コロナ禍を経て息を吹き返した外食トレンドからも目が離せない! 今回はフードライター中山秀明さんと「GetNavi」フード担当・鈴木翔子さんに「A2ミルク」「カフェインマネジメント」について聞いてみた。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 

■フードライター中山秀明さん
食のトレンドに詳しいフードアナリスト。個人的には「お手ごろうなぎチェーン」が特に激アツだと豪語する。

 

■「GetNavi」フード担当・鈴木翔子

本誌のフードを5年以上担当。酒好きが高じ、しばしばバーでも働いており、酒トレンドに詳しい。

 

おなかゴロゴロ派もモウ悩まない?「A2ミルク」

近年、食品スーパーを中心に「A2」と書かれたミルクが存在感を増している。牛乳に含まれる「βカイゼン」というタンパク質は、牛が持つ遺伝子によってA1とA2の2種類に分かれる。通常市販されている牛乳の多くにはその両方が含まれるが、A1は人によってはおなかをゴロゴロさせる原因に。それに対し、A2のみのミルクは人の母乳に近く、その心配がないのだ。「牛乳は好きだけどお腹が……」「うちの子はミルクを飲むとゆるみやすくて」等の悩みを持つ方、モウ安心と言えるかも?

近藤乳業
北海道A2 別海牛乳(写真左)
実売価格233円

牧場や乳牛にまでこだわりギュウッと搾ったA2ミルク

牛乳の名産地・北海道別海町にある、一頭一頭ゲノム検査を行いきちんと個体管理をしている牧場でA2のみを持つ乳牛から搾った生乳を使用。販売先のスーパーマーケットによっては、想定の2倍以上売れているというヒット商品だ。

 

カネカ
ピュアナチュール(写真右)
実売価格420円

濃厚かつ滑らか食感の有機A2ヨーグルト

自社牧場の乳牛から搾ったA2ミルクを使った、オーガニックのヨーグルト。2段階で長時間発酵させた、とろりと滑らかで濃厚なテクスチャーが特徴だ。プレーンのほか、ブルーベリー味もある。

 

【ヒットアナリティクス】価格差がさほどないため徐々に浸透していくはず

「ミルク大国のオーストラリアやニュージーランドを筆頭に、世界的に認知が拡大中。日本のスーパーでも見かける機会が増えています。通常の牛乳との価格差はそこまでないので、徐々に浸透していくのでは」(中山さん)

先進技術:4 顧客ニーズ:3 市場の将来性:5 独自性:4 コスパ:4

 

カフェイン量は好みで選べる時代に!「カフェインマネジメント」

覚醒作用や集中力などを司ると言われるカフェイン。数年前のエナジードリンクブームを契機に注目が集まっている成分だが、嗜好の多様化に伴い、摂取したい人もいれば、そうでない人もいて千差万別である。コーヒー業界では、メーカー側もそのニーズに合わせ、高カフェイン商品のほかに微カフェイン商品が登場し始めた。これまで、カフェインを訴求する商品はノンカフェインが主流だったが裾野が広がり、含有量で選ぶ時代が到来しているのだ。

アサヒ飲料
WONDA スロータイムコーヒー(写真左)
173円

カフェイン量を約半分にしつつほろ苦くコク深い味を実現

メーカー主要品比で、100㎖あたりのカフェイン量を55%カットした“微カフェイン”のブラックコーヒー。カフェインは控えめだが、独自の焙煎法でほろ苦く、コク深い味わいに仕上げている。

 

サントリー食品
ボス カフェイン(写真右)
155円

ボス缶史上最大となるカフェイン200㎎を配合

カフェインを多く含む豆を採用することで、ボス缶(※)史上最大のカフェイン量200㎎を配合。浅煎り焙煎豆を混ぜることで苦味を抑え、飲みやすく仕立てた。「ホワイトカフェ」もある。

※:ボス缶史上最大となるカフェイン200㎎を配合

 

【ヒットアナリティクス】缶チューハイのようにコーヒーの飲み分けが常識に

「2023年春に登場した『ボス カフェイン』は、いままで缶コーヒーをあまり飲んでいなかった20〜30代の間でヒット中。コンディションや気分に合わせて缶チューハイの度数を選ぶ人が多いように、カフェイン量を使い分ける人が増えると予想」(鈴木)

先進技術:3 顧客ニーズ:4 市場の将来性:4 独自性:4 コスパ:3