私たちを取り巻くあらゆることに、ロボット技術が使われている現代。そんなロボット業界で日本は“世界1位”であると先日、国際ロボット連盟が発表しました。

 

世界最大のロボット輸出国

↑世界最強のロボット国!

 

世界におけるロボット産業の研究や国際協力を促進している国際ロボット連盟は、世界のロボット市場や売上高などについて発表を行っています。そして2022年3月にリリースされた報告で、「日本は世界最大のロボット生産国である」と述べているのです。

 

その内容によると、世界で使われている産業ロボットの供給量のうち、実に45%を日本が製造。2020年には13万6069台の産業用ロボットが輸出され、輸出率が78%に達しました。しかも日本の企業が設備用として輸入した産業用ロボットはわずか2%。つまり、日本で使われている産業ロボットはほとんどが国内で製造されており、おまけに世界で使われる産業ロボットの半数近くも日本製であるということ。つまり「日本は世界を牽引するロボット産業国」なのです。

 

国際ロボット連盟の事務総長であるスザンヌ・ビラー博士は「日本は高度にロボット化された国。日常生活におけるロボットの使用で、世界的なパイオニア的存在だ」と述べています。

 

世界最大のロボット消費国

日本の産業ロボットの最大の輸出相手国の1つが中国。日本のロボットやオートメーション技術の輸出の36%が、この隣国に送られています。中国はロボット市場の規模が世界で最も大きく、産業ロボット分野は同国の経済成長を支えています。日本が世界最大のロボット輸出国であるならば、中国は世界最大の産業用ロボット消費国なのです。

 

中国政府は2021年末に「ロボット産業発展計画」を発表。今後5年間で、中国国内のロボットレベルを世界の先進水準まで上げ、年20%以上の成長率でロボット産業全体の売上高を増やす目標を掲げているのです。

 

実際、国際ロボット連盟が発表した、従業員1万人あたりのロボット数を表す「ロボット密度統計」を見てみると、中国は2015年に49台で世界25位だったのが、2020年は246台で世界9位まで躍進。世界平均が2015年の66台から、2020年の126台まで約2倍になり、世界全体で産業ロボットの活用が進んでいるとはいえ、中国の成長は世界平均よりも早いペースであることが伺えます。

 

2020年〜2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、中国にある日本の自動車工場などが稼働の一時停止などに追い込まれました。しかし、2022年は経済が再び活気を取り戻していくと期待されており、それに伴い中国の産業ロボットもさらに成長していくかもしれません。

 

産業ロボット界で世界のトップを走る日本。すでにGDPでは追い越されましたが、巨大な隣国にこの分野では負けたくないですね。