名古屋市の名古屋城前に来春オープンする城下町風商業施設「金シャチ横丁」の建材に、東濃ヒノキなど中津川市加子母産の木材が使われることになった。加子母を含む同市北部地区は江戸時代に尾張藩の飛び地として名古屋に木材を供給していた歴史がある。金シャチ横丁の建築を手掛ける中島工務店(同市加子母)の中島紀于社長(72)は「尾張藩の歴史を背負っての事業。何百年と愛される横丁を造りたい」と意気込む。  金シャチ横丁は三重県伊勢市の伊勢神宮門前の「おかげ横丁」がモデルで、城の正門前と東門前に木造建築の建物を連ねる。正門側はみそカツなどの「なごやめし」が味わえる飲食店7、8店舗と土産物店が入る純木造建築エリア。東門側はイタリアンやワインバーなど若手経営者が手掛ける飲食店7、8店舗が入るモダン木造建築エリア。事業は名古屋市が計画し、同市が選んだ広告会社「新東通信」(同市)などの民間グループが設置、運営を担う。  建材として、加子母地区から東濃ヒノキの柱、アカマツの丸太、スギの梁(はり)桁など総量約260立方メートルの木材を運び、中島工務店の社寺建築の大工30人が今月21日から組み立て作業にかかる。  中島社長は「中津川市の加子母、付知町、川上地区は歴史的に尾張藩領として、きめが細かく良質な木材を名古屋の城下町に送ってきた。名古屋城の木造化にも貢献できれば」と話す。