明治5(1872)年に日本初の鉄道が新橋〜横浜間に開業して今年で150年。そのアニバーサリーイヤーに合わせてJR各社が様々なイベントを企画している。鉄道ファン以外も必見だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

モノ知りインフルエンサー

鉄道写真家

久保田 敦さん

鉄道雑誌をはじめ、旅行誌などで幅広く活躍中。鉄道の躍動感にこだわった作品に定評があり、写真展も開催する。

 

開催・開業・開通と注目トピックが盛りだくさん

鉄道ファンなら身体がいくつあっても足りない。今年はそんな年になっている。鉄道開業150年を記念してJR各社が趣向を凝らしたイベントを企画。記念ツアーの実施や、貴重な資料の展示など、矢継ぎ早にイベントを開催中だ。

同じく、各新幹線も周年イヤーラッシュで盛り上がっている。

「まずは、初代東北新幹線の車両である200系を模したカラーで運行するE2系に注目を。外観はもちろん、駅ごとに異なる車内のチャイムも懐かしく、見ても乗っても楽しめます。また、西九州新幹線は東海道新幹線のN700Sと同じ車両とは思えない雰囲気ある車内が見どころ。異国情緒あふれる長崎への旅を盛り上げます。同時に開通する観光列車『ふたつ星4047』も期待大!」(久保田さん)

 

画像提供:JRグループ

 

【キャンペーン】

実施中〜2023年3月31日

鉄道開業150年キャンペーン

JRグループの総力を結集したキャンペーンが開催中。JR各社のシンボルカラー6色のラインが印象的なポスターが各所に掲出されているので、ご存じの方も多いだろう。150年記念旅行商品の販売、特定の18駅でだけ聴ける音声コンテンツの配信など、内容盛りだくさんなので特設サイトをチェック!

 

↑対象となる駅にデジタル版スタンプを用意。歴史を感じられるJR各社の駅舎や観光地などをモチーフにしており、季節ごとに新スタンプが追加される

 

秋田新幹線 25周年

 

東北新幹線 40周年

 

山形新幹線 30周年

 

上越新幹線 40周年

 

北陸新幹線 25周年

 

東海道新幹線のぞみ号 30周年

 

山陽新幹線 50周年

 

特急しぽかぜ・南風 50周年

 

 

ヒットアナリティックス

新型車両の導入ラッシュで鉄道熱は引き続き上昇傾向

ここで挙げたトピック以外にも話題が目白押し。7月1日には高山本線に新型特急のHC85系が登場。また10月1日に只見線が全線復旧するのは今秋一番のニュースだ。全線を通して乗って、車窓いっぱいに紅葉を楽しもうと計画している人も多いのでは。

 

【その1】 北の大地における鉄道の過去現在未来がひと目で分かる

 

【イベント】

開催中〜2022年10月31日(予定)

JR札幌駅 「鉄道開業150年のあゆみ」パネル展

鉄道開業150年の歩みを、当時の社会情勢と合わせて紹介するパネル展。札幌駅西コンコースに会場を設け、貴重な鉄道備品や資料映像を見られる。2030年度末に予定されている北海道新幹線札幌延伸(※1)時の予想図も興味深い。

※1:2015年1月14日開催 政府・与党整備新幹線検討委員会より

 

【その2】 3日間乗り放題で秋の小旅行にピッタリ!

【フリーきっぷ】

2022年9月発売開始

鉄道開業150年記念 JR東日本パス

2万2150円

JR東日本全線と、その他の鉄道路線7社の列車が3日間乗り放題で2万2150円というおトクなきっぷをえきねっと限定で販売。新幹線の普通車指定席も乗れて、レンタカーの利用特典もあるのがうれしい。

 

【その3】 日本人の琴線に触れる鉄道旅の追憶を関係資料で辿る

画像提供:鉄道博物館

【イベント】

開催中〜2023年1月30日

鉄道博物館

鉄道の作った日本の旅150年

入館料1330円(※2)

長距離移動を“旅”ととらえ、日本人の旅と鉄道との関わり、その変遷を振り返る。10月24日までの前期は鉄道開業前〜1940年代、10月29日からの後期は1950年代〜現在までの旅の姿を貴重な資料ともに紹介。写真は明治時代に新橋〜下関を走った特別急行列車。

※2:指定のコンビニエンスストアで事前購入制

 

【その4】 現役E2系をアレンジし緑と白の名車が蘇る!

 

【鉄道】

2022年6月運行開始

200系新幹線カラーが復活

1982年にデビューし、2013年まで運用された上越・東北新幹線200系車両のカラーリングが期間限定で復刻。鉄道ファンからいまなお高く評価される懐かしの名車の雰囲気を楽しみたい。

 

【その5】 JR系ホテルだからこそ実現できるホテル客室での運転体験

画像提供:JR東日本

【体験プラン】

実施中〜2022年9月30日

JR東日本

トレインシミュレータルーム

宿泊料は施設により異なる

池袋、丸の内、川崎、さいたま新都心のメトロポリタンホテルズに、1日1室限定のトレインシミュレータを設置。本物を忠実に再現したマスコンユニットで京浜東北線と八高線の運転体験ができる。

 

【その6】 アテンダントの案内とともに贅沢な観光列車の旅へ

 

【鉄道】

2022年7月運行開始

SAKU美SAKU楽

5200〜6000円(岡山〜津山)

岡山県北エリアを巡る観光列車。沿線に点在する桜の名所をイメージしたピンクの車体が緑豊かな街に“花”を添える。沿線案内をしてくれる車内アテンダントが同乗。地元食材を使った特製弁当やスイーツ付きなのもうれしい。

 

↑国鉄時代のキハ40系を改装し、レトロな雰囲気は残しつつ、内装を一新。グリーン×ブラウンの車内は岡山の自然をイメージ

 

【その7】 親子で楽しめるワークショップも充実

 

【イベント】

開催中〜2022年12月26日

リニア・鉄道館

鉄道開業150年特別展 〜日本の鉄道誕生と東海道本線の高速化〜

入館料1000円

特別展では、東海道新幹線に至るまでの高速化の歴史を紹介。また、技術展示ではベアリングのしくみや歴史を解説するほか、夏の間は超電導リニアの模型制作などを体験できるワークショップ、鉄道模型での運転操作体験など子ども向けの催しも。

 

【その8】 新幹線「かもめ」の登場で長崎観光がグッと身近に

 

【鉄道】

2022年9月開業

西九州新幹線

5520円(博多〜長崎)※自由席

武雄温泉〜長崎間の約66kmが新幹線でつながり、長崎〜博多の所要時間が約30分短縮。車両は東海道新幹線と同じ最新型のN700Sだが、インテリアは和洋折衷のオリジナルデザイン。開業に合わせて整備が進む新しい長崎駅も注目だ。

 

↑指定席は2+2シートのゆったり設計。車両ごとに菊大柄、獅子柄、唐草とファブリックデザインが異なっている。6両編成で1〜3号車が指定席

 

【その9】 食、景色、インテリア……オール愛媛の観光列車

 

【鉄道】

2022年4月リニューアル

伊予灘ものがたり

3670円〜(松山〜伊予大洲・八幡浜)

JR四国初の本格観光列車として2014年から運行する同列車が、新車両となって生まれ変わった。レトロモダンな車両で風光明媚な伊予灘の景色を眺めながら豪華食事を楽しめる。砥部焼の洗面台など車内設備もこだわり満載。

 

↑キロ185系車両の3両編成。客室デザインは車両ごとに異なり、海向き展望のペアシートも用意される