『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。本記事では「家電編」から、男性の声で応答してくれる音声ボタン「応答くん」をピックアップ。予想を超えるヒットの秘密とは? 家電ライターの小口寛さんに注目のポイントを解説してもらいました!

 

世間の不安の声を拾い上げ予想を超えるヒットを生んだ

ライソンは独自の着眼点で数多くのアイデア家電を生み出し、ヒットを連発している気鋭の家電メーカー。「応答くん」は女性のひとり暮らしや高齢世帯などが、玄関先でドアを開けて対面することへの不安を汲み取った商品だ。「はい」「ありがとうございます」のほか、「いま、忙しいんで」「これ以上来たら警察呼びますよ」などのきっぱりと断るフレーズも収録し、迷惑なセールスへの対処にも心強い。ニッチな需要に思えるが、社会的な不安なども背景に、予想以上のヒットとなっている。

 

「白昼の押し込み強盗など、イヤな事件が立て続けに起こっている昨今、必然的に防犯・セキュリティへの意識が高まっています。本機は、女性が住んでいると知られたくないというニーズにマッチ。単体で使えるシンプルさに加えて、テレビで防犯アイテムとして紹介されたことが売れ行きを後押ししました」(小口さん、以下同)

 

ほかにも、自動検知やスマホ連携機能を搭載する、録画機能付きインターホンやセキュリティカメラなど、手軽に始められる防犯家電の裾野は広がっている。

 

「今後の防犯家電のトレンドとしては、IoTの製品にも注目。比較的安価で、ワイヤレス&バッテリー内蔵の工事が要らないアイテムが増えてきています」

 

対面が不安な女性や高齢者に代わり男性の音声で応答する

ライソン
応答くん
実売価格1980円
2022年11月発売

ボタンを押すと男性の声で応答してくれる音声ボタン。宅配便の受け取りやセールスへの対応時などにインターホン越しに使用することで、玄関先で対面することへのストレスや不安を軽減してくれる。全16種類の音声パターンを収録しており、様々なシチュエーションに対応可能。

 

↑しつこい迷惑電話にも対応可能。「ピンポーン(インターホンの音)」も収録されており、来客を理由に電話を切ることができる

 

↑壁面に設置するための専用ホルダーと両面シールが付属。インターホンの横に設置すれば、必要な時にサッと使いやすい

 

↑ボタンを押すとひろゆき氏の音声が流れる「ひろゆきの論破くん」(実売価格1980円)は4月に発売し、1万台出荷済みとこちらも売れ行き好調。録り下ろしを含む16種の音声で “論破” できる

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>家電ライター 小口 覺さん
ITから家電まで幅広く精通。自慢したくなる家電を指す「ドヤ家電」の名付け親でもある。

 

女性の不安や恐怖を 軽減するアイデアに拍手

「発売1週間で初回ロットの5000台が完売、半年で2万台突破と、発表時にはこんなにヒットするとは思わず。女性の不安や恐怖心を理解していなかったダメな男です……。今後のバリエーションにも期待ですね」

売れ行き:★★★★★
革新性:★★★
影響力:★★★★

 

【コレもチェック!】

自動検知機能を搭載したバッテリー駆動のドアベル

↑画像提供:Google

Google
Google Nest Doorbell
実売価格2万3900円

バッテリー式のスマートドアベル。人や荷物、クルマなどを検知して通知する。スマホからはリアルタイムの映像や録画の確認、訪問者に事前に設定したメッセージで応答することも可能。

 

↑スマホだけでなく、「Google Nest Hub」などとも連携。カメラ映像へ瞬時に切り替えて応答ができる

 

夜間でもフルカラーでしっかりと記録

TP-Link
Tapo C420S2
実売価格3万1450円

バッテリー内蔵型のワイヤレスセキュリティカメラ2台とハブのセット。AIによる検知機能や400万画素の高画質を備える。専用アプリでリアルタイム映像のチェックや管理が可能だ。

 

↑バッテリーは最大180日間持続。また、「スターライトセンサー」で夜間でもフルカラーで録画できる