見どころ満載の「ドゥーパ! DIY大賞」受賞作品を紹介! 今回は「工機ホールディングス賞」を受賞した太田雅基さんの作品。

防音材で覆われた空間。声が響きにくい環境になっている。カラオケの機器には家庭用ゲーム機を使用

カラオケが好きだが、ひとりカラオケに行く勇気がないという太田雅基さんは車の中で熱唱していた。徐々に車の中では実力を発揮できないと思った太田さんは我が家にカラオケルームが必要だと思うようになる。幸い自宅と隣家は程よく離れており、カラオケには好立地だと考えた。防音がしっかりとした部屋を作れば近所迷惑にならないはずと、さっそくDIYの構想を練ることに。

カラオケルームの製作場所は、隣家からもっとも離れた道具や資材置き場にしていた部屋に決め、防音効果のある資材の洗い出しをした。断熱材のグラスウールや押出法ポリスチレンフォームが防音にも有用だと知る。

DIYは、まず床骨組みの製作からスタート。骨組みの間には押出法ポリスチレンフォームを入れ、床下地(合板)、遮音シートを張る。そこに防音材などを仕込んだ壁枠を立ち上げていく。壁の防音材には遮音シート、グラスウール、押出法ポリスチレンフォームを使用。これらを壁の断面図のように組み合わせて壁を防音。外壁にはフロアタイル、内壁にはジョイントマットを張った。

これで十分な防音効果を得ることができ、思う存分カラオケを楽しむようになった太田さん。カラオケルーム完成後に結婚した奥様も大のカラオケ好き。夫婦でこの部屋にこもって熱唱することもあるそう。
「妻は私よりも歌が上手くて高得点を叩き出しています」と太田さん。自宅待機を余儀なくされた昨年はとくに、大きな声で思いきり歌えるこの空間がストレス発散の場になったそうだ。

受賞者データ
太田雅基さん(44歳)
DIY歴16年/茨城県美浦村
カラオケルームデータ
工法…2×4工法
外壁…フロアタイル、
外壁…モールディング材
内壁…ジョイントマット
床…タイルカーペット
天井…ウレタンシート
屋根…合板
製作日数…60日
製作費…18万円
*防音壁&床の構造はイラスト参照

カラオケルームの防音検証は上記QRコードからチェック!

取材・文◎宮原千晶(編集部)/写真◎佐藤弘樹/イラスト◎丸山孝広

*掲載データは2021年3月時のものです。