液冷ゲーミングスマホ「Black Shark」を販売するブラックシャーク科技ジャパンは、最新機種の「Black Shark 5」「Black Shark 5 Pro」を発表しました。正規代理店のビーラボから販売されます。

 

高性能チップの性能を最大限に引き出す高い冷却力や、さまざまなゲーミングアシスト機能を最大のウリにしている同シリーズは、多くのスマホゲーマーから高い支持を得ています。前作のBlack Shark 4シリーズからの進化など、その製品の概要をレポートします。

 

リフレッシュレート144Hzに対応したゲーム特化スマホ

Black Sharkシリーズの特徴は、性能面がゲーミング用途に特化していること。高性能チップを搭載していることはもちろん、それらのパフォーマンスを高いレベルで維持するための液冷による冷却機構を備えるほか、有機EL液晶を採用。さらにディスプレイは、リフレッシュレート144Hz・タッチサンプリングレート720Hzに対応しています。

↑高性能なゲーミングディスプレイ。ディスプレイのスペックは近しいですが、Black Shark 5はE4 AMOLED、Proは10ビットOLEDと、パネルに細かい違いがあります

 

Black Shark 5シリーズの画面サイズは6.67インチで、アスペクト比20:9と前機種を踏襲しました。端末を横にしてゲームをするというシチュエーションを主に想定しているため、通常のスマホより長辺が長いサイズになっています。

 

解像度はともに2400×1080ドット。最大輝度は明るめの1300ニトとなっており、ゲーム画面を鮮やかに映し出します。

↑Black Shark 5 Pro。縦長であることが写真からも見てとれます

 

従来機より50%アップした放熱力がチップの性能を引き出す

CPUとGPUは、Black Shark 5がクアルコム社のSnapdragon 870とAdreno 650、ProがSnapdragon 8 Gen 1とAdreno 730をそれぞれ搭載。メモリーは、Black Shark 5とProでそれぞれ8GB・12GB(ともにLPDDR5)、ストレージは128GB・256GBとなっています。特に、Proが搭載するSnapdragon 8 Gen 1は、クアルコム社のフラッグシップのチップであり、本機が高性能であることを最も物語る部分です。

↑両機種が搭載するチップセット

 

発熱が大きいチップを搭載している両機種。これらの性能を強く引き出すため、冷却性能は従来機種からさらにパワーアップしました。毛細パイプと冷却液用チューブが内部に張り巡らされたBlack Shark 5シリーズでは、前モデルと比較して冷却液の流量が30%、熱を放散するベイパーチャンバープレートからの放熱量は50%、それぞれアップしているといいます。

 

バッテリー容量は両機種ともに4650mAh。また、120Wでの充電が可能なアダプターが本体に同梱されています。なお、15分で満充電可能な急速充電モードと、発熱を抑えながらも24分で満充電に至る恒温充電モードがあります。

 

また、ゲームをしながら充電をすることが多いユーザーのための機能「バイパス充電モード」を標準搭載しているのも本シリーズの特徴。これは、電池を迂回して電源から直接スマートフォンに給電できる機能です。充電をしながらスマホを使う場合、通常では電源から電池に充電→電池からスマホに給電という流れになります。ですが本機種では、電源からスマホに直接電気を送れるので、電池への充電回数が減り、結果として電池寿命が伸びる、というわけです。バッテリー消費が激しいゲーム用途に特化したスマホならではの機能といえるでしょう。

↑バイパス充電モードでは電池の発熱も防げるので、同機能は発熱対策としても機能します

 

背面カメラは3眼。Proは1億800万画素に対応

両機種とも、背面には、メイン、広角、マクロの3つのカメラを装備。その画素数は、Black Shark 5がメイン・広角・マクロの順に6400万・1300万・200万、Proが1億800万、1300万、500万です。

↑背面向かって左上に3眼のカメラを搭載。カメラの配置は、Black Shark 4から変化しています

 

↑カメラ付近の本機背面。画面点灯中は、カメラ右にある緑のライトが妖しく光ります。なお本体カラーは、ブラック1色での展開です

 

スピーカーは両機種ともに、ハイレゾ音源にも対応したデュアルステレオスピーカーを端末の短辺に内蔵。その音を筆者が聴いた印象では、音圧が強く、迫力重視なように感じられました。ゲームのBGMや効果音も臨場感たっぷりに鳴らしてくれそうです。

 

また、Proにはノイズキャンセリング機能付きのマイクが4つ内蔵されており、騒がしい環境でも音声をクリアに録音できます。雑音がある環境でのボイスチャットも十分に可能です。

↑本機の下辺。写真上部に写っている穴がスピーカー。スピーカーは、本体の両端に搭載されています。中央は、充電用のUSB-Cジャック

 

なお、本シリーズにはステレオミニジャックは搭載されていませんので、注意が必要です。

 

ユーザーの声を受け、独自機能「マジックプレス」が復活

さて、Brack Shark 5シリーズにはさまざまなゲーミングアシスト機能が搭載されていますが、最も注目すべきなのは感圧タッチ機能を利用した「マジックプレス」です。この機能は、強くタッチしたときに別の動作を当てはめられるというもの。これにより、Black Shark 5シリーズでは、他機種よりも素早い操作が可能になります。

 

この機能は、Black Shark 3には搭載されていたものの、前モデルのBlack Shark 4シリーズでは廃止されていました。しかし、ユーザーから復活させてほしいという声が多く集まったことから、今回の搭載に至ったそうです。

 

また、18種類のショートカット動作を割り当てられる2つのポップアップトリガーを継続して搭載。こちらのボタンは、ゲーム中のさまざまなボタンにマッピングして利用することもできます。

↑継続搭載となったマグネット式ポップアップトリガーと、復活した「マジックプレス」

 

↑ポップアップボタン(写真右上)は、ポップアップトリガー(ボタン横の出っ張り)を横にスライドすることにより出現。ポップアップトリガーは長辺の両端に設置されています

 

また、スマートアシスタント機能「SHARK CHAN」もユニーク。シャークちゃんなるアシスタントキャラクターが、アラームや壁紙、充電中に出現します。

↑SHARK CHANを起動。身体にタッチするとしゃべってくれる

 

端末のパフォーマンスやタッチの感度など、ゲームに関するさまざまな設定ができる「SHARK SPACE」も、従来機種から引き続き搭載されています。

↑SHARK SPACEから設定できる各種項目

 

従来のフラッグシップBlack Shark 4 Proも併売

両機種の価格は、Black Shark 5が6万9800円(税込み)、Black Shark 5 Proが11万8800円(税込み)となっています。なお、Black Shark 5シリーズは、現在「工場から輸送中」とのことで、ピーラボの矢野社長によれば、8月初旬くらいから一般販売が可能になるそうです。

↑新機種の価格

 

一方で、予約販売はすでにスタートしています。7月27日までに予約をすると「早割」として、Black Shark 5シリーズと同時に発表された低遅延ゲーミングイヤホン「Black Shark Type-C Earphones 2」がついてくるキャンペーンも実施中です。

 

また、従来のフラッグシップモデルであった、Black Shark 4 Proも併売されるとの発表がありました。4 Proは、チップセットの性能では5と5 Proの中間に位置しており、5シリーズにはないステレオミニプラグを搭載しているという特徴があります。なお、最新機種の登場に合わせ、Black Shark 4 Proの価格は従来の8万9980円(税込み)から、7万9860円(税込み)に値下げされます。

↑Black Shark 4 Pro

 

現在かなりのスピードで円安が進行しているため、スマホの価格は全体的に高騰しています。そのため、ビーラボでも最新機種の価格設定にはかなり苦心をしたそうです。

 

その苦心の結果、Black Shark 5シリーズは、性能比でコスパが良いといえる価格が実現されました。性能、価格の両面で、スマホゲーマーにとって有効な選択肢となりそうです。