今春は、メーカー各社こだわりのRTD(フタを開けてすぐにそのまま飲める飲料)新商品が目白押しだ。本記事では、フードアナリストの中山秀明さんがレビューする、注目のハイボール4種をご紹介!

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がレビューしました!

フードアナリスト 中山秀明さん

今年10月の酒税改正に伴う、ビールとRTDの新作発表に注目。「夏や秋にも大型の新商品がデビューする可能性は高い」と豪語する。

 

【最旬ハイボールMAP】

 

米のグレーンがまろやかに華やぐ和食に合わせたいハイボール

木内酒造
日の丸ウイスキー ハイボール(Alc.9%)
実売価格429円

茨城県の八郷蒸溜所で手掛けたモルト原酒と国産米を一部用いたグレーン原酒を、自然豊かな筑波山の東麓で熟成してブレンド。炭酸とともに香り立つウイスキーの芳ばしさが心地良い、本格派の味だ。

 

「米のグレーンウイスキーが個性的。タッチはまろやかでいて、すっきりとした爽快感の中にほのかな甘みが見え隠れしています。和食に合わせると面白いと思いますよ」(フードアナリスト 中山秀明さん、以下同)

 

米国の2大ブランドが生んだ芳醇で甘酸っぱく爽やかな味

コカ・コーラ
ジャックダニエル& コカ・コーラ(Alc.7%)
実売価格231円

1886年に誕生してから世界中で愛されている「コカ・コーラ」と、バーボンとは異なるプレミアムウイスキー「ジャックダニエル」のコラボ。爽快感とテネシーウイスキーの風味を絶妙な調和で仕上げた。

 

「それぞれのバニラやキャラメル的なフレーバーが、甘酸っぱい爽やかさの中にクリーミーなニュアンスを創出。BBQソースやケチャップ系の濃厚な料理とよく合う味ですね」

 

エレガントな香りと渋みが絶妙で食中酒にピッタリなバーボンハイ

サントリー
ジムビーム ハイボール缶 〈アイスティーハイボール〉(Alc.5%)
184円
●期間限定発売

120か国以上で親しまれる世界No.1バーボンウイスキーを使った、期間限定フレーバーのハイボール。甘香ばしいバーボンに華やかな紅茶の香りがマッチし、食中酒としても最適な甘すぎないテイストが特徴だ。

 

「紅茶とバーボンが想像よりも調和していて驚き。茶葉の華やかなアロマをはらんだ渋みとやさしい酸味がフックになり、洒落ています。カシスウーロンが好きな人も刺さりそう」

 

世界初の蒸留器「ゼモン」で多彩なスモーキーさとキレを実現

若鶴酒造
ハリー クレインズ 三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール(Alc.9%)
実売価格327円

富山県屈指のマイクロディスティラリーである三郎丸蒸留所で作られるスモーキーハイボール缶が進化。世界初の鋳造製ポットスチル「ゼモン」原酒を使い、多層的なピート香とキレのある味に仕上げた。

 

「ピートで燻された麦の強靭なスモーキー香が主張しつつも、ほんのり甘くウッディなコクがしっかり。ベーコンやソーセージなど燻製はもちろん、炭焼き料理とも相性抜群です」