないが、単にパワフルなだけではなく、吹け上がりに爽快さを感じられる6気筒ともども、伝統的なBMWらしい操縦性を味わうには、まさにうってつけの1台に仕上げられている。

 

[Point 1]伝統的なクーペのスタイルを継承

他の2シリーズはFF駆動を基本とした骨格を採用するが、この2ドアクーペのみエンジンを縦置きにするFRベースの骨格を採用。結果としてスタイリングはよりクーペらしさが強調されることに。

 

[Point 2]室内は兄貴ぶんの4シリーズ譲り

FRベースの基本骨格を採用するため、室内の作りも他の2シリーズとは別物。兄貴ぶんにあたる4シリーズに近い仕立てとなる。乗車定員は後席が2人掛けとなる4名だ。

 

[Point 3]クーペとしての実用性は上々

荷室容量はグレードを問わず通常時で390Lを確保。ドイツメーカーのクーペらしく、コンパクト級といえども実用性はハイレベルだ。

 

[Point 4]パワーユニットは2タイプ

日本仕様のエンジンは、これもBMWらしい直列6気筒の3Lターボ(写真)と4気筒2Lターボの2本立て。ミッションは、いずれも8速ATを組み合わせている。

 

[ラインナップ](グレード:エンジン/駆動方式/ミッション/税込価格)

220iクーペ・スタンダード: 2.0L+ターボ/2WD/8速AT/508万円

220iクーペ・スポーツ:2.0L+ターボ/2WD/8速AT/550万円

M240i xDriveクーペ:3.0L+ターボ/4WD/8速AT/758万円

 

 

【その2】ピュアEVでも走りはスポーティなクーペ級!

BEV

ボルボ

C40リチャージ

SPEC【ツインモーター】●全長×全幅×全高:4440×1875×1595mm●車両重量:2160kg●パワーユニット:電気モーター(交流同期電動機)×2●バッテリー総電力量:78kWh●最高出力:408PS/4350〜13900rpm●最大トルク:67.3kg-m/0〜4350rpm●一充電走行距離(WLTCモード):485km

 

EVらしい刺激も味わえる初の日本向けボルボEV

C40リチャージは、日本向けのボルボでは初となるピュアEV。ベースはコンパクトSUVのXC40だが、その外観はグラスエリアをコンパクトにまとめ、クーペとSUVのクロスオーバーモデルに仕立てられている。とはいえ室内や荷室回りの空間はSUVとしても十分に通用する広さを確保。車内を明るく演出するサンルーフが装備されることもあって、大人が後席に座る場合でも狭いと感じるようなことはない。

 

また、最新のボルボらしく室内はレザーフリーとして再生素材を積極採用するなど、環境にも配慮した作り。プレミアムなモデルらしい高級感を演出しつつ、高い社会性も兼ね備えている。

 

ピュアEVのパワートレインは、前輪を駆動するシングルモーター仕様と、後輪にもモーターを配したツインモーターの2種。今回の試乗車は後者だったが、その走りはスポーティなクーペ風の見た目に違わない刺激に満ちていた。最新のEVでは、エンジン車から乗り換えた際の違和感を排除する狙いからアクセル操作に対する反応を穏やかにしたものもあるが、C40リチャージは電気モーターの力強さをダイレクトに表現。EVが退屈なクルマではない、ということを実感するにはピッタリな1台に仕上げられている。

 

[Point 1]クーペボディはEV専用

クロスオーバーモデルとなるC40は、グラスエリアをタイトに仕上げてクーペらしさを演出。搭載するパワーユニットはEVのみ。7月にはXC40(コンパクトSUV)のピュアEV版もオンライン購入サイトがオープン。

 

[Point 2]室内はサステナブルな作り

Androidベースのインフォテインメントを標準搭載。サンルーフを装備して、開放感ある室内を実現した。レザーフリーで、再生素材のカーペットを採用するなど、環境にも配慮。

 

[Point 3]使い勝手はSUV級

荷室容量は通常時でも413L。最大で1205Lに拡大するなど、使い勝手はSUVとして満足できる水準。またフロントフード下にも収納スペースが備わる。

 

[Point 4]充電プラグは2か所

急速充電(写真)、普通充電プラグはボディ左側の2か所。パワートレインは前輪を駆動するシングルモーターと後輪にもモーターが備わるツインの2種類を用意。

 

 [ラインナップ](グレード:エンジン/駆動方式/税込価格)

プラス・シングルモーター:電気モーター/2WD/599万円

アルティメート・ツインモーター:電気モーター×2/4WD/699万円

 

文/小野泰治 撮影/郡 大二郎

 

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