エンジンをモーターがアシストするハイブリッドカーにはバッテリーが搭載されており、大きな電気を送り出している。となればクルマから給電して家電製品を使うことくらい楽勝。調理から充電、エンタメまで、e-キャンプとの相性はばっちりだ。

※こちらは「GetNavi」2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

自動車ライター 海野大介さん

 

【その①】用途を選ばず使い倒せる懐の深さが魅力のコスパ抜群のPHEV

三菱

アウトランダー PHEV

2021に年モデルチェンジした3列シート採用の人気SUV。駆動用バッテリーは先代から大きく増え20kWhに。満充電からのEV走行はグレードで異なるが80㎞以上を誇る。非常時の家庭用電源となるV2Hにも対応。

 

燃費や走りだけじゃない! いまや電源カーとしても活躍

「21世紀に間に合いました」というキャッチフレーズで量産ハイブリッドカーの門を開いた初代トヨタ・プリウスから20年以上が経過し、多くのハイブリッドカーが登場している。そのメリットは環境に優しく、燃費が良いという面が大きくクローズアップされるが、最新のそれはエコだけではなく、走りの良さもアピールするモデルも多い。そして実はアウトドアレジャーにも役立つのだ。

 

搭載される駆動用のリチウムイオンバッテリーが進化し、AC1000V/1500Wのコンセントを装備するクルマが増え、家電製品がごく当たり前に外で使えるようになった。ワーケーションでPCを使った作業も可能だし、車中泊やキャンプではホットプレートや電気ポットをはじめとする調理器具が使える。いまやアウトドアでもハイブリッドカーが活躍するシーンも増えているのだ。また車種によってはクルマ自体が大きな発電機となって住宅に給電可能なV2H(Vehicle to Home)対応のモデルもあり、災害時なども頼もしい存在に。これからのキャンプではハイブリッドカーの存在が普通になるに違いない。

 

↑電源ソケットはフロアコンソール背面とラゲッジルームの2か所。車内でのワーケーションからキャンプまで使い方はアイデア次第

 

↑100V電源を使うスイッチは運転席側に装備。消費電力1500W以下なら2つのコンセントを同時に使用可能。ただし「たこ足配線」は厳禁

 

↑高剛性ボディに組み合わされるストロークのあるサスペンションはアウトランダーの特徴。これにより快適な乗り心地を実現している

 

↑大人も乗車可能な3列シートは未使用時には床下に格納できる。荷室同様フラットで使いやすく、ゴルフバッグが4個搭載可能の広さを誇る

 

<3列シート仕様と広い荷室が魅力>

「このクラスでは稀有な3列シート仕様もあり、最大7人まで乗れます。3列目シートを収納すれば大きな荷室が出現するため、キャンプの荷物も余裕で積載可能。広い車内を生かして、大人2人なら車中泊もありです。」

 

【その②】e-Power搭載の使い倒せる電動SUV

日産

エクストレイル

2022年発売の、シリーズハイブリッドシステムe-POWERを搭載する電動SUV。4WDモデルは前後にモーターを搭載するツインモーターを採用。圧縮比を変化させられる発電用エンジン、VCターボも話題になった。

 

↑日産のBEVアリア譲りの4輪制御技術。前後のモーターとブレーキを瞬間的に制御し、あらゆる路面で最適なトラクションを発揮する

 

↑エンジンは発電に徹する日産自慢のe-POWER。4WDモデルのフロントモーターは150kW、リアモーターは100kWの最高出力を誇る

 

<どこでも行けそうな超絶スムーズな4WD>

「キャンプ場へのアクセスでは未舗装路を通過する場合も。そんなときに頼もしく感じるのがエクストレイルのe-4ORCE。内燃機関と違ってモーターの安定したトルクと4輪制御技術は悪路でも安心して走れます。」

 

【その③】ラージサイズのSUVにPHEVが登場!

マツダ

CX-60 PHEV

直列6気筒エンジン搭載などで話題を集めたラージサイズのSUV。そのCX-60のなかでもイメージリーダーを務めるのが4気筒エンジンにモーターを組み合わせたPHEV。自宅にも給電可能なV2H対応でマルチに活躍できる。

 

↑システム最高出力237kWを誇るPHEVシステム。EV航続距離は74㎞と日常使いならEVのみの走行でカバーできるのも魅力

 

↑PHEVモデルは4輪駆動のみの設定。走行環境に応じて4輪の駆動力配分を最適化するMi-DriveはEVを含む5つのモードがある

 

<スタイリッシュでも多くのキャンプ道具が積める!>

「洗練されたエクステリアながらも想像以上に広い荷室には一般的な4人ぶんのキャンプ道具がラクに積めます。また4WDモデルならば走行モードを選択できる「Mi-Drive」でオフロードモードもあり、悪路走行も安心です。」

 

【その④】5代目プリウスはエコとパワーを高次元で両立

トヨタ

プリウス

スタイリッシュなデザインが特徴の5代目プリウス。第5世代のハイブリッドシステムを搭載し、日常で使う低中速域での走りの良さが進化。エコとパワーを高次元で両立している。ファミリーでのキャンプは厳しいが少人数ならぴったり。

 

↑プリウス初の2ℓエンジンを搭載。PHEVはシステム最高出力164kWを発揮しながら、WLTCモードの燃費は26.0km/l〜30.1km/lという高い燃費を誇る

 

↑リア周りの傾斜が強いデザインで先代よりも荷室容量は減少したが開口部は広く使いやすい。キャリーケースならば2個積載可能

 

<スポーツカーライクのパワフルなエコカー>

「Aピラーの傾きはなんとGRスープラよりも低いほどのスポーツカー的なシルエット。パワフルな2ℓエンジンの走りも魅力で、工夫次第で車中泊可能なスペースも登場します。もちろんAC100V/1500W電源も装備しています。」