来日中のイランのアラグチ外務次官が11日、岐阜県多治見市市之倉町の幸兵衛窯を訪問。陶芸家の七代加藤幸兵衛さんらから日本で復元に成功したイランのラスター彩の紹介などを受けた。

 アラグチ氏はこれまでに駐日イラン大使を務め、現在は外交の最前線で働いている。幸兵衛窯を訪れるのは2008年に続いて2度目。ラスター彩は、同窯の先代で人間国宝の故加藤卓男さんが再現に成功し、幸兵衛さんが技術を引き継いでいる。

 今回、アラグチ氏はナザルアハリ駐日大使らと共に同窯を訪問。幸兵衛さんや神田真秋・東海イラン友好協会長らが出迎えた。幸兵衛さんは以前にイラン人陶芸家2人が同窯でラスター彩の指導を受けたことや、同協会の事業などを説明した。

 アラグチ氏は「卓男さんが築いた両国の交流の礎を幸兵衛さんが継承され感謝。今後も担い手として活躍してほしい」と期待した。

 アラグチ氏らは、卓男さんや幸兵衛さんのラスター彩の作品を鑑賞して復元までの足跡をたどり、絵付けも体験して心を通わせた。