人間の性格は多種多様ですが、その中に「顕著な4つのクラスタがある」という研究結果が発表されました。これまでの大量の研究データを機械学習によって分析することで、新たな性格分類の方法が見つかったようです。

A robust data-driven approach identifies four personality types across four large data sets | Nature Human Behaviour
https://www.nature.com/articles/s41562-018-0419-z

Scientists determine four personality types based on new data: Comprehensive data analysis dispels established paradigms in psychology -- ScienceDaily
https://www.sciencedaily.com/releases/2018/09/180917111612.htm

Are These Four Personality Types for Real?
https://www.livescience.com/63613-are-personality-types-legit.html

ノースウェスタン大学のマーティン・ガーラック氏らの研究チームは、これまでに150万人という大量の被験者から収集された人の「性格」を診断するための実験データを基に、機械学習アルゴリズムを使って人間を性格の特徴で分類する方法を調査しました。

これまでに人の性格を区別する「ビッグ・ファイブ(5因子モデル)」と呼ばれる分類法が知られていました。ビッグ・ファイブでは人の性格を形作るものとして、「Neuroticism(神経質)」「Extraversion(外向性)」「Openness to Experience(開放的)」「Agreeableness(調和性)」「Conscentiousness(勤勉さ)」という5つの特性があるとされています。

今回の研究では、人間の特徴は前述の5つの特性をそれぞれ組み合わせた4通りのクラスタ(区分け)に分類できることがわかったとのこと。

・1:Average(平均的)
「Average」と名付けられた性格は、Neuroticism(神経質)とExtraversion(外向性)の傾向が強く、Openness to Experience(開放的)のスコアは低め。ガーラック氏によると、男性よりも女性の方がAverageに含まれる人が多いそうです。

・2:Reserved(おとなしい)
「Reserved」と名付けられた性格は、感情的に安定していますが、特別オープンというわけではありません。「感じ」がよく誠実という特徴を持ちます。

・3:Role Models(模範的)
「Role Models」グループは、5因子のうちExtraversion(外向性)・Openness to Experience(開放的)・Agreeableness(調和性)・Conscentiousness(勤勉さ)のスコアが総じて高いものの、Neuroticism(神経質)のスコアだけ低いという特徴を持ちます。いわゆる「優等生」タイプであるRole Modelsは、人づきあいが良く信頼されやすいとのこと。男性よりも女性にRole Modelsタイプは多いそうですが、誰でも年齢とともにRole Modelsの素養は高まっていくそうです。

・4:Self-Centered(自己中心的)
「Self-Centered」は、Extraversion(外向性)の要素が極めて強いものの、Openness to Experience(開放的)、Agreeableness(調和性)、Conscentiousness(勤勉さ)の要素は平均をやや下回ります。端的に言うと「わがまま」な性格で、あまり仲良くなりたくないタイプだとのこと。男性・女性ともに、Self-Centeredの特徴は年齢とともに弱まっていくこともわかっています。

今回の研究では、データ分析によって人の性格を物語る特徴的な4つの分類(クラスタ)を見つけることに成功していますが、「人はどれか1つのクラスタに属しているわけではない」ということが重要だとのこと。ガーラック氏は「クラスタはパンケーキバターの中の塊みたいなもので、どこにでも小麦粉の塊はあるものの、ある部分にはその密度が高いということです。言い換えると、性格のクラスタは連続的です」と述べています。

さらに、性格を特徴づけるクラスタの要素の割合は、時間の経過とともに変化するものだとのこと。Role Modelsは40歳以上のグループの方が21歳未満のグループよりも多くみられ、反対にSelf-Centeredは21歳未満のグループの方が40歳以上のグループよりも多くみられたそうで、年齢を経て成熟するにつれてクラスタが変化すると考えられています。

今回の4つの性格クラスタの発見は、「従来のビッグ・ファイブの5つの特徴が完全に独立したものではなく、グループとして機能していることを示す点で興味深いものである」とガーラック氏らは考えています。