第266代ローマ教皇を務めるフランシスコ教皇は以前からITに対する理解をはっきりと示していて、キリスト教カトリックの総本山であるバチカンへのインターネットの導入を積極的に進めるなど、先進的な改革を進めていることで知られています。そんなフランシスコ教皇が「カトリック2000年の歴史上で初めてプログラムのコードを書いたローマ教皇となった」と報じられています。

Pope to Scholas Occurrentes: young people are the “now” of God - Vatican News
https://www.vaticannews.va/en/pope/news/2019-03/pope-to-scholas-occurrentes-young-people-are-the-now-of-god.html

Pope Francis taps into tech’s higher power and helps write code alongside Code.org founder – GeekWire
https://www.geekwire.com/2019/pope-francis-taps-techs-higher-power-helps-write-code-alongside-code-org-founder/

ベネディクト16世が2013年2月に生前辞任するという600年ぶりの異例を受けて、フランシスコ教皇は2013年3月13日から第266代ローマ教皇を務めています。アルゼンチン生まれのフランシスコ教皇は1272年ぶりにヨーロッパ以外の地域出身のローマ教皇として話題となりましたが、これまでになく現代の技術にも理解を示してきたことでも知られています。2014年にはフランシスコ教皇が「インターネットは本当に素晴らしいものです。これは神からの贈り物です」と公式にコメントしたことが報じられました。

ローマ教皇が「インターネットは神からの贈り物である」と発言 - GIGAZINE

また、フランシスコ教皇は80を超える高齢ながら、位置情報を使ってスマートフォンでマップ上のカトリック聖人をゲットするゲーム「Follow JC Go」のファンであることを公言していて、Follow JC Goの最初のユーザー登録がフランシスコ教皇によるものだったことも明らかとなっています。

ポケモンの代わりに聖人をゲットするゲーム登場、最初のユーザーはまさかのローマ教皇 - GIGAZINE

そんなフランシスコ教皇は、公益組織の「Scholas Occurrentes」を設立し、190カ国にある45万以上の教育機関と提携して世界中の子どもたちの教育と学習をサポートしようと取り組んでいるとのこと。2019年3月22日、ウェブサイト上で受講可能なプログラミングレッスンを無料で提供する非営利団体Code.orgCode.orgの創設者ハディ・パルトヴィ氏と共に、フランシスコ教皇は世界中の学生にコンピューターサイエンスの習得と創造性の活用を呼びかけるイベントをScholas Occurrentesのローマ支部で開催しました。

イベントではコンピューターサイエンスを学ぶ世界各国の学生とビデオチャットが行われました。そして、そのイベント内で、フランシスコ教皇はパルトヴィ氏のiPadを使って、チリ出身の11歳のMatilde Fábrega Vivancoさんの開発したプログラムのコードの一部を打ち込みました。2000年続くカトリック教会の歴史の中で、ローマ教皇自らプログラムのコードを書いたのは今回が初めてになるとのこと。
Today in Vatican City, Pope Francis joined 3 young women to contribute a line of code to an app, became the first Pope to program a computer, and called on students globally to learn computer science for world peace. pic.twitter.com/skkc0tU9Hh— Hadi Partovi (@hadip) 2019年3月21日

実際にフランシスコ教皇がパルトヴィ氏(向かって右側に座る男性)にサポートされながらiPadでコードを打ち込む様子を、以下のムービーの29分10秒辺りから見ることができます。

Dame de beber, Scholas 2019 - YouTube

なお、パルトヴィ氏によると、フランシスコ教皇が打ち込んだコードの言語はJavaで、「setScreen(“por la paz”);」という1行だったとのこと。「por la paz」はスペイン語で、「平和のために」という意味です。
Yes... specifically:
setScreen(“por la paz”);— Hadi Partovi (@hadip) 2019年3月23日

82歳のローマ教皇がプログラミングに挑戦したことを受けて、Twitter上では驚きと喜びの声があがっています。
(new Kid()).hug().kiss();
System.out.println("Paradiseo world");— Charly ???? ???? (@charlyouki) 2019年3月23日

「Praise the Lord(神をたたえよ)」という例外を投げるユーザーも登場。
throw new HolyPopeException(“praise the Lord”);— Maurizio Lattuada (@mauriziolattuad) 2019年3月22日

「コンピュータープログラミングで平和を創り出すことは可能です。それは正しいプログラミング言語を使うことから始まります。私はプログラミング言語のRubyのおかげで内なる平和を見つけることができました。もちろんRubyは完全ではないですが、十分すばらしいものです」
It is possible to create peace through computer programming, and it starts with using the right programming language for you. The programming language Ruby has helped me find inner peace, of course it's not perfect it's good enough.— James Robertson (@jrobertson) 2019年3月22日

パルトヴィ氏は「21世紀には、コンピューターサイエンスはすべての学生が学ぶべき基本的なテーマとなります。学校は学生の将来のためにコンピューターサイエンスを教え、創造性を持つ子どもたちに力を与え、技術と創造性をいかに活用するかを教えるべきです」とコメントしました。